東京都交通局8500形電車
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東京都交通局8500形電車(とうきょうとこうつうきょく8500がたでんしゃ)とは、1990年(平成2年)に登場した東京都交通局(都電)の路面電車である。

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[編集] 概要
1962年(昭和37年)に登場した7500形以来、廃線等の縮小もあり、しばらく都電には新型車両は登場していなかったが、1990年に都電荒川線の老朽化車両置き換えを目的に28年ぶりの新形式車両として登場した。
車体デザインは窓を従来の7000形・7500形よりも大きくし、走行機器には都電では1954年(昭和29年)落成の6500形以来3車種目の採用となるカルダン駆動方式と、都電初のVVVFインバータ制御を採用した。運転台には1軸2ハンドルマスコンを装備した。また車体塗装もそれまでの都電と違い、白をベースに車体下部に緑の帯を配した。
当形式は1992年(平成4年)と1993年(平成5年)にも2両ずつ増備された。この増備車は前面を一部設計変更し、新たに東京都のシンボルマークであるステンレス製の「いちょう」マークを装着したほか、(8502・8503号落成時に8501号にも装着)、8503~8505号には優先席以外の座席にもクロスシートが採用された。
8501号で採用された1軸2ハンドルマスコンは、運転士が運転操作しにくいなどといった理由から、1992年に8502~8505号で採用されたマスコンとブレーキハンドルが別個の2ハンドル式に改造された。また、この8501号は後に集電装置をシングルアーム式パンタグラフに交換された。
2007年(平成19年)現在、計5両が荒川電車営業所に在籍する。
登場当初は荒川線全ての車両を8500形で置き換える計画であったが、交通局の財政難などの理由から見送られた。今後従来車を置き換えるとしても新型車両で置き換えられ、交通局では9000形を1両新造する旨が発表された。
[編集] 主要諸元
- 全長:13.0m
- 全幅:2.2m
- 全高:3.68m
- 乗客定員:64人(うち座席26人)
- 電動機定格出力:stub
[編集] 関連項目
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