テイルズオブリバース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テイルズ オブ リバース | |
---|---|
ゲーム | |
ゲームジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ナムコ・テイルズスタジオ |
発売元 | ナムコ (現・バンダイナムコゲームス) |
キャラクターデザイン | いのまたむつみ |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
プレイ人数 | 1~4人 |
発売日 | 2004年12月16日 |
販売価格 | 7,140円(税込) |
売上本数 | 60万本 |
レイティング | CERO: 全年齢 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『テイルズ オブ リバース』 (Tales of Rebirth) は、2004年12月16日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたプレイステーション2用RPG。テイルズシリーズの第6作目である。テイルズ独特の固有ジャンル名は今作では『君が生まれ変わるRPG』。
目次 |
[編集] 概要
略称は「リバース」、もしくはタイトルの頭文字をとって「TOR」。
本作は最近のRPGとしては稀となりつつある2Dグラフィックで描画され、いのまたむつみキャラクター特有の温かみある画風を表現出来ているという評が高い。従来のテイルズファン(※) はもちろん、近年やや寂しい思いをしていた2DRPGゲームファンにも概ね支持と好評を持って迎えられた(ただしフィールドマップのグラフィックは3Dである)。
- (※) 本作以前に発売された、いのまた氏が原画担当をしているテイルズシリーズは2D作品であり、初期の2Dで描画された頃のテイルズを懐かしむファンの支持が特に大きい模様。
[編集] ストーリー
この世界には、対照的な2つの種族、ヒューマとガジュマがいる。ヒューマは「人間」の外見を持ち、知的能力に優れており、一方のガジュマは「獣人」の外見を持ち、身体能力に優れ、不思議な力「フォルス」を操る。この2つの種族は同じ「ヒト」として、ガジュマの王をいただくカレギア王国のもとで、普段は種族を意識することなく、平和に共存していた。しかし、1年前のカレギア王ラドラスの変死とその後の混乱、いわゆる「ラドラスの落日」によって、本来ガジュマが持つ力であった「フォルス」がヒューマにも現れるようになり、またバイラスと呼ばれる怪物が異常発生するようになった。加えて年若い新女王、アガ-テの政策によって国は大いに乱れることになった。
北のはずれ、スールズに住むヴェイグは、突然発現した自身の「フォルス」の暴走で大切な幼馴染クレアを氷づけにしてしまう。手を尽くしたが氷の中から彼女を救い出すことはできず、途方に暮れていた。そして1年後、2人の尋ね人が彼のもとを訪れるところから、物語は始まる…。
[編集] 戦闘システム
本作品の戦闘は『3L-LMBS(3ラインリニアモーションバトルシステム)』と呼ばれ、従来の2D作品では1本だった味方及び敵が移動するラインが3本ある。この3本のラインは戦闘中自由に乗り換える事ができ、別のラインを経由して敵の背後に回り込んだり、逆に敵に挟まれた時に別のラインへと逃げる事も可能(当然、これらの行動は敵側も取る事ができる)。擬似的に3Dが表現され、戦闘中の移動の自由度は従来の2Dのシリーズ作品に比べて格段に高くなっている。尚、十字キーの上下がラインの乗り換えに使用される事もあり、ジャンプはあまり重要視されなくなっている。
3本のラインをはじめ、本作の戦闘では従来のシリーズ作品に比べ特異な要素が多い。
[編集] フォルスゲージとラッシュゲージ
「フォルスゲージ(以下FG)」と「ラッシュゲージ(以下RG)」はキャラクターの術技やパラメータなどに係わるゲージ。本作の戦闘においてはこの2種類のゲージが重要なファクターとなり、従来のテイルズシリーズ作品にあったTP(テクニカルポイント。ドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズにおけるMP=マジックポイントに相当)は存在しない。
- FGは術技や奥義を行使する際に消費されるゲージ。術技がセットされているコマンド(十字キー)に対応した4本のFGが存在し、術技を使用するとそのコマンドに対応したFGが消費される。このゲージは戦闘中常に回復し続け、通常攻撃を繰り出す事でも回復するが、一度術技を使用すると蓄積されたFGは全て消費される。FGが全快でなくとも術技を使用する事は可能だが、FG全快で術技を使用した場合の方が威力や効果が高く、味方キャラクターのHPが回復する、フォルスキューブの特殊効果が発揮されるなどの付加効果が発生する。特に術技使用によるHPの回復は本作の戦闘において重要な意味を成す(HP回復参照)為、術技はなるべくFG全快の状態で使用するのが好ましい。尚、4本のFGの回復スピードは一定ではなく、セットされた術技によって異なり、強力な術技がセットされたFG程回復スピードが遅くなる。
- RGはキャラクターの感情を示すゲージで、ゲージの蓄積量に応じてキャラクターのパラメータを変動させる効果を持つ。RGが100になると瞬間的に無敵状態になり、RGが0の状態では防御不能になる。特定のコマンドにより任意に増減させる事が出来る他、敵にダメージを与えたり敵からダメージを受けたりすると自動的に蓄積し、敵の攻撃を防御すると、下がっていく。攻撃力や連続防御可能回数などはRGが上昇すると上昇する(防御をするとRGがへり、RGが0だと防御不能になるため、連続防御回数はRGに比例する、と言える)のに対し、防御力やHPの回復量などはRGが上昇すると減少する(特にRG100では、HP回復量は0)為、RGは多く溜まっていれば良いという単純なものではなく、状況に応じて適切な量に調整する事が重要である。尚、RGの蓄積スピードはキャラクター毎に異なり、冷静なキャラほど戦闘開始時の蓄積量、上昇速度が低く、低下速度が速い。又、RGは味方キャラクターだけでなく敵キャラクターにも設定されている。そのため、連携を繋げるためには敵のRGを100にしないように戦うことも重要である。
[編集] HP回復
本作には従来のシリーズ作品の「ファーストエイド」や「ヒール」の様なHPを回復する為の術技が殆ど存在しない。又、回復アイテムであるグミも従来作に比べて高価で貴重なものとなっており、戦闘中に任意のタイミングでHPを一定量以上回復する事が難しくなっている。その代わり、戦闘中に特定の条件を満たすとHPが回復するようになっており、HPの回復はそれらの条件を繰り返し満たす事で行うのが基本となる。
特にFG全快での術技の使用は、戦闘の流れの中で無駄なく繰り返す事ができ、それが攻撃も兼ねている為最良のHP回復手段と言える。又、術技の上位技である奥義はFGが全快である事が発動条件の1つになっている。従って、HPの回復や攻撃を効率良く行う為には通常攻撃を繰り返してFGを素早く溜める事が重要と成るのだが、FGを溜めようとして過剰に攻撃するとRGが上昇してHPの回復量が減ってしまい、逆にピンチを招く事になる。
[編集] 術技形態
本作の術技は特技、導術、陣術、錬術の4種類に大別される。又、術技の上位技として奥義がある。
- 特技
- 武器を用いて技を繰り出す術技。導術に比べ射程距離や効果範囲が狭く1ヒット当たりの威力も低いが、詠唱時間を必要とせず、通常攻撃から連携する事が可能。ヴェイグ、ユージーン、ティトレイが修得する。
- 導術
- 様々な属性の魔法を繰り出し、敵を攻撃する術技。いわゆる攻撃魔法。特技よりも強力且つ射程距離も長いが、発動までに詠唱時間を必要とし、その間に攻撃を受けると不発に終わる。マオとヒルダが修得する。
- 陣術
- 戦闘フィールド上に「弧法陣」を発生させる術技。防御・補助系統の魔法。導術同様に詠唱時間を必要とする。弧法陣の中に入った味方キャラクターは一定時間、状態異常回復や能力値上昇などの効果を得る事が出来る。又、弧法陣内に入っている間は少しずつHPが回復する為、貴重なHPの回復手段でもある。アニーが修得する。
- 錬術
- 導術や陣術と同様の魔術系の術技。基本的に自分自身に対し特殊効果を付加するものが多いが、敵や自分以外の味方キャラクターに対し効力を発揮する錬術もある。術技の中では唯一、FGが全快でなければ発動できないが、詠唱時間を必要とせず発動するものが多く、使用時のHP回復量も多い為、緊急時のHP回復手段としても使える。全てのプレイヤーキャラクターが修得する。
[編集] 奥義
- 術技の上位技。2種類の術技から派生して修得する(錬術から派生する奥義は無い)。各術技にはその術技から派生した奥義を1つセットする事ができ、RGが一定以上蓄積した状態で、術技からの連携でFG全快の術技のコマンドを入力すると、その術技にセットされた奥義が発動する。術技からの連携が発動条件の1つである為、奥義を単発で使用する事は出来ないが、総じて術技よりも強力でダメージソースとして欠かすべからざる要素と言える。尚、導術、陣術から派生した奥義は詠唱時間を要する。
[編集] フォルスキューブ
術技が持つ本来の効果に加え、+αの特殊効果を付加するシステム。前述通り、FG全快の状態で術技を使用すると、あらかじめセットしておいたフォルスキューブの特殊効果が発揮される。術技使用時のHP回復量を高める「ヒール」や、術技使用後の硬直時間を短縮する「ファスト」などの様々な特殊効果が存在し、セットした術技を使い込むほどその効果は向上していく。尚、各キャラクターはそれぞれ8種類の特殊効果を持っているが、「キューブ」の名称が示す通り、立方体の頂点に設定された特殊効果を十字キーに設定された術技に当てはめると言うシステムの為、特殊効果の組み合わせはある程度決まっており、各特殊効果を自由に付け替えることは出来ない。
[編集] 評価
[編集] シナリオ
本作のシナリオはヒューマとガジュマと言う二つの種族の間における共存や人種差別、民族間の対立と言った非常に難しいテーマを扱っている。その難しいテーマ故に「生きる上で何が大切か?」「平等とは何か?」などと考えさせられる場面が多い一方、一概に共存を肯定できない様な辛辣な場面も少なくない。加えて、従来作に比べ暗すぎる主人公や、全体的に深く掘り下げられていないキャラクター達やシナリオ設定、伏線が少なく唐突に進むストーリーと言った要素が相俟って、テイルズシリーズの中でもかなり賛否両論が激しい。
前作『テイルズ オブ シンフォニア』では、主人公達が(敵とはいえ)数多くの人命を奪い、無残に死亡する登場人物も多かった。だが今回はほとんどの登場人物が物語の最後まで命を落とさず、ヴェイグ達が直接殺めた敵に至っては1人だけである。『公式コンプリートガイド』の開発者インタビューによれば、これは今作のメインシナリオを担当した平松正樹の「簡単に登場人物を殺すべきではない」という創作理念に基づく結果である(『シンフォニア』のメインシナリオ担当は実弥島巧)。
[編集] 戦闘
本作の戦闘では2種類のゲージの性質とHP回復のシステムの特異性から、従来作で通用した「敵を追い込んで強力な技を連発し、力押しで倒す」という戦法が非効率的なものとなっている。このシステムは3ラインによる移動の自由度と合わせて戦闘の戦略性、やり込み度を格段に上げる一方で、戦闘に慣れていない初心者、ライトユーザーには非常に難しいものとなった。また、RG上昇によるHP回復鈍化のリスクを避けるために、強力な技を当てては防御して下がるというヒット&アウェーの戦闘が主流となることで、逆に爽快感が落ちるという批判もある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] キャラクター
[編集] パーティキャラクター
[編集] PC(プレイヤーキャラクター)
ここでは戦闘に参加するメンバーを指す。なお、今回「君が生まれかわるRPG」という題のせいか、パーティキャラ全員が一度はプレイヤーキャラを立場やフォルスの暴走などといった理由で敵に回して戦闘することになる。主人公のヴェイグですらこの法則の例外ではない。公式コンプリートガイドの開発者インタビューにて、開発者すら「理解を深めるために描いたら、君と殴り合うRPGになってしまった」と話している。ちなみに、ヴェイグとティトレイは作中で本当に殴り合った。また、本作はヒロインがNPCということもあり、パーティ内で両想いのカップルが生まれないという、テイルズシリーズでは珍しい作品となっている。更に今作ではパーティキャラ全員の登場ムービーが用意されている(混合されているものもあるが)。
- ヴェイグ・リュングベル (Veigue Lungberg)
- 18歳 183cm71kg
- 種族:ヒューマ
- 声優:檜山修之
- 本作の主人公。カレギア北西部の山村スールズに住む青年。三つ編みされた青白い長髪が特徴。幼少の頃に両親を失い、育ての親であった祖父とも死別して以来、クレアの両親に引き取られて家族同然に育てられた。「ラドラスの落日」の際にフォルス能力を覚醒、暴走させ、クレアを氷漬けにしてしまった。以後、彼女を助けようとするが、何もできず、自分を責める苦しい毎日を送る。顔つきは二枚目なのだが、寡黙でクールな(というより根暗に近い。暗いと言われると僅かながらショックを受ける)性格であり、過去作の主人公とは一線を画している。周りからは冷たい男だと思われがちであるが、実は心優しい性格で、困っている人を放っておくことは出来ない。ただ、一つの物事にとらわれすぎて、周りが見えなくなる欠点もある。特に実の妹の様に大切に思っているクレアの事が絡むとその欠点が顕著になり、序盤では何の脈絡も無くヴェイグがクレアの身を案ずるスキットが頻発する。好物はポプラおばさんの焼いた「ピーチパイ」(他の人の物では駄目らしい)。
- 氷や冷気を発し、自在に操る事ができる「氷」のフォルスの能力者。主に氷柱で敵を威嚇したり、氷漬けにして行動不能にするのが得意。氷で足場を作ることも可能。又、マルコ(クレアの父)とスールズに住む老剣士の手解きを受けた剣術はかなりのもので、氷属性の「絶氷刃」をはじめ、連続して敵を突く「瞬連塵」、ラインを跨いで攻撃できる「裂破衝」、対空攻撃用の「絶翔斬」など多彩な剣技を修得、大剣を振るい果敢に戦う。能力・動作共にこれといった欠点が無く、初心者から熟練者まで操作し易い主人公らしいキャラクター。
- 銀髪、青がメインカラーというところがTODのウッドロウ・ケルヴィンに似ている為か(そもそも最初に公開されたラフイラストがウッドロウそっくりとの声もある)リメイク版TODでは、ウッドロウが各所でヴェイグと間違われるサブイベントが用意されている。特典のDVDに登場するドラマではヨゴレキャラとして扱われる事が多く、やはり至る所で「クレアァァァァ!」を連呼、決まってヒューマとガジュマのネタを持ち出してくる。しかし、声を担当している檜山氏はあまり快くないと思っているらしく、そのDVDの声優インタビューで愚痴をこぼしていた。
- マオ (Mao)
- 13歳(外見的特徴) 153cm38kg
- 種族:ヒューマ
- 声優:渡辺明乃
- 「ラドラスの落日」により自身のフォルスを暴走させ、記憶を失った少年。それ以来、ユージーンに保護される。記憶のない彼にとってユージーンは父親のような存在であり、フォルス能力者であったことからカレギア軍の一員となるも、ユージーンが軍から追放された時、彼を追って軍を脱走した。ユージーンと共に各地を旅し、「ラドラスの落日」の真相と自身の記憶を探っている。天真爛漫な性格で、歌が好き。即興で歌を作って歌っているが、出来は今ひとつである。子供扱いされることが嫌い。また、自分のことを可愛いと思っている節がある。「~なんですけど」と言ったり、『全然』を肯定で用いたりするあたり「今時の若者」のような性格を思わせる。
- 「マオ」とは「無」を意味する古代カレギア語で、記憶を失ったマオの名前としてユージーンが名付けた。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
- 本名は「オルセルグ」(古代カレギア語で「穢れ無き瞳」という意味)で、聖獣がヒトの世界を傍観するために作り出した「目」の役割を担っている。「火」を司る聖獣フェニアによって生み出され、その燃えるような真っ赤な髪は聖獣から受け継がれたもの。その為、フェニアとは実質上親子のような関係でもある。一年前以前の記憶がないのは、彼が一年前に作られた存在であるからで、もとより記憶は存在しなかった。
- 火炎や熱風を行使する「炎」のフォルスの能力者で、氷づけとなったクレアを救った。また、炎以外にも、風や闇の属性の導術も扱うことが出来る。フォルスを探知する能力に優れ、フォルス能力者を探知することが出来る。武器はトンファー。基本的に遠距離攻撃を得意とするが、錬術による肉体強化で接近戦にも対応できるポテンシャルを秘める。ヒルダに比べると術の威力はやや低いが、その分詠唱時間も短めで、敵に妨害されることが少ない。また、若干低めのFG回復力も、接近攻撃による補助で補うことが出来る。覚醒未使用状態での通常攻撃のヒット数が、前衛キャラクターよりも多い(4ヒット)。
- ユージーン・ガラルド (Eugene Gallardo)
- 40歳 193cm108kg
- 種族:ガジュマ
- 声優:石塚運昇
- 「王の盾」の元隊長であるガジュマの戦士。武勇と黒豹に似た外見から「カレギアの黒豹」の異名をとり、ガジュマの間では最高の戦士として名高い。ドクター・バース殺害の容疑でカレギア軍を追放され、以後「ラドラスの落日」に端を発した不可解な事件の真相を知るため各地を旅している。その武勇から、カレギア軍を離れた現在も彼を慕うカレギア将兵は多い。常に落ち着いた物腰で状況を判断し、猪突猛進なヴェイグやティトレイを諌める。また、知識も豊富。文武に優れるパーティのまとめ役。口癖は「質問に質問で返すのは感心せんな」
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
ストーリー中盤以降は他のガジュマと同じように暴走が始まり、「鎮魂錠」なる薬剤によって一時的にその暴走を抑制することが出来た。しかし、ガジュマという種族としての根本的な闘争本能まで消し去ることは出来ず、ヒューマへの憎しみを必死に抑えながらヴェイグ達と旅を続けていた。その影ながらの努力は後に聖獣にも認められている。
- 物理的な質量を持ったエネルギーを発する事ができる「鋼」のフォルスの能力者。岩や瓦礫を粉砕することが出来るが、力の加減が苦手。槍の長いリーチを活かした攻撃を得意とし、槍を振り回しながら突進する「瞬迅槍」や鋼のフォルスで前後の敵を一度に攻撃する「轟破槍」などの豪快な特技を習得する。また、防御力を高める錬術を取得し、防御にも長ける。攻撃力、体力は随一だが、FG、HPの回復力が共に低く、また硬直も長いため、プレイヤーキャラクターとして扱うには相当の慣れが必要となる。
- アニー・バース (Annie Barrs)
- 15歳 155cm40kg
- 種族:ヒューマ
- 声優:矢島晶子
- 先代カレギア王ラドラスの典医であったドクター・バースの一人娘。母親はすでに他界しているらしい。名医の娘というだけあって、物腰は育ちの良さをうかがわせている。偉大な父親に憧れを抱き、自らも医者になることを決意し、勉学に励んでいたが、「ラドラスの落日」後の混乱時にユージーンに父を殺されたと思いこみ、父の仇をとるためにヴェイグ達の前に現れる。本来は優しく、教養深い少女であるが、ユージーンに対する憎しみが高じてガジュマという種族全てを憎んでいる。仲間になる前は態度も喋り方もきつい印象がするが、ユージーンと和解した後半は、少し明るくなる(スキットも暗そうな表情から笑顔に変わる。)仲間になると、自分より年下のマオと敵討ちの相手で父の友人のユージーン以外の人達には、敬語を使っている。子供っぽく思われるのが嫌なのか、大人びた行動をして失敗する。牛乳と怖い話が苦手。読書が好きで、特に恋愛小説をよく読むようだ。密かにヴェイグのことが気になる様子である。
- 雨雲を作り出し、雨や雪を降らせる「雨」のフォルスの能力者。武器の杖で陣を描き、範囲内の味方の生命力や戦闘能力を活性化させる、陣術の使い手。修得する錬術は味方を蘇生させる「R(ライズ)・エリキシル」や、相手の体力を吸収する「D(ドラッグ)・レーベン」と言った自分の肉体強化を目的としないもの。奥義も特殊な力の宿った雨を降らせ味方の能力強化や敵の能力減退を引き起こす補助系。いわゆる白魔術師タイプだが、実はティトレイよりも物理攻撃力が高い。但し武器の振りも移動速度も遅い為、敵との殴り合いは避けた方が無難。ちなみに、彼女の奥義の中には本作唯一のHP回復魔法がラインナップされているが、回復量はそれ程多くは無い。
- プレイヤーキャラクターの中では唯一、作中でフォルスの暴走が見られない(落日時には暴走したかも知れないが)。
- ティトレイ・クロウ (Tytree Crowe)
- 17歳 178cm69kg
- 種族:ヒューマ
- 声優:山口勝平
- 工業都市ペトナジャンカの製鉄工場で、姉のセレーナと一緒に働いている青年。口数が多く冗談が好き。明るく前向きで、曲がったことが大嫌いな正義感に満ち溢れる。姉のことが大好きで、近寄る男を追い払うこともしばしば。マオにシスコンとからかわれるが、本人はただの姉思いのつもり。ちなみに理想のタイプは姉のような女性(本人は否定しているつもりなのだろうが、立派なシスコンである)。ある事件でヴェイグ達と出会い、無理矢理に同行することとなる。辛いものが苦手で、カレーや麻婆豆腐にハチミツを入れて、甘口にしたりする。
- マオとともにパーティの雰囲気の盛り上げ役。ただヴェイグやヒルダなどに、強烈に突っ込まれることもしばしば。それでも口数が少なめで空気が重くなりがちなメンバーには欠かせない人物。(加入当時は、会話が弾む仲間がやっと加入したとマオに喜ばれている。)
- 植物を自在に操る「樹」のフォルスの能力者。植物のツタを伸ばすことで、遠くのスイッチを押したり、階差のある場所へ昇ったり、様々なダンジョンの攻略で力を発揮する(しかし戦闘にはあまり応用されない、直接戦闘向きのフォルスではない、ということもあるのだろう)。周囲には能力者であることを隠していたようだ(小説版(SD文庫)では暴走してもティトレイ本人が起こしたものだと村人は気づいていない)。武器は格闘技用のグローブと左腕に取り付けたボウガン。主に「翔連脚」や「牙連撃」などの格闘技を軸として戦うが、「樹砲閃」、「扇翔閃」などボウガンを用いた遠距離攻撃も習得する。ちなみに、細身に見えるが意外に上半身は筋肉質である。攻撃力は低めなものの、FG回復力がズバ抜けているため、技の連発が可能である。また、HP回復力にも優れているが、防御力と最大HPの低さから、敵の連続攻撃には注意が必要である。
- ヒルダ・ランブリング (Hilda Rhambling)
- 21歳 168cm48kg
- 種族:ハーフ(父がヒューマ、母がガジュマ)
- 声優:大原さやか
- カレギア軍「王の盾」に所属する、ヒューマとガジュマの間に生まれたハーフ。トーマ直属の部下で、ミリッツァとは同じハーフであることから親しい関係のようだ。幼い頃からハーフであることを理由に周囲から疎外されていた為、ハーフであることに対し強いコンプレックスを持っていた。ハーフ固有の身体的特長である角を折り、普段はその上からターバンで頭を隠している。冷たい口調で他人を皮肉を浴びせ、周囲との馴れ合いを極端に嫌う一方、常に孤独で、自分の居場所を探している。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
後半では両親への不信感も消え、ヒューマ、ガジュマの区別にとらわれず、一人の『ヒト』として生きていくことを決意する。そのため、度々皮肉を浴びせていた周囲への反応もしだいに優しくなっていった。
- タロット占いが得意で、暇があれば運勢を占ったりしている。大人の女性の雰囲気を漂わせていることから、アニーに憧れを抱かれ慕われている。お酒が大好き。またチェロの演奏も得意(担当声優もチェロが得意)。
- 紫電を発し、自在に操る「雷」のフォルスの能力者。武器はタロットで使うカード。導術の使い手で、水、地、光の三属性を行使する。接近戦には不向きだが、その分、攻撃範囲が広く、威力の高い術で敵を一掃する。詠唱が非常に長いため、前衛キャラの援護が必須なキャラクターである。
[編集] NPC(ノンプレイヤーキャラクター)
ここでは戦闘には参加せず、ステータス画面のみ表示されるメンバーを指す。なお、今回のヒロインのクレアは戦闘には参加しないどころか、ヴェイグ達と行動を共にする時間は僅かである。次作のレジェンディアでもヒロインのシャーリィがどちらかというとパーティメンバーとしてではなく、彼女同様戦闘非参加でストーリーに深く関わっており、主人公の義妹であることを考えると、製作スタッフが異なるため断定はできないが、新たなヒロイン像を模索したと考えられる。
- クレア・ベネット (Claire Bennett)
- 17歳 163cm45kg
- 種族:ヒューマ
- 声:安田未央
- 本作のヒロイン。北の村スールズの村娘で、美しい容貌をしている。優しく、気立てよく、意志の強い娘。『ラドラスの落日』に暴走したヴェイグのフォルスで氷づけにされてしまう。1年後、マオのフォルスによって氷柱から解放されるも、その直後スールズに現れた四星のサレとトーマに誘拐されてしまう。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
その後、彼女はカレギア城に招かれ、アガーテ女王の謁見を経て、女王の「月」のフォルスで体を入れ替えられ、ガジュマの体になってしまった(これが原因で、作中、安田演じるクレア・ベネットは少ない)。しかし、そんな境遇に立たされても、彼女は決して誰かを恨んだり憎んだりはしなかった。物語中盤では、ベルサスの街で種族至上主義のヒューマに捕らえられ、アガーテの姿をしていたために反旗の始まりの見せしめとして公開処刑されかけてしまう。だがその処刑直前、「何か言い残すことは無いか?」と言われて始めた演説で、このゲームの最大のテーマである"人種差別"に決着を付ける答えを導き出すきっかけをヴェイグ一行に与える。このシーンは、本作中屈指の名場面であり、アニメーションムービーも挿入されている。
- 歴代のテイルズシリーズのヒロインとは違い、戦闘には参加しないNPC(ノンプレイヤーキャラクター)。今作のNPCは、ステータス画面に表示されるようになった。
- 彼女のチャットグラフィックに「膨れっ面でそっぽ向いた状態」と「洗脳されたような状態」のものがあるのだがゲーム本編では使われていない。
- アガーテ・リンドブロム (Agarte Lindblum)
- 20歳 165cm43kg
- 種族:ガジュマ
- 声:篠原恵美
- 先のカレギア王ラドラスの一人娘。父王亡き後、略式の戴冠式を経て若くしてカレギア国女王の位につく。ガジュマとしては美しい容貌をしており、種族の異なるヒューマであるミルハウストに恋心を抱いている。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
想いを彼に伝えた際に、種族や立場の違いから受け入れてもらえなかった事で、彼女は「月」のフォルスでヒューマの体を切望するようになり、自らの直属の部隊「王の盾」にカレギア中の美しいヒューマを捕らえるよう命令する。そしてクレアと自分の体を入れ替え、念願のヒューマの体を手に入れるが、そこに彼女の望んだ幸福は存在しなかった。それから自らの行いを心から悔やみ、当のクレアが全てを許したことにより和解、その後はヴェイグ達のように種族の争いを鎮めるため各地を転々とする。また、彼女の唐突すぎる悲劇的な結末は賛否両論となっている。 王家に代々伝わる「月」のフォルス能力者。他者と体を入れ替える、他者のフォルスを覚醒させるなど、様々な能力を行使できる。
[編集] カレギア王族・軍関係者
- ラドラス・リンドブロム
- 60歳 186cm78kg
- 種族:ガジュマ
- 前カレギア国王。死に際に自らのフォルスを暴走させ、世界中に飛散した彼のフォルスはカレギア全土でフォルス能力者とバイラスを急増させた。このことは、その一年後に当たる作中では「ラドラスの落日事件」と呼ばれる。
- ミルハウスト・セルカーク (Milhaust Selkirk)
- 28歳 185cm72kg
- 種族:ヒューマ
- 声優:三木眞一郎
- カレギア正規軍の国将軍位。フォルスの力こそ持たないが、その凄まじい剣術と鋭敏な精神で軍の最高位まで登りつめた。
- カレギアに忠誠を誓い、将軍の身でありながら自ら世界中を駆け回っている。それゆえ、国民や部下たちの信頼は厚く、人気を博している。「ラドラスの落日」後から、各地で起こるガジュマとヒューマの種族間の争いを鎮圧するために奔走し、幾度かヴェイグたちと会うことになる。
- 実はアガーテを種族・身分の壁を超えて愛しているのだが、あまりの身分の違いに葛藤しながら、愚直なまでに誠実な、カレギアひいてはアガーテへの忠誠心により、「禁断の愛である」と必死で自分の気持ちを押し殺している。
- ヴェイグが超えるべき最大のライバル。最後の戦いで、「命技」という秘奥義のようなものを使用し、カットインもある。
- オリジナルスキル「ファイデリティ・テスタメント」
- ドクター・バース
- 声:市川治
- フルネームはケビン・バース。アニー・バースの父親。ラドラスの主治医だったが、ユージーンによって殺され、それが原因でアニーはガジュマ嫌いになってしまった。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
真実は「ガジュマが全てを支配する世界」の創造を企んでいたジルバが、月のフォルスによってバースの体を乗っ取り、邪魔者であったユージーンを殺してその罪を全て彼になすりつけるか、失敗してもバース殺しの犯人としてカレギアからユージーンを排除できるだろうという卑劣な計画であった。操られる彼を、ユージーンは苦渋の決断をしてバースを手にかけ、ジルバの思惑通りにカレギアを追われることになる。
- 「命に色はない」を信念にしている名医。この言葉は多くの若い医師たちの道標であるとともに、アニーを大きく成長させる命題となる。
[編集] 王の盾
カレギア国王直属の特殊部隊。主にフォルス能力を持つガジュマで構成される。その立場から、危険人物の暗殺などと言った公に出来ない汚れ仕事を請負う事が多い。又、フォルス能力者の管理も仕事のひとつで、部隊員がフォルス能力者で構成されているのは、時にカレギア国に対する危険分子となりうるフォルス能力者を手元に置く事で管理する為でもある。
- ジルバ・マディガン
- 37歳 175cm58kg
- 種族:ガジュマ
- 声:真柴摩利
- アガーテの乳母にして側近。政治に疎いアガーテに代わり国政を一手に取り仕切る。又、ドクター・バース殺害の一件で退役したユージーンに代わり、王の盾の隊長も勤めている。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
本編では深く説明されていないが、実はガジュマを至上とする種族主義者であり、ヒューマを殲滅しガジュマだけのカレギア王国を作るべく、ドクター・バースを利用してラドラス王を殺害、更に月のフォルスによってヒューマの肉体を手に入れるようアガーテをそそのかし、国王が不在になったところで王国の実権を握った。ラドラスの落日以来の混乱の元凶とも言える人物である。 カレギア王家の血縁であり、月のフォルスを使う事もできる。アガーテと違いその能力を完全に制御する事が可能で、ドクター・バースと肉体を入れ替わってカレギア王を殺害した。またミルハウストと同じく秘奥義のようなものを所有し技名は「シェイドムーン・レベリオン」。 本編でヴェイグらとの闘いで死亡した唯一の人物。また本性を現したときは、口調が一変する(声優が同じためか『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のシーマ・ガラハウと同じ仕種や台詞が見られる)。
- ドネル
- 王の盾で土のフォルスの能力者。ヴェイグたちを殺し損ねたとき崖から落ち瀕死の重傷を負った後キョグエンにいた。しかし記憶を失ったらしく独特の口調がなくなり、妙におとなしくなった。
- サイグローグの館ではドネルにそっくりな泥のフォルスの能力者のクローネルと戦うことができる。
- マオが彼の真似をした際ユージーンに怒られたので、ユージーンはドネルの口調について快く思っていなかった様子である。
[編集] 四星
王の盾の中でも特に秀でた戦闘能力を持つ、4人のフォルス能力者。
- サレ (Saleh)
- 24歳 169cm54kg
- 種族:ヒューマ
- 声:菊池正美
- 四星唯一のヒューマ。原因は不明だが「ラドラスの落日」以前からフォルス能力を持ち、その能力が四星になれるほど高かったという、ヒューマとしては稀な存在。同じく四星のトーマと行動を共にしている。ヒトを痛めつけたり傷つけたりすることで喜びを感じる、冷徹非道な青年。端整な顔立ちで、いわゆる二枚目。好物はワインとブルーベリージャム。特にジャムは、パンにはつけずそのまま食べるのが彼の趣向らしい。
- 暴風を巻き起こす「嵐」のフォルスの能力者で、フォルス能力による風の導術を得意とする。「シュタイフェ・ブリーゼ」という固有の導術を使う。細身の剣を使った剣術も相当なもので接近戦の戦闘能力も侮りがたい。こちらがグミで回復すると「グミなら僕も持っているよ」とラズベリーグミで自分を回復する。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
ヴェイグ達との死闘の末敗れたが、ヴェイグ達に見逃された事に激怒した直後にトーマに致命傷を負わされ相打ちの形で死亡。最後までヴェイグ達の思想を認めなかった。
- トーマ (Tohma)
- 38歳 192cm126kg
- 種族:ガジュマ
- 声:郷里大輔
- 牛の様な外見のガジュマ。何事も力で捻じ込めようとする傾向がある。サレとチームを組んで行動することが多いのは、王の盾への忠誠心の無いサレが暴走しない様に監視する為であるが、彼自身もサレに引かず劣らずの残忍な性格で、特にヒューマに対しては何の感情ももたずに痛めつける種族主義者でもある。また、フォルスの相性が良いというのも、サレとチームを組んでいる理由の一つらしい。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
ヒューマとガジュマの対立は、この二人も例外ではなく、ガジュマの負の感情の増加によって次第にサレへの憎しみが強くなっていく。そして最期には命令と称してサレを殺そうとするが、それと同時にサレもトーマを刺し、結局刺し違えることとなる。
- 引力と斥力の両極の力を操る「磁」のフォルスの能力者で、敵の攻撃を防いだり、はじき飛ばしたりと多彩な技を使う。鍛え上げられた肉体から威力十分の拳を見舞うパワーファイターで、強靭な肉体から繰り出される、豪快でかつ力強い一撃は圧倒的な破壊力。回避に失敗すると防御状態でも問答無用で戦闘不能に陥る技まで使用する。
- 過去に自分の手駒とするためにハーフを集めていた。
- ワルトゥ (Walto)
- 44歳 178cm48kg
- 種族:ガジュマ
- 声:大塚芳忠
- 蝙蝠に似た外見を持つガジュマ。カレギア王国への忠誠心が強く任務の達成を絶対とする反面、操ったヒトに傷を負わせないという紳士的なポリシーの持ち主でもある。ユージーンとは長い付き合いで、今でも彼を信用している場面が幾度と見られる。切に国の行く末を憂い、ユージーンが再び「王の盾」に戻ってくるよう説得する。
- 「音」のフォルスの能力者。音を媒体にして、ヒトに暗示をかける力を持つ。操られたヒトは、ワルトゥに与えられた指令を果たすか、媒体とした音をもう一度聞くかすると暗示が解かれる。なお、音そのものはフォルスでは無い為、洗脳されたヒトからはフォルス反応は無い。戦闘では、身軽に地上・上空から超音波による攻撃を繰り出す。武器は仕込み杖で、刹那の速さで敵を打つ居合いを得意とする。
- ミリッツァ (Militsa)
- 23歳 163cm46kg
- 種族:ハーフ(ヒューマとガジュマの間に生まれる)
- 声:水谷優子
- 四星の紅一点。ヒューマとガジュマの間に生まれたハーフで、ハーフの特徴である角がある。ヒルダとは幼馴染のように育ってきた。ヒルダ同様にハーフであるが故の辛い幼少時を過ごした為か、目に光がなく無口で感情を表に出すことが少ない。王の盾のみがハーフである自分の居場所であると信じ、命令を忠実に遂行する。ちなみに、彼女の名前は古代カレギア語で「愛」の意味で、そこから両親の深い愛情が感じられる。
- 光を操る「虹」のフォルスの能力者。光の屈折を利用した分身術や、光によって異空間を作り出したり、光の波動で敵をはじき飛ばしたりなどのトリッキーな戦術を得意としている。また、陣術も扱うことが出来る。武器は小型ナイフ。
[編集] 聖獣
- シャオルーン (Shaorune)
- 声:朴璐美
- 「水」を司る無邪気な性格の聖獣。ヴェイグと契約する。モデルは「青龍」。
- ヒトへの興味・好奇心は聖獣随一である。シリーズおなじみの「飛空艇」のようなものはなく、今作はシャオルーンに乗って移動する。
- ゲオルギアス (Geyorkias)
- 声:堀内賢雄
- 聖獣たちの上に君臨する聖獣王。
- ある理由によりヒューマの殲滅を目論んでいたが、そのことがきっかけで他の聖獣達と袂を分かち、互いに争い、封印された。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
- そもそもゲオルギアスがヒューマの殲滅を目論んだのは、かつてヒューマとガジュマの争いが激化した事で世界中で負の感情が高まり、ユリスが生まれる可能性が出た為、片方の種族を消し去る事で争いを終結させようと考えた為である(殲滅の対象がガジュマではなくヒューマだったのは、ヒューマが先に仕掛けた争いである為)。その結果、ゲオルギアスは封印され、世界中の負の感情は聖獣達により浄化された。しかし、この時、既にユリスは誕生しており、ゲオルギアスは封印されながらもユリスを抑えていた。カレギア城での儀式により不完全ながらも復活し、ユリスが目覚める前にと再びヒューマの殲滅を謳うも、ヴェイグたちに倒される。これによりゲオルギアスがユリスを抑える事が不可能となり、結果、ユリスの思念が世界中に飛散してしまう(劇中ではガジュマにのみ変異が表れた事から、ヒューマ殲滅を謳うゲオルギアスの思念と思われていた)。その後、ヴェイグ達により完全復活を果たすが、既にユリスの力はゲオルギアスを凌ぐものとなっており、一蹴されてしまう。
- サイグローグの館では完全体のゲオルギアスと戦うことができる。
[編集] サブ・キャラクター
- ザピィ (Zaphie)
- 声:住友優子
- 学名ノースタリアケナガリス。クレアのペット。性別はヒミツ。よくヴェイグの肩にいる。普通はヒトになつかない。マフマフと言う愛称で親しまれていて、地方によって色が違う。
- ちなみにTOD(PS2版)にも出演している。
- ポプラ
- 声:滝沢ロコ
- クレア、ヴェイグの近所に住むガジュマのおばさん。ピーチパイが得意料理。ヴェイグのことを「ヴェイグちゃん」と呼ぶのもこの人。負の感情が高まったためとはいえ、ヒューマにひどいことを言ったことを後悔している。また、その時の豹変ぶりがウケたのか一部のファンの間ではカルト的な人気がある。
- キュリア
- 声:引田有美
- ミナールに住むヒューマの女医。ドクター・バースを尊敬している。母に見捨てられたミーシャを引き取り、助手として働かせている。アニーの成長を際立たせるためとは言え、プロの医者にして(患者を目の前にしてアニーに)「早く診てあげて」というセリフは数多くのユーザーに迷台詞扱いされている。
- ミーシャ
- 声:佐藤ゆうこ
- キュリアの助手であるガジュマの子供。ラドラスの落日にフォルス能力が発現した事がきっかけで、母親に見捨てられた。
- 低級のバイラスを操る事ができる「牙」のフォルスの能力者。
- 過去の出来事からガジュマを嫌っていたアニーの思い掛けない一言が彼の逆鱗に触れ暴走してしまった。
- 「スーパーダッシュ文庫」の小説では暴走シーンはカットされているため、彼がフォルス能力者であることを知らされていない。
- セレーナ ・クロウ
- 声:荒木香恵
- ペトナジャンカに住むティトレイの姉。容姿が美しいため、アガーテの元へ連れて行かれてしまう。クレアと同じく、強い心を持った女性で、クレアとともに、誘拐された他の人を落ち着かしていた。また、種族で人を判断するようなことも無い。
- ヨッツァ
- 声:山崎たくみ
- 国家の重要機密から近所の噂話まで扱うガジュマの情報屋。通称「カレギアの辞書」。昔ユージーンに助けてもらったことがあるらしく、ユージーンの頼みを断れない。
- フランツ
- 声:楠見尚己
- 「世界七大まぼろし」を追い求める探検家。PS2版のTODにも登場。
[編集] その他
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
- ユリス
- ヒトの持つ負の感情が集合・具現化した存在。ゲオルギアスに「破滅の者」と称される。自らの領域を作り出し、それを徐々に広げると同時に世界を侵食、この世の全てを無に帰す。本作終盤に登場した時にはカレギア中の負の思念が最高潮に達していた為、完全復活したゲオルギアスをも凌ぐ力を持つ。本作のラスボス。そしておそらくシリーズで一番デカいラスボス。(画面に全身が入りきっていない。)自我は持たない。
「ユリスアイ」と言うモンスターを次から次へと生み出す為、そちらに攻撃の手を割かざるを得ず、長期戦になり易い。しかしユリス自体の攻撃の当たり判定がかなり広く、上空攻撃を行えば、攻撃が外れることが少ない。また他のテイルズシリーズと違い第二形体等の連戦になることはない。
- サイグローグ
- サイグローグの館の主人。道化師のような格好をしている。
- TOD(PS2版)にも本編クリア後に行ける隠しダンジョンの導き手として出演している。
[編集] 設定・用語
- ヒューマ
- いわゆる「ホモ・サピエンス」の姿をしたヒトの種族。
- ガジュマに比べ“知力に優れ、体力に劣る”とされる。しかし、例えばパーティーメンバー内で言えば、ユージーンはティトレイより思慮深く教養にも富むように見える。またミルハウスト将軍のように、凄まじい戦闘力を有するヒューマも存在している。両人種の能力差は作中であまり強調されておらず、それがどの程度なのか具体的に明らかにされる事もない。
- 「ラドラスの落日」(後述)以前は、フォルス能力を発現するヒューマはほとんどいなかった。
- 現在ではガジュマと共存共栄しているものの、遠い昔、両人種は分かれて生きていた。文明を発達させていたヒューマが、自然とともに暮らしていたガジュマに戦争を仕掛けたという歴史もある。
- ガジュマ
- 動物とホモ・サピエンスが混ざったような外見を持つヒトの種族。モンスターを除いてテイルズシリーズ初の「獣人」。
- 一括りにガジュマと言っても、牛の様に角と尻尾を持ったガジュマや、鳥の様に嘴と羽毛を持ったガジュマなど、更に何種類かのガジュマがいる。作中ではそれら全てが「ガジュマ」である(しかし、中には角や翼の有無で等級を分けて考えるガジュマも稀にいる)。
- 外見の大きく違うガジュマ同士が婚姻を結んでいる例は見られない。
- ヒューマよりも“体力に優れ、知力に劣る”とされる。その為、どの様な職場でも頭脳労働をヒューマ、力仕事をガジュマが担っている事が多い。この傾向を「偏見に基づく悪習」と主張するガジュマもいる。両人種の知能差に関して言えば、それが生理学的な裏付けのある真実なのか、それとも上述のような歴史的経緯から生まれた(アメリカ社会における白人・黒人間に存在するような)誤解に過ぎないのか、作中では明示されなかった。
- 作中には数名の医療従業者が登場するが、彼等の言動を鑑みるに、ヒューマとガジュマの治療に必要とされる医学知識がそれぞれ異なる様子は無い。
- ハーフ
- カレギアにおいてはヒューマはヒューマ同士、ガジュマはガジュマ同士(特にガジュマの場合は外見が近いもの同士)婚姻関係を結ぶのが普通であるが、ごく稀に種族の垣根を越えて愛し合ったヒューマとガジュマも存在する。そうしたカップルの間に生まれた混血児を、作中では「ハーフ」と呼ぶ。
- ハーフは外見的特徴はヒューマに近く、身体的な能力もヒューマと同等であるが、角や尻尾など体の一部に親であるガジュマの特徴が表れる。又、ハーフにフォルス能力が発現した場合、そのフォルス能力はガジュマを遥かに凌ぐ強力なものとなる。
- ヒューマでもガジュマでもないと言う立場から、双方の種族から排斥されるケースが多く、「混じり物」などと揶揄される事もある。作中に登場するヒルダとミリッツァの2人も、幼少時からハーフである事を理由に辛い体験をしてきた為、自身の出自に対する劣等感や、両親への恨みを抱いていた。なお、子供のハーフは体が弱く、大人になる前に死んでしまうことも少なくない。
- ラドラスの落日
- 先代カレギア王のラドラスが崩御した日。この日、死に際にラドラス王が放ったフォルスによってカレギア全土でフォルス能力者の覚醒と暴走、更にバイラスの大量発生が相次いで起こり、全世界は混乱の極みに陥った。
- フォルス
- 生命力と精神力を源とする、超常的な事象を起こす力。精神を源とするだけあり、フォルスによって引き起こされる事象は発現した者ごとに大きく異なる。基本的にガジュマにしか発現しないが、ごく稀にヒューマにも発現する。
- 元々フォルスが発現するものは極めて少なく、以前はフォルス能力者の数はカレギア全土でもせいぜい100人程度(割合的にはガジュマ97~8人に対し、ヒューマ1~2人程度)であった。しかし「ラドラスの落日」を境にカレギア全土で次々とフォルス能力が発現する者が出現し、現在ではヒューマ、ガジュマを問わず多くのフォルス能力者が存在する。とは言え、フォルス能力を持たない者に比べればその数は程度の知れたもので、フォルス能力者はしばしば脅威の対象となる。
- フォルスは精神力を源とするため、フォルス能力者が極度の情緒不安定に陥るとフォルス能力が暴走する。その際に引き起こされる事象の規模や力強さは通常時の比ではない程凄まじく、能力者によって制御もされていない為、フォルスの暴走は周囲に壊滅的な破壊を撒き散らす。ラドラスの落日においても、突然のフォルス能力の発現に驚いた事でフォルスを暴走させ、自他共に甚大な被害を及ぼしたフォルス能力者が多く存在した。
- バイラス
- フォルスの発現、又はフォルスの影響により怪物化した、「ヒト以外のもの」の総称。怪物化する以前よりも体が大きく、凶暴であるケースが多い。又、鉱物などの無生物や、ヒトの死体などがバイラス化するケースもある。尚、生きているヒトは基本的にバイラス化しない。
- 元々はフォルス能力者同様ごく少数だったが、そのルーツがフォルスである為、ラドラスの落日によってフォルス能力者と同様に爆発的に数が増えた。
- “virus”をローマ字読みしたもの。
- 月のフォルス
- カレギア王家の血筋にのみ発現するとされるフォルス能力。
- アガーテの様に他人と体を入れ替える事ができる一方、ラドラス王がゲーム冒頭で行ったように他人のフォルス能力を強制的に覚醒させる事もできるなど、「氷」のフォルスや「炎」のフォルスに比べその定義が曖昧で謎が多い。しかし、カレギア全土に影響を及ぼすなど、他のフォルスよりも強大な力を持つ事は確かである。
以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
[編集] 主題歌
- 曲名:good night
- 作詞:持田香織、作曲:HIKARI、編曲:HIKARI、伊藤一朗/歌:Every Little Thing
- オリコン初登場1位
[編集] 小説
著:結城聖 イラスト:いのまたむつみ・松竹徳幸 全3巻 スーパーダッシュ文庫。
- テイルズ オブ リバース 1 落日の世界 ISBN 4086302284
- テイルズ オブ リバース 2 聖なる王と二つの魂 ISBN 4086302292
- テイルズ オブ リバース 3 再誕 ISBN 4086302330
著:矢島さら イラスト:いのまたむつみ 全5巻 ファミ通文庫
- テイルズ オブ リバース 第一話 落日の瞬間 上 ISBN 4757721722
- テイルズ オブ リバース 第一話 落日の瞬間 下 ISBN 4757722532
- テイルズ オブ リバース 第二話 偽りの再誕 上 ISBN 4757723601
- テイルズ オブ リバース 第二話 偽りの再誕 下 ISBN 4757724349
- テイルズ オブ リバース 第三話 新たなる時代 ISBN 4757725116
[編集] 関連書籍
- テイルズ オブ リバース 公式コンプリートガイド ISBN 4902372053
- テイルズ オブ リバース ファイナルマニアックス ~カレギア見聞録~ ISBN 4757722338
- テイルズ オブ リバース ガイドブック(Vジャンプ編集部) ISBN 4087793095
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
本編 | ファンタジア - デスティニー(キャラ) - エターニア - デスティニー2 - シンフォニア - リバース - レジェンディア - アビス(キャラ) - テンペスト |
外伝 | なりきりダンジョン - なりきりダンジョン2 - なりきりダンジョン3 - サモナーズリネージ - ファンダムVol.1 - ファンダムVol.2 - エターニアオンライン - レディアントマイソロジー |
モバイル | タクティクス - ブレイカー - コモンズ - ヴァールハイト |
関連項目 | 術技形態 - テイルズスタジオ - テイルズリング- アビス予約特典ドラマ - ビバ☆テイルズオブ |
登場する名前・称号 | スケベ大魔王 - 漆黒の翼 |