殺人狂時代 (日本映画)
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殺人狂時代(さつじんきょうじだい、Time of Killers)は、1967年2月4日公開の東宝製作の白黒映画(99分)。
もともとは日活で映画化されていた企画だったが、諸般の事情でボツとなり、権利を東宝が買い取って、岡本監督がシナリオに手直しを加えた上で1966年に製作・完成した。しかし、東宝上層部の判断により公開直前でお蔵入りとなり、翌年ろくな宣伝もされずひっそりと公開された。併映には、あまり集客が見込めないドキュメンタリー作品がつけられ、また、公開された時期が一年でいちばん映画館から客足が遠のく2月だったこともあり、結果、興行は東宝始まって以来の最低記録となった。
1980年代にリバイバル上映でようやく評価され、今なおカルト映画として人気がある。作中、現在では放送禁止用語に指定されている特定の言語が飛び交うため、テレビで放送されることはほとんどない。以前、WOWOWで放送された際は、当然その特定の用語を消音したため、何十回と音声がブツ切りにされていた。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
[編集] ストーリー
犯罪心理学の大学講師 ・桔梗信治(ききょう しんじ、仲代達矢)はある日、「大日本人口調節審議会」の間淵という男の訪問を受け、いきなり命を狙われる。
間淵を返り討ちにした信治は単身「審議会」と対決することとなる。
この団体は、人口調節のために無駄な人間を殺すのが目的で、会長はヒットラーに心酔する精神病院の院長 ・溝呂木(みぞろぎ、天本英世)である。 溝呂木院長はその目的のために、入院患者を殺人狂の殺し屋にしていたのである。
溝呂木が桔梗の命を付け狙う理由は桔梗の体にナチスが所有していたダイヤモンドが埋め込まれているのをかぎつけたからで殺してダイヤを奪おうとしていたのだった…。