本国寺 (千葉県大網白里町)
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本国寺(ほんこくじ)は、千葉県大網白里町にある日蓮宗の寺院。山号は法流山。正しくは「本國寺」。
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[編集] 歴史
かつて空海開山と伝える真言宗阿蘭若興善寺であった。その後土気城主酒井氏による七里法華の影響で文明3年(1471年)5月、日肝によって改宗させられて法華宗となる。元和8年(1622年)5月、当寺10世日純(のち妙満寺30世)は檀林を創設した。地名を取って宮谷檀林という。周辺には野呂檀林、細草檀林、小西檀林などがある日蓮門下の金城湯池であった。明治2年(1869年)に境内に宮谷県庁が設置された。いったん檀林は休止したが、明治25年(1892年)に大学林として復興し、33年(1900年)7月まで続けられていた。
かつて顕本法華宗につながる日什門流であった。什門のみならず、陣門、石門など勝劣派の中核寺院として、多数の学僧を輩出した。堂宇10、塔頭12、学寮50近く、学徒は800名を越えたという。
[編集] 文化財
木造日蓮聖人坐像(県指定文化財)は、鎌倉時代末から室町時代にかけてのもので、「雨乞祖師」として地元住民の信仰を集めている。2基の雨乞報恩碑が造られた。 宮谷県庁を記念して「千葉縣史蹟宮谷縣廳跡」と記された石碑が建ち、境内は県指定史跡となっている。
[編集] 行事
- 10月下旬 ― 文化フェスタin本國寺(2003年より)
[編集] 所在地
千葉県山武郡大網白里町大網3002