星野英一
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星野英一(ほしの えいいち、1926年7月8日 -)は法学者、民法学者。日本学士院会員。東京大学名誉教授。我妻栄の弟子。弟子としては一番若手でありながら東大民法学を継ぐ。従来、ドイツ法が母法として取り扱われることの多かった日本の民法がボアソナードを通じてフランス法の影響を強く受けていることを論証した。法解釈学における利益考量論を提唱したことでも知られる。大阪府生まれ(ただし、戸籍上は神奈川県小田原市)。父は、元銀行員で後に弁護士。
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[編集] 学歴
- 東京高等師範学校付属小学校卒業
- 東京高等師範学校付属中学校卒業
- 第一高等学校 (旧制)卒業
- 1951年東京大学法学部卒業
[編集] 職歴
- 1945年6月、日本帝国陸軍に応召。甲府、岡山、伯耆大山と異動。同年、9月復員。
- 1954年東京大学法学部助教授
- 1964年東京大学法学部教授(-1987年)
- 1987年千葉大学法経学部教授(-1992年)
- 1992年放送大学教養学部教授(-1997年)
- 元法制審議会 委員・部会長
- 元日本私法学会 理事長
- 民法典現代語化研究会座長
[編集] エピソード
- 1946年から3年間、結核のため、小金井の桜町病院とその姉妹サナトリウムである房総の海上寮で療養する。
- 母方の祖父以来、カトリック教徒。
[編集] 著書
- 『借地・借家法』(有斐閣法律学全集、1969年)
- 『民法概論 I-IV』(良書普及会、1970年-1978年)
- 『民法のすすめ』(岩波新書、1998年)
- 『隣人訴訟と法の役割』(有斐閣)ISBN 4641900825
- 『民法のもう一つの学び方[改訂版]』(有斐閣、2006年、初版:2002年)
- 『ときの流れを超えて』(有斐閣、2006年)