東京個別指導学院
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 〒104-0051 東京都中央区佃1-11-8 |
設立 | 1985年8月3日 |
業種 | サービス業 |
資本金 | 642,157千円 (2006年5月31日現在) |
売上高 | 16,072,441千円 (2006年5月31日現在) |
総資産 | 6,836,826千円 (2006年5月31日現在) |
外部リンク | http://www.kobetsu.co.jp/ |
東京個別指導学院(とうきょうこべつしどうがくいん)は、株式会社東京個別指導学院 (Tokyo Individualized Educational Institute, INC.) が運営する、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡に191教室・生徒数30,000名弱の直営校を展開している学習塾。通称TKG (Tokyo Kobetsushido Gakuin)。
会社所在地は東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクエア2階。
代表者は代表取締役社長 馬場信治、代表取締役副社長 井上久子。
パソコンスクールや不登校生徒対象のフリースクールを運営するも不採算により事業清算した歴史があり、ここ数年は個別指導一本に絞って成長している。個別指導学習塾のニーズを切り開いたと言っても、過言ではない。なお、公式ホームページを見る限り、将来的には札幌・仙台・広島などに進出する可能性もあるようである。
東京証券取引所第一部に上場している。
目次 |
[編集] 沿革
- 1985年8月 - 有限会社日本教育研究会、設立。
- 1994年5月 - 株式会社日本教育研究会に改組。ブランド名は「東京個別指導学院」。
- 1994年9月 - 幼児教育部門実験教室「キッズアカデミー」を開校。
- 1995年11月 - 「キッズアカデミー」を閉鎖。
- 1998年2月 - 「関西個別指導学院」として阪神地区に初出店。
- 1999年12月 - 商号を、ブランド名に合わせて「株式会社東京個別指導学院」に変更。
- 2000年3月 - 株式を店頭公開。
- 2000年8月 - 個別指導型インターネットパソコンスクール「ipcsスクール」を開校。
- 2002年2月 - 「京都個別指導学院」として京滋地区に、「東京個別指導学院名古屋校」として東海地区に、「東京個別指導学院福岡校」として福岡地区に、それぞれ初出店。
- 2002年5月 - 不登校児童・生徒向けの個別指導型フリースクール「ワンステップ」を開校。
- 2002年8月 - 東京証券取引所第二部に上場。
- 2003年3月 - 「ワンステップ」を閉鎖。
- 2003年6月 - 「ipcsスクール」を閉鎖。
- 2003年8月 - 東京証券取引所第一部に上場。
[編集] 運営
教室の運営は、各教室に室長が存在し、地域ごとにブロック長を置いている。ただ、多忙な教室などには副室長や事務員を雇って、社員が教室運営をしているが、実際に授業を執り行うのは大学生を基本とするアルバイト講師であり、生徒に関することは往々にして講師が切り盛りをしていく。各教室には講師のリーダーが存在し、講師や教務に関することに携わっている。
東京個別指導学院ではスーツではなく白衣着用で授業を行い、服装面では自由度が高い。なお、シンボルマークを模した青色のワッペン付の白衣が徐々に導入されつつある。また、一部の教室では白衣ではなくブレザーを着用している。
広告や教室説明では生徒の希望する曜日や時間で授業を設定できる上に、担当する講師の選択も可能とあるが、実際には科目によって担当できる講師がいない曜日や時間があったり、選ぶほど講師がいなかったりすることがある。
講師は採用が決まった時点で教務可能教科を指定するが、教室運営の都合上、教務可能ではない教科の授業を担当するように社員に指示されることもある。また、教務可能とはしつつも、教務力の向上や維持には会社は一切関知せず、全て講師の自主性に依存している。故に新旧の別に関係なく、素人の域を出ない講師がいる。
「個別指導」であるが故に指導方法にはコンビニ店員のようなマニュアルがない。それが生徒個人個人に合う指導方法を各担当講師に推敲させることになる。「個別指導」だが、授業形態は講師:生徒=1:2であるケースが多い。生徒側が申請して1:1で行うことは可能だが、授業料は1:2よりも高い。また給与は1:1と1:2の場合で変わらない。加えて、担当生徒の学年、科目、通塾目的に依らず給与は変わらない(授業料は学年で変わる)。
例えば、小学5年生の算数の授業を1:1で1コマ行うのと、高校3年生の数学の授業+中学3年生の英語の授業を1:2で1コマ行うのとでは、給与は等しい。3コマとも1:1で計3人の授業を行うのと、3コマとも1:2で計6人の授業を行うのとでは、給与は等しい。長期休暇中の講習では1日最大7コマ程度教務が可能なので、多いときは1日10人以上の生徒の授業を受け持つこととなる。
採用時(アルバイト)から責任ある仕事を任されることが多い。担当する生徒数も多くなることがあり、生徒の学習カリキュラム、月例報告書の作成や、毎回求められる厳密な授業レポート、さらには面談に向けてのご家庭への連絡など授業外の仕事が多い反面、それに見合う給与体系は整理されておらず、他の塾のアルバイトに比べ、薄給激務であるとの指摘がある。
上述のように大学生を中心とする講師に高く依存しており、同時に講師には高い自由度が与えられている。それが災いし、雇用環境に対する不満も手伝って、早期退職や講師のモラル低下、それによる不祥事(講師-生徒間の不適切な関係)を散発的に見られる。
また、最近では元社員によるウイニーを介した個人情報流出が生じた。
[編集] 展開
首都圏では東京個別指導学院、京阪神では関西個別指導学院、京都個別指導学院、愛知県では東京個別指導学院名古屋校、福岡では東京個別指導学院福岡校というブランドで教室を展開し、全ての教室は直営校となっている。ちなみに、仙台個別指導学院をはじめとする、類似した名称の学習塾が後を絶たないが、東京個別指導学院とは一切関係がない。
[編集] 東京個別指導学院
首都圏を中心に展開するブランドで、TKGと呼ばれている。
東京都に64教室、神奈川県に45教室、埼玉県に19教室、千葉県に15教室を展開している。
[編集] 関西個別指導学院
阪神地区を中心に展開するブランド。
阪神地区に31教室を展開している。 なお、奈良県に進出する噂が出ては消え、消えては出ている。
[編集] 京都個別指導学院
京都府を中心に展開するブランド。 京都人の気質を考慮して、関西圏にありながら関西個別指導学院を名乗らなかった事情がある。
京都市内に4教室(北大路・山科・伏見・西院)が存在する。
(2007年3月末をもって四条烏丸教室が閉鎖)
[編集] 東京個別指導学院名古屋校
名古屋市を中心に展開するブランド。
名古屋市内に7教室を展開している。
[編集] 東京個別指導学院福岡校
福岡市を中心に展開するブランド。
福岡市内に5教室を展開している。