柿崎速雄
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柿崎 速雄(かきざき はやお)は、SFアニメ作品『超時空要塞マクロス』に登場する、架空の人物。主要登場人物のひとり。男性。声:鈴木勝美
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 人物
SDF-1マクロス艦内で統合軍に入隊。一条輝の部下となり、バルキリーバーミリオン小隊2番機に搭乗する(階級は伍長)。日本人離れした体格の持ち主で、性格も大らか。戦闘中も軽口を叩いて突進しては仲間に救われたりするが、何処か憎めないところがある。大食漢で17歳ながら色事にも通じているらしい。
パイロットとしての腕は凡庸で、敵艦内での戦闘時にブリタイ・クリダニクに乗機を棒で殴られたりする等、損な役回りが多い。それでも艦内募集した兵士の平均レベルであり、元スタントパイロットの一条輝、天才肌のマクシミリアン・ジーナスに挟まれた中では健闘した方といえる。同僚や早瀬未沙とともにゼントラーディ軍の捕虜となり、無事マクロスへ生還後少尉へ特進する。
しかし、オンタリオ市上空戦においてマクロスが展開した全方位バリアの暴走に巻き込まれ、非業の死を遂げる。早瀬未沙の離脱命令の発令後、脱出しようとした小隊中で一人だけファイター形態に変形するのが遅れたためである。ある意味で柿崎の死は、味方が起こした事故が招いたものであり、敵の攻撃による戦死よりも悲しい結末と考えられ、輝も両親への戦死通告を綴りながら涙を流した。
劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』では、ロイ・フォッカー指揮下のバルキリースカル小隊4番機のパイロット。一条輝との関係も部下と上司ではなく同僚同士という設定で、フォッカー戦死後隊長になったマクシミリアン・ジーナスの太鼓持ちのような存在であった。相変わらず凡才の男で、メルトランディ軍迎撃のため出撃中、輝に軽口を叩いている間に敵軍のエース、ミリア639が放った初弾を受け戦死した。
[編集] 備考
- 企画段階では、バーミリオン小隊2番機はパイロットが次々と戦死する「魔の2番機」と設定されており、彼はその最初の犠牲者となる予定であった。
- テレビシリーズでは食堂でサーロイン・ミディアムの特大ステーキを注文したが、食べ損ねたまま緊急出撃して戦死した。脚本では一口も食べられないはずだったが、哀れに思った作画監督平野俊弘が「一切れだけ」食べさせてやろうと修正したという逸話がある。
- プレイステーション2「超時空要塞マクロス」における劇場版ルートで、柿崎機(VF-1A)を選択して、上記の撃墜された面を出撃すると冒頭デモでプレイヤーの乗機が撃墜され、強制的にGAME OVERになるので注意。その後のリザルト画面でステーキの画像が追加されるというおまけ要素がある。
- スーパーロボット大戦シリーズにも出演するが、毎回のように撃墜され、その度に生還するのはお約束になっている。
[編集] 搭乗機
[編集] テレビシリーズ
- VF-1A バルキリー(柿崎専用機)
[編集] 劇場版
- VF-1A スーパーバルキリー(柿崎専用機)