日本車
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日本車(にほんしゃ)とは、日本の自動車のこと。トヨタ自動車・日産自動車・本田技研工業などの自動車メーカーが日本国内の製造工場で完成させた自動車を指す。日本の自動車メーカーが生産した自動車を日本国内工場・海外現地工場を問わず総称して日本車と呼ぶ場合がある。広義ではオートバイ類も含める場合がある。
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[編集] 歴史
- 1904年 日本車第一号と言われている「山羽式蒸気自動車」が電気技師・山羽(やまば)虎夫によって製作される。
- 1907年 日本車初のガソリン自動車「タクリー号」が吉田真太郎と内山駒之助の二人によって約10台製作される。
- 1918年 日本車初のトラック「T.G.E.トラック」が東京瓦斯電気工業(英名略称:T.G.E.)によって生産される。
- 1925年 豊川順弥が製造した「オートモ号」約300台が上海に輸出され、日本車初の輸出車となる。
- 1935年 トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎がトヨタ初のトラック「トヨダG1型トラック」を乗用車に先駆けて完成させた。
- 1936年 トヨタ初の生産型乗用車「トヨダAA型乗用車」を生産。
[編集] 日本国外での日本車
昔から日本車は海外に輸出されていたものの、欧米でアジアンカーである日本車を好んで買う者は少なかった。だが、1970年代にCVCCなどが開発されてからその高い技術力に注目が集まるようになり、海外の評価は大きく高まった。
アメリカ合衆国では、チューンアップした日本車(スポーツコンパクト)の事をライス・バーナー (Rice burner) あるいはライス・カー (Rice car) と呼ばれ、日本のオートバイメーカーのスポーツバイクの事はライス・ロケット (Rice rocket) と呼ばれ高い人気を誇っている。
日本車をテーマにした『ワイルドスピード』(原題:The "Fast and the Furious")という映画は、アメリカを中心に全世界でヒットし、シリーズ化された。
また、日本車は性能が良くて故障しにくいものが多いため、発展途上国では多くの日本車が走っていることが多い。ロシア連邦など多くの国に中古日本車が大量に輸出されており、日本語の会社名などが描かれたまま走っている車両もある。
日本車の評価が高い国は北米の他、アジア、オセアニア、アフリカなどである。イギリスなどではスカイラインGT-Rやランサーエボリューション、インプレッサWRX、コペンなどの一部のスポーツモデルがカルト的な人気を誇っている。
一方ブラジルではあまり売れていない。理由は国策としてフレックス燃料車を推奨してるからであるが、本田技研工業がフレックス燃料車の販売を皮切りにトヨタも参入で状況が変わるといわれている。ドイツなどの西ヨーロッパ諸国では「品質はよいが高速性能はいまいち」という理由で日本製高級セダンはあまり高い評価はされていない。ただしヨーロッパではスポーツ指向のマツダ車の人気は高い。
シェアで見ると、アメリカ市場での日本車のシェアは約35%と高いシェアを誇っている。 さらにカリフォルニア州に限ると、日本車のシェアは45%になり、41%のアメリカ車のシェアより高いシェアを記録した(2006年)。 ヨーロッパにおいては、日本車のシェアは約13.5%であり、1999年の11.7%から大きな変化は無い。近年、トヨタ自動車が欧州での販売台数を伸ばしているが、日産自動車は大きく落としている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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