浅井健一
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浅井健一(あさい けんいち、1964年12月29日 - )は、愛知県名古屋市出身のロック歌手・ギタリストである。1991年にロックバンドBLANKEY JET CITY(以下ブランキー)でメジャーデビュー。1990年代の日本のロック界に多大な影響を与えた。身長171cm、体重59kg、血液型AB型。
2000年7月にブランキーは解散。その後、UAらと結成したAJICOやブランキー時代から続けていたSHERBETSの活動を経て、JUDEを結成。2006年からはソロとしての活動も始めている。
全てのバンドにおいてボーカルとギターと作詞と作曲を担当。インディーズレーベル・Sexy Stones Records代表取締役社長。
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[編集] 人物
愛称は、「ベンジー」(Benzie)。 この不思議な愛称は、映画「グローイング・アップ」の主人公・べンジー少年に似ている事に由来する。ブランキーのベーシストだった盟友・照井利幸が名付け親である。この印象的な愛称は、彼のファンである椎名林檎の歌「丸の内サディスティック」の歌詞にも登場する。
掠れてざらついた、上ずったような特異なボーカルが特徴。粗く暴力的だが、時に脆く少年っぽくも聞こえるその歌唱は「癖が強過ぎる」と評されることもあるが、他に代わりの居ない稀有なボーカリストとして、高い評価を得ている。絵画を描くこともあり、これをフィーチャーした本も出版されている。既婚者で子供も二人いる。彼の生み出す独自の世界観による楽曲、特に映画を観ているような感覚にとらわれてしまう歌詞は常に注目され評価が高い。彼曰くこういった詩は作詞しているときにふと浮かぶだけであり、自分の思想・心情とは関係無いという。しかしながら司会者やインタビュアーからこの事について言及されることが非常に多く、TVの生放送中に喧嘩腰になったり、発言をしなくなる等の行動を取ることがある。時には、ラジオの生放送中に突然帰ることもあった。
[編集] ロッキング・オンとの確執
「ROCKIN'ON JAPAN」誌上の発表によると、2002年、浅井が同誌上に掲載されたJUDEの最新アルバムのレビュー(「出来れば一枚にまとめてほしかった」「リラックスした浅井も悪くない」などと評論)に怒り、スペースシャワーTV「ウルトラカウントダウン」の生放送中に「あのレビューにはすごく傷ついた。ROCKIN'ON JAPANは買わないでほしい」と発言。これに対しジャパン編集部は、浅井のマネージャーと連絡を取り、今回の件について話し合いをしたいと告げた。しかし、面会に向かった編集長の兵庫慎司(当時)は事務所に入るなりマネージャー・堀から「お前なめてるだろう」「取材したいと言っておいて何だあの記事は」と恫喝される。その直後に無言のままの浅井と堀は兵庫の顔面を殴り、倒れたところを背中や腰を何度も蹴った末「もう二度と顔を見せるな」と、兵庫を部屋の外へ放り出した、と報じられた。
浅井自身のインタビューによると、(雑誌「音楽と人」において)「あのことはもう終わったこと、俺達が悪者で良いじゃん」「事実と違うことも書かれて、納得はしてないが、もう関わりたくない」などと発言し、ロッキング・オン側が浅井本人に謝罪文を要求するも、浅井サイドは「基本的に悪いことはしていない」とこれを拒否。両者の言い分が食い違うため、真相は未だ不明であるが、当時ファンの間で議論を巻き起こした。
この事件が起こる以前、浅井はライブでSherbetsの曲「38special」の歌詞を変え、「ロッキングオンジャパンとかさー、なんか腐ってない?」などと度々歌っており、上記の暴行事件報道に至るまでに、ディスクレビュー以外にも幾つかの伏線があったことが推測される。またこの事件以後、浅井はライブでこの歌を歌っていない。
「ROCKIN'ON JAPAN」は浅井がブランキーのデビュー当時から大きな信頼を寄せていた雑誌(社長の渋谷陽一はブランキーの1stから3rdまでのアルバムをリアルタイムで非常に高く評価しており、初期の頃からアルバム発表時には同誌の表紙を何度と無く飾っていた)なので、関係の修復を望むファンも多い。なお、問題となったレビューを書いたのは兵庫ではなく外部のライターである遠藤利明である。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- 危険すぎる(2006年7月12日)
- 危険すぎる/REBEL REBEL/STAR
- WAY(2006年9月13日)
- WAY/君の中で透明になりたい
- FIXER(2007年4月4日)
- FIXER/Pink Soda Days/Homesick Baby Blues
[編集] アルバム
- Johnny Hell(2006年9月27日)
- Super Tonga Party/WAY/原爆とミルクシェイク/Pola Rola/RUSH/Hello/空港/ROMERO/Johnny Hell/哲学/危険すぎる/Green Jelly/人はなぜ
[編集] DVD
- Johnny Heaven -Johnny Hell Tour DVD-(2007年4月4日)
[編集] 書籍
- 1991-1997(2004年9月)詩集
- 1998-2001(2004年9月)詩集
- 2002-2005(2006年9月13日)詩集
- Jet Milk Hill(2007年3月17日)画集
[編集] 共演
- 椎名林檎:「罪と罰」にエレキギター(と歯笛)で参加。
- 藤井フミヤ:「マリア」「白いアルペジオ」を楽曲提供、エレキギターで参加。
- UA:「ストロベリータイム」「午後」を楽曲提供、アコースティックギターで参加。2000年TOKIE・椎野恭一とともにAJICO結成。
- LOSALIOS:「BLACK BUNNY」「THREE DOG NIGHT」にベース、エレキギター、アコースティックギターで参加。
[編集] 関連人物
[編集] 友人
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- ファンサイト