桂雀三郎
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桂 雀三郎(かつら じゃくさぶろう)は上方落語の名跡。当代は3代目。
- 初代 桂雀三郎(1988年?-1931年1月9日)は、後の2代目桂小文枝。
- 2代目 桂雀三郎(?)は、初代雀三郎門下。本名、享年とも不詳。
- 3代目 桂雀三郎(1949年3月30日 - )は、本項にて詳述。
3代目 桂雀三郎(1949年3月30日 - )は、落語家(上方噺家)・歌手。大阪府摂津市生まれ。本名:森種男。実家は豆腐屋。龍谷大学文学部中退。在学中は落語研究会で活躍。1971年、2代目桂枝雀(当時は10代目小米)に入門し米治を名乗る。後、雀枝を経て、1976年10月、3代目雀三郎を襲名。師匠・枝雀譲りの爆笑派としての側面と、野太いしわがれ声による豪快な本格的実力派としての側面とを併せ持ち、期待も高い。
代表ネタは、自らが復活させた『いらち俥』(江戸落語の『反対俥』)、『鬼の面』、5代目桂文枝(当時は3代目小文枝)譲りの『天王寺詣り』、祝々亭舶伝(当時は2代目春輔)譲りの『初天神』、趣味とする浄瑠璃ネタの『寝床』、『軒づけ』、小佐田定雄作の『神だのみシリーズ』、『帰り俥』等。
桂雀三郎withまんぷくブラザーズとして『ヨーデル食べ放題』などのヒット曲も持つ。
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[編集] 受賞歴
[編集] 歌手活動
落語家としては本格派だが、コミックソングの歌手としても活躍。
『ヨーデル食べ放題』はヨーデルを主軸にしながらも焼肉屋の食べ放題を主題に歌った物。師匠・枝雀は「面白い歌。売れるときはめちゃくちゃ売れるが、売れなければ、全然売れない」と予想。果たして、1996年11月に発売されたが、当時売れたのは2000枚程度であった。しかし、2000年6月21日放送のニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』でオンエアされ人気に火が点き、本拠の大阪よりもむしろ東京の方で話題となった。そして、この年だけで約12万枚を売り上げるヒットとなった。
[編集] 外部リンク
[編集] 出典
- 『落語系圖』(月亭春松編)
- 東西落語家系図 桂七福ホームページ内