死の翼アルバトロス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『死の翼アルバトロス』は、1977年~1980年に放送されたルパン三世 (TV第2シリーズ)第145話のサブタイトルである。 宮崎駿が照樹務名義で脚本・演出を担当した、ファンの間では「伝説的傑作」といわれているエピソード。9000枚という、当時のアニメで使用されていた2倍もの量のセル画を使用して製作された。
TVの第2シリーズに不満を感じた宮崎駿が製作したものだが、シリーズへの批判からか、作中でほとんど赤いジャケットをルパンが着ないなどイメージが違うとして日本テレビのスタッフが没にしようとした、いわくつきの作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
ロンバッハ航空博物館でレストアされたアルバトロス号の表の顔は豪華巨大飛行艇。しかしその実体は小型原子爆弾の製造プラントを翼に持つ、空飛ぶ兵器工場であった。不二子はロンバッハから小型原子爆弾の起爆装置を盗み、ルパンに託すも人質としてとらわれてしまった。不二子を助けるため、ルパン達は処女飛行にでたアルバトロスに小型機で立ち向かう。
[編集] スタッフ
- 原作:モンキー・パンチ
- 企画:吉川斌
- 脚本・絵コンテ・演出:照樹務(宮崎駿)
- 音楽:大野雄二
- プロデューサー:高橋靖二 高橋美光
- 作画監督:北原健雄 丹内司
- 美術監督:龍池昇
- 撮影監督:小林健一 長谷川肇
- 録音監督:加藤敏
- 制作担当:仙石鎮彦
- 文芸担当:飯岡順一
- 撮影:野村隆 首藤真平 金井弘
- シリーズ構成:大和屋竺
- 制作進行:徳永元嘉
- 原画:富沢信雄 丸山晃一 原恵子 堤純子
- 動画:青木康直 大里美和子田辺厚子 桜井陽子 島田明子
- レイアウト:葛岡博
- 仕上:岡嶋国敏 豊永真一
- タイトルデザイン:高具秀雄
- 背景:張本源
- 色指定:近藤浩子
- 美術設定:山本二三
- 録音技術:飯塚秀保
- 音響効果:糸川幸良(宮田音響)
- 編集:鶴渕充寿
- 選曲:鈴木清司
- オープニング・テーマ:「ルパン三世'80」
- 作曲/編曲:大野雄二
- 演奏:ユー&エクスプロージョン・バンド
- エンディングテーマ:「ラヴ・イズ・エヴリシング」
- 作詞:奈良橋陽子 杉山政美
- 作曲/編曲:大野雄二
- 唄:木村昇
- 発売元:日本コロムビア株式会社(コロムビア・レコード)
- 録音:東北新社
- 現像:東京現像所
- 連載誌:週刊Weekly漫画アクション・パワァ・コミックス(双葉社刊)
- 配給:東宝株式会社
- 制作協力:東京ムービー
- 製作:東京ムービー新社