汕頭市
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汕頭(スワトウ、Swatow)は中華人民共和国広東省東部の地級市(地区クラスの市)である。面積2064 平方キロ、人口 484.64万人。普通話の発音は「シャントウ」だが、日本では現地の発音どおりスワトウで知られる。昔からスワトウ刺繍が有名である。
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[編集] 地理
広東省東部沿海に位置し、西と南は掲陽市、北は潮州市に接する。東は南シナ海である。海上に浮かぶ 南澳島も市域に属する。
[編集] 歴史
汕頭の市区部は古代には沿海沖積地だった。宋には村落が形成され、掲陽県に属した。元代になると大きな漁村が形成され、厦嶺といった。明初には蓬州守御千戸所が設置され、嘉靖年間に澄海県が設置されると澄海に属した。清の康熙年間に沙汕頭砲台が築かれ、 雍正年間には汕頭と簡称するようになった。
1860年対外開港した。1919年冬に汕頭市政局が設けられ、1921年7月市政庁が設置され、澄海と分れた。1930年正式に市政施行され、広東省政府に属した。解放後、1981年に経済特区が設置されたが、深圳や珠海のように華々しい成功を収めることはなかった。
[編集] 対外関係
華僑が多く、海外との交流が密接である。海外の華僑、華人及び香港、マカオ、台湾の同胞335万人を数え、世界40ヶ国余に広がっている。独特の地縁を生かして汕頭は対外開放の面で潜在力を発揮している。また日本の岸和田市、カナダのセント・ジョン市、大韓民国の平沢市と友好都市提携している。
[編集] 行政区域
*市區 澄海區、金平區、龍湖區、濠江區、潮陽區、潮南區
- 県 南澳県(島)
[編集] 教育
- 汕頭大学 広東東部地域で唯一の大学である。潮州出身の李嘉誠の寄付で創設された。
[編集] 文化
[編集] 外部リンク
- 汕頭市人民政府公式サイト(中国語)
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