桜庭統

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桜庭統（さくらばもとい、1965年 8月5日 - ）は、秋田県生まれのゲームミュージック作曲家。

愛称は「モトイン」で、彼のソロアルバム『戯曲音創』の収録曲『Motion』のアナグラムが由来。

[編集] 経歴

明治大学在学中、プログレバンド「DEJA-VU」を結成。1988年に『Baroque In The Future』をリリースするも、 11月にベース&ボーカルの長妻が就職のため脱退。一時的に活動を停止した後、翌年にアウターリミッツの上野知己 (ボーカル)、明大の後輩の井下憲 (ベース)を加えたが翌年10月のライブを最後に解散。その後ソロアルバム『戯曲音奏（ぎきょくおんそう）』をリリース。バンド解散後は、キーボーディストとしていくつかのアルバムに参加している。

1989年頃から（本人曰く「スタジオミュージシャンでは食べていけなかったので」）、ウルフチームの専属コンポーザーとしてゲーム音楽を作り始める。『テイルズオブファンタジア』開発におけるスタッフ分裂をきっかけにフリーとなり、現在はゲーム・アニメを中心とした作曲活動を行っている。

代表作はスターオーシャンシリーズ、ヴァルキリープロファイルシリーズなどのトライエース制作作品、キャメロット制作作品、テイルズシリーズなど。バテン・カイトスシリーズでは、本人がインタビューで続編を希望するほど力を入れている。

バンド活動からは遠ざかっていたが、2003年7月19日に「桜庭統ライブコンサートスターオーシャン&ヴァルキリープロファイル」がZepp東京で開催され、桜庭にとっては実に8年ぶりのライブとなった。このとき競演した長谷川淳、中村俊彦とは、続く2004年、2006年のライブや『スターオーシャンティル・ジ・エンド・オブ・タイムディレクターズカット』、『ヴァルキリープロファイル2 シルメリア』などでも活動している。

余談だが、テイルズシリーズで本人がキャラクターとして登場することもあった（ファンタジア及びデスティニーでのサクラバ。ピアニストとして登場。また、アビスのケセドニア酒場前の人物がピアニストの名前をうろ覚えで「サク…」といっている）。

[編集] 作風

壮大なオーケストラ・サウンドからジャズ、ラップ、ロックなどに至るまで、手がけるジャンルは幅広い。プログレ的な変拍子、ポリリズム、曲中での拍子変更、などを使った複雑な構成の曲も多い。これらの特徴から、何度か演奏者から「（弾くのが）難しい」とコメントされている。また、2004年のライブで披露したオリジナル曲（3曲のうち1曲）は、当初の譜面があまりにもすごかった（詳細は不明）ため、中村達から頼まれて、結局テンポを半分にして作りなおしたという。

担当したタイトルの楽曲を自身でアレンジしたアルバムを出すことが多いことも特徴として挙げられる。

また作曲速度が、他の作曲家と比べて極めて早いことで知られる。

戦闘の音楽について伊藤賢治とよく比較される。