有羊膜類
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有羊膜類 Amniotes 石炭紀から現在 |
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有羊膜卵からのカメの孵化 |
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分類 | ||||||||||||
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学名 | ||||||||||||
Amniota Haeckel, 1866 |
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現生の下位分類 | ||||||||||||
本文参照 |
有羊膜類(ゆうようまくるい Amniota)とは、脊椎動物のうち、発生の初期段階に胚が羊膜を持つものの総称。
有羊膜類が分岐して、爬虫類や哺乳類が生まれた。単に羊膜類 (Amniota) ともいう。また、鰓を持たないことから無鰓類とも呼ばれる。
[編集] 起源
石炭紀後期に両生類から進化した。両生類の中からは何度も陸上産卵する系統が進化しているが、羊膜はこうした系統のひとつで、陸上に生みつけられた卵黄の多い大型卵の中で、胚の呼吸を容易にする呼吸器官として進化したと考えられている。
しかし、これの存在によって陸上で大型の胚が呼吸することが容易になったのみならず、羊膜腔という陸上で生理的にホメオスタシスのコントロール下に置かれた空間の中で胚が発生することが可能になり、発生プロセスにおいて外界の環境変動から胚を保護することがより容易になった。さらに卵殻の進化によって水分の蒸散が抑えられ、また発生に必要な水分の貯蔵庫として保水性の強い卵アルブミンから成る卵白が進化したことによって、水辺以外にも棲息範囲を広げることが容易になった。
[編集] 羊膜形成のプロセス
祖先的な状態では、羊膜類は殻に守られた卵を産む。卵の中で、神経胚期以降に胚体外域(側板)の細胞が持ち上がって羊膜褶を作る。それが胚体の上方で融合して羊膜となり、閉ざされた空間(羊膜腔)を作る。またこのとき他の胚膜(漿膜、尿嚢、卵黄嚢)なども作られる。
霊長類などでは、羊膜腔の作り方がやや異なっている。羊膜褶を作ることなく、胚盤胞の外胚葉部分に、最初から空所として現れ、その空間が増大して胚を包み込んでいく。