東北楽天ゴールデンイーグルス泉グラウンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東北楽天ゴールデンイーグルス 泉グラウンド (デンコードースタジアム泉) |
|
---|---|
Rakuten Eagles Izumi Baseball Ground (Denkodo Stadium Izumi) |
|
施設統計 | |
所在地 | 宮城県仙台市泉区七北田字大沢木戸70番地2(仙台泉インターシティ内) |
開場 | 2006年 |
所有者 | 楽天野球団 |
管理・運用者 | 楽天野球団 |
グラウンド | 内外野:ロングパイル人工芝 |
照明 | なし |
設計者 | |
使用チーム、大会 | |
東北楽天ゴールデンイーグルスの練習施設 | |
収容能力 | |
観覧設備なし(立見のみ) | |
規模 | |
両翼:101.5 m 中堅:122 m |
|
フェンスの高さ | |
東北楽天ゴールデンイーグルス泉グラウンド(とうほくらくてんゴールデンイーグルス・いずみグラウンド)は、宮城県仙台市泉区にある野球場。プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの練習場で、このうちグラウンドの名称は命名権の売却により、デンコードースタジアム泉となっている。同球団の運営法人である楽天野球団が運営管理を行っている。
目次 |
[編集] 歴史
楽天イーグルスは2004年11月のパシフィック・リーグ加盟当初、仙台市内に練習場を確保する事を予定していた。その候補の一つが宮城野区の日本たばこ産業(JT)仙台工場跡地だった。敷地内には同年限りで廃部となったJT硬式野球部の練習施設であるJT球場(1980年開設、1988年改築。両翼95m、中堅120m)の他、屋内練習場(約2,000m²)と独身寮(3階建2棟)があり、楽天側はこれらを練習・育成施設として整備する方向で検討していた。しかし所有者であるJT側は敷地全体(約12ha)の売却を主張。野球関連施設だけの売却を求めていた楽天側との協議は平行線を辿り、双方とも主張を譲らなかったため交渉は決裂。結局用地取得は断念することとなった(JT球場を巡る経緯については東仙台球場も併せて参照)。
楽天はJTとの交渉決裂を受けて二軍本拠地の設置場所を再検討する事となったが、山形県が熱心な誘致を行っていたことからこれに呼応し、仙台市に隣接する山形市周辺に二軍の育成施設を置くことになった。イースタン・リーグ公式戦などを開催する本拠地は中山町の山形県野球場とし、天童市の山形県総合運動公園周辺に練習施設と合宿所を順次整備することとした。しかし球団が発足した2005年以降、選手の多くは仙台市内に居住し、山形へは練習と試合のためだけに通うという者が多く、仮の合宿所として使用された山形市の「あこや会館」に居住する選手もごく僅か(ピークで10人前後)にとどまった(当時二軍はベテラン選手が多かった上、一軍との入れ替えが頻繁であった事などが背景にある)。こうした事情から同年春、楽天は県と共同で予定していた天童市内の練習場と合宿所の建設を断念。これら施設は仙台市内に自前の用地を確保して整備する方針に転換した。
こうして楽天は、泉区の東北自動車道・泉インターチェンジそばで県・市が分譲を進めていた流通・工業団地「仙台泉インターシティ」内に用地を確保。各施設は2006年3月に竣工した。竣工にあたりグラウンドの命名権を売却することとなり、東北地方を基盤に家電販売店チェーンを展開するデンコードーと契約を取り交わし、「デンコードースタジアム泉」とした。なお、当面は練習のみに使用する予定で、イースタン・リーグ公式戦は引き続き山形県野球場とフルキャストスタジアム宮城を中心に開催する。
[編集] 施設概要
- 両翼:101.5m、中堅:122m
- 内外野:ロングパイル人工芝
- 照明設備:なし
- 観覧設備:なし
[編集] 泉グラウンド内その他の施設
- 屋内練習場
- グラウンド面積:800m2
- 泉犬鷲寮(合宿所)
[編集] 交通
- 仙台市営地下鉄南北線・泉中央駅から
- 4番バスのりば発、宮交バス「泉ヶ丘パルタウン経由 富谷営業所」行、「南富谷サニータウン」行などで「陸前大沢」下車後徒歩約5分
- 5番バスのりば発、宮交バス「ジャスコ富谷店」行などで「明石南四丁目」下車後徒歩約5分
- 東北自動車道・泉インターチェンジから車で約1分