核テロリズム
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核テロリズム(かくてろりずむ、英:Nuclear terrorism)とは、テロリストによる次のような行為を指す。
2006年5月現在、今のところ、そのような行為が行われたことはないと信じられている。テロ組織による核兵器(特に極めて小さいスーツケース型核爆弾)の使用は、1970年代以降アメリカを中心に、各国の脅威となっている。
2002年6月、アメリカ人のホセ・パディーヤはワシントンD.C.への放射能攻撃を計画しているとして逮捕された。パディーヤは2006年現在、"不法戦闘員"として軍の拘束下にある。
2002年8月、アメリカはこれら兵器の原料となる物質がテロリストや"ならずもの国家"の手に落ちる危険性を減らすため、16ヶ国24箇所のソ連式原子炉の濃縮ウランの追跡計画を始めた。最初の作業はセルビアで行われたProject Vincaで、核兵器2個分に相当する大量の濃縮ウランをベオグラード近郊の研究炉から取り除くものであった。[1].
2002年11月、核廃棄物を使った攻撃の危険を減らすため、EUの委員ロヨラ・デ・パラシオは、特に新規加盟国で運用されているソ連時代の原子炉からの地下核廃棄物処分のため、EUの共通基準の作成を提案した。
2005年8月9日、アーヤトッラーのアリー・ハーメネイーは、核兵器の生産、備蓄および使用を禁止するファトワーを発した。ファトワーの全文はウィーンの国際原子力機関 (IAEA) の会議で公式声明として発表された。[2]