BLANKEY JET CITY
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BLANKEY JET CITY | ||
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基本情報 | ||
出身地 | 日本 東京 | |
ジャンル | ロック | |
活動期間 | 1990年~2000年 | |
レーベル | 東芝EMI (1990年~1997年) ポリドール (1997年~2000年) |
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共同作業者 | 土屋昌巳(プロデューサー) | |
公式サイト | OFFICIAL WEB | |
メンバー | ||
浅井健一(ボーカル、ギター) 照井利幸(ベース) 中村達也(ドラムス) |
BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)は、日本のロックバンド。東京にて1990年2月結成。略称はBJC。ファンや周囲からは「ブランキー」と呼ばれることが多い。
目次 |
[編集] 概要
1990年8月、「イカ天」にて第6代グランドイカ天キングを獲得したのがデビューのきっかけとなる。タテノリのパンクバンドが主流のバンドブームの中にあって、硬派でストイックなアメリカの不良のような佇まいや、垢抜けているがドラスティックなサウンド、特異な叙情性が注目を集め、審査員全員一致で選出された。
デビュー前に山本耀司のパリコレのモデルやウォークマンのCM出演など新人としては破格の扱いを受ける。しかし、満を持して発売されたファーストアルバム『RED GUITAR AND THE TRUCE』は評論家受けこそ高かったが、売上は10万枚にも達しなかった。 翌年、土屋昌巳がBJCに熱烈なラブコールを送り、プロデュースを行い、91年の1月に二枚目のアルバム『BANG!』を発売する。このアルバムはBJCのファンの中でも最も評価の高いアルバムの一つであり、メンバーもニューアルバム発売時にですら、「このアルバムが一番好きだ」と公言をしていた。同アルバムはミュージックマガジン誌が選ぶ日本のロックのアルバムの中で矢野顕子や佐野元春を抑えて、一位を獲得する。しかしアルバムのセールスは前作から若干増えたものの、一般層にアピール出来るものでは無かった。
彼らの所属していた東芝EMIではBJCを有名にするべく、過密なレコーディングを強いていた。結果、3rd『C.B.Jim』のレコーディング時には浅井が詞が書けなくなるなどの事態も生じる事となる。
ミニアルバムを挿み、4th『幸せの鐘が鳴り響き、僕はただ悲しいふりをする』をリリース。前回までにあった轟音や叫び声は潜め、混乱や絶望をそのまま音にしたこのアルバムはファンの中でも賛否を呼んだ。
「赤いタンバリン」以降とタイアップ曲をたて続けに発売し、セールスが向上。同曲を含むアルバム『ロメオの心臓』は30万枚以上と自己最高のセールスを記録している。
2000年5月10日、アルバム『HERLEM JETS』を発表、新聞広告上において「最高のアルバムが出来たので俺達は解散します」と発表。しかし真相は浅井と照井の確執とも言われており、実際に解散後、それぞれの活動で浅井と中村、照井と中村の共演は行われているが、浅井と照井の共演は行なわれていない。しかし、浅井健一名義のソロアルバム「Jonny Hell]では、レコーディングに照井が参加しているなど関係が改善してきたとの見方もある。(LOSALIOSのアルバムに浅井と照井が同時に参加した事があったが、それぞれ別の曲での参加である。) 7月8日・9日に横浜アリーナにてバンドの最終公演「LAST DANCE」を行ったが、同年7月28日のフジ・ロック・フェスティバルの初日グリーンステージのトリを務め、そのステージが真のラストステージとなった。
ブランキー・ジェット・シティというバンド名もボーカルの浅井健一曰く、不良たちが集まる架空の都市、ブランキー市長の都市(ジェットシティ)ということであり、デビュー後発行した単行本もそのような架空の設定要素や叙情性が色濃いものであった。
また音楽業界のファンも多く、椎名林檎や降谷建志などがBJCの影響を、Tamaがファンであることを公言している。 特にTamaは「LAST DANCE」がその年に行った様々なライブの中で一番よかったと雑誌のインタビューで答えている。
[編集] メンバー
- 浅井健一(あさい けんいち〈通称:ベンジー〉、愛知県出身、1964年12月29日 - )ボーカル、ギター
- 照井利幸(てるい としゆき、愛知県出身、1964年2月28日 - )ベース
- 中村達也(なかむら たつや、富山県出身、1965年1月4日 - )ドラム
- 高校卒業後ザ・スターリンに 4代目ドラマーとして加入。その後スタークラブを経てBJCに加入。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] シングル
- 不良少年のうた (1991.4.12)
- デビュー曲。
- 不良少年のうた/胸がこわれそう
- TEXAS (1991.7.5)
- 1stアルバム 『Red Guitar and the Truth』からのリカット。カップリング曲は同アルバム未収録でライヴでの定番曲「Baby Baby」。この曲はライブバージョンしか存在しない。
- TEXAS/Baby Baby (LIVE)/MOTHER (LIVE)
- 冬のセーター (1991.12.11)
- ミュージックステーション初登場でこの曲を披露。
- 冬のセーター/クリスマスと黒いブーツ
- 悪いひとたち (1992.11.9) ※インディーズ盤
- 過激な歌詞のため、インディーレーベル「東京ピストル」からのリリース。後に『C.B.Jim』に収録されるが、歌詞は一部修正されている。
- 悪いひとたち
- 青い花 (1994.4.20)
- メジャーとしては2年4ヶ月ぶりのシングル。
- 青い花/CAT WAS DEAD (LIVE)/悪いひとたち
- 風になるまで (1994.9.7)
- 5thアルバム『幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする』からのリカット。カップリング曲の「いちご水」は隠れた名曲としてファンの間では定評がある。
- 風になるまで/いちご水
- Girl/自由 (1995.1.25)
- 両A面シングル。「Girl」はBJC初のラブソング。
- Girl/自由
- くちづけ (1995.10.25)
- このシングルまでは、東芝EMIより8cm CDでのリリース(「悪いひとたち」を除く)。
- くちづけ/DYNAMITE PUSSY CATS
- ガソリンの揺れかた (1997.5.28)
- 「あの細く美しいワイヤーは初めから無かったよ」の詩で話題に。このシングル以降は、ポリドールより主に12cm CDでのリリース。
- ガソリンの揺れかた/嫌われ者/ピンクの若いブタ
- 左ききのBaby (1997.9.3)
- 有名曲「ロメオ」を収録。
- 左ききのBaby/ロメオ/Don't Kiss My Tail
- 赤いタンバリン (1998.1.21)
- 小さな恋のメロディ (1998.6.10)
- 同タイトル映画『小さな恋のメロディ』を見た心境を表した楽曲。
- 小さな恋のメロディ/パイナップルサンド
- ダンデライオン (1998.8.26)
- SWEET DAYS/DERRINGER (1998.11.18)
- ポップジャムオープニングテーマ曲。
- SWEET DAYS/DERRINGER
- ペピン (1999.6.2)
- 後にAJICOでカバー。この年にBJC名義でリリースされたのは、このシングルのみ。
- ペピン/I LOVE TOKYO/コスモス
- SEASIDE JET CITY (2000.4.12)
- BJCらしいロックテイストな曲。
- SEA SIDE JET CITY/バナナのとりあい/リス (VERSION 2)
- SATURDAY NIGHT (2000.7.5)
- 解散発表後にリリースしたラストシングル。「思い出も香りも何もかも薄れろ」とのこと。カップリング曲の「EXCUSE ME」は照井と中村のセッション。
- SATURDAY NIGHT/EXCUSE ME
[編集] アルバム
- Red Guitar and the Truth (1991.4.12)
- BANG! (1992.1.22)
- BJC史上最高傑作との呼び声高い2ndアルバム。このアルバムより、東芝EMI時代のスタジオ盤のプロデュースは土屋昌巳が手がけている。
- RAIN DOG/冬のセーター/SOON CRAZY/ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車/絶望という名の地下鉄/とけちまいたいのさ/★★★★★★★/クリスマスと黒いブーツ/Bang!/ディズニーランドへ/2人の旅/小麦色の斜面
- C.B.Jim (1993.2.24)
- 作詞の面で架空の人物を設定する新たな試みがなされている。
- 『PUNKY BAD HIP』 『D.I.J.のピストル』 『3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ』 『悪い人たち』等BLANKEYの代表曲を多数収録。
- PUNKY BAD HIP/RED-RUM(夢見るBell Boy)/D.I.Jのピストル/死神のサングラス/12月/ROBOT/ライラック/ヴァニラ/車泥棒/ICE CANDY/3104丁目のダンスホールに足を向けろ/悪いひとたち
- METAL MOON (1993.12.1)
- 6曲入りミニアルバム。名曲「綺麗な首飾り」を収録。
- おまえが欲しい/Sweet Milk Shake/Orange/脱落/綺麗な首飾り/鉄の月
- 幸せの鐘が鳴り響き 僕はただ悲しい振りをする (1994.5.25)
- ホーン・セクションを導入する実験的なアルバム。
- 円を描く時/親愛なる母へ/風になるまで/カモメ/嘆きの白/螺旋階段/小さなガラスの空/幸せの鐘が鳴り響き 僕はただ悲しいふりをする/砂漠/青い花
- SKUNK (1995.11.22)
- BJCの節目的なアルバム。このアルバムをリリースした翌年、各メンバーのソロ活動が行われる。
- BJCを代表するバラード曲「15才」、ライブでもおなじみのロック曲「SKUNK」など数々の名曲を収録している。また椎名林檎がBJC解散のレヴューに寄せた「斜陽」という一言はこのアルバムの6曲目のナンバーに他ならない。
- Skunk/Dynamaite Pussy Cats/15才/Hell Inn/くちづけ/斜陽/Snow Badge/Romance/Fringe/Purple Jelly
- LOVE FLASH FEVER (1997.6.18)
- ポリドール移籍第1弾。初のセルフ・プロデュース作。ヒットシングル「ガソリンの揺れかた」を収録。
- プラネタリウム/PUDDING/MICKEY DUCK/皆殺しのトランペット/感情/SPAGHETTI HAIR/CANDY STORE/ガソリンの揺れかた/デニス ホッパー/海を探す
- ロメオの心臓 (1998.6.24)
- サンプリングなどを取り入れた意欲作。
- パイナップルサンド/ぼくはヤンキー/VIOLET FIZZ/彼女は死んだ/君の手のひらに/スクラッチ/赤いタンバリン/ロメオ/HAPPY SUNDAY MORNING/古い灯台/幸せな人/ドブネズミ/小さな恋のメロディー/ハツカネズミ
- HARLEM JETS (2000.5.10)
- ラスト・アルバム。このアルバム発売と同時に解散を発表。
- SEA SIDE JET CITY/CAMARO/ADVENTURE OF GOOFY/PANTERA/SALINGER/不良の森/SWEET DAYS/動物実験撲滅ソング/DERRINGER/リス(STRIP ver.)/COME ON(VERSION1)
[編集] その他アルバム
- LIVE!!! (1992.9.30)
- 初のライヴ盤。
- 絶望という名の地下鉄/冬のセーター/僕の心を取り戻すために/Bang!/TEXAS/2人の旅/不良少年のうた/SOON CRAZY/MOTHER/ディズニーランドへ/小麦色の斜面/胸がこわれそう/RAIN DOG/BABY BABY
- THE SIX (1995.3.1)
- 初のベスト・アルバム。「Red Guitar~」からの4曲は大幅にアレンジされたヴァージョンで収録。
- ガードレールに座りながら(NEW VERSION)/胸がこわれそう(NEW VERSION)/D.I.J.のピストル/Rude Boy[不良少年のうた](NEW VERSION)/RAIN DOG/綺麗な首飾り/ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車/冬のセーター/ディズニーランドへ/僕の心を取り戻すために(NEW VERSION)/Girl/青い花/悪いひとたち(完全VERSION)/自由
- 国境線上の蟻~The Very Best of Blankey Jet City~(1998.1.21)
- 東芝EMI時代のベスト・アルバム。
- 水色/PUNKY BAD HIP/ICE CANDY/絶望という名の地下鉄/クリスマスと黒いブーツ/Bang!/嘆きの白/Snow Badge/Dynamite Pussy Cats/SKUNK/悪いひとたち(Live Version)/風になるまで/15才/ガソリンの揺れかた/John Lennon
- LAST DANCE (2000.9.20)
- 2000年7月8-9日の最終公演より8日のライヴを収録。
- おまえが欲しい(OPENING VISION BGM)/★★★★★★★/SALINGER/パイナップルサンド/ガソリンの揺れかた/SEA SIDE JET CITY/SKUNK/SATURDAY NIGHT/絶望という名の地下鉄/幸せな人/DERRINGER/SWEET DAYS/CAMARO
- SOON CRAZY/3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ/ロメオ/PUNKY BAD HIP/ぼくはヤンキー/D.I.J.のピストル/不良の森/綺麗な首飾り/赤いタンバリン/BABY BABY
- 1991-1995 (2000.10.25)
- 東芝EMI時代の総決算的ベストアルバム。通称「白盤」。未発表曲「ハイヒール」「フレッシュ」を含む。
- PUNKY BAD HIP/冬のセーター/D.I.J.のピストル/Sweet Milk Shake/ライラック/クリスマスと黒いブーツ/ディズニーランドへ/いちご水/ハイヒール/RAIN DOG/3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ/くちづけ/Romance/綺麗な首飾り/幸せの鐘が鳴り響き 僕はただ悲しいふりをする/Purple Jelly/フレッシュ
- 1997-2000 (2000.10.25)
- ポリドール時代の総決算的ベストアルバム。通称「黒盤」。未発表曲「黒い宇宙」を含む。
- 古い灯台/ガソリンの揺れかた/ロメオ/左ききのBaby/赤いタンバリン/ピンクの若いブタ/SEA SIDE JET CITY/I ■ TOKYO/プラネタリウム/SWEET DAYS/Don't Kiss My Tail/SPAGHETTI HAIR/SALINGER/SATURDAY NIGHT/デニス ホッパー/COME ON(VERSION 1)/古い灯台-The first half-/黒い宇宙/ダンデライオン
[編集] アナログ盤
- THE SIX -LP- (1995.3.1)
- CD未収録の『ガードレールに座りながら (out take version)』収録。シリアルナンバリング。
- SKUNK -LP- (1995.11.22)
- ペピン -7"- (1999.6.2)
- HARLEM JETS -LP- (2000.5.10)
- CD未収録の『JET LAG』収録。
- LAST DANCE -LP-2枚組 (2000.10.25)
- 2000年7月8-9日の最終公演より9日のライヴを収録。
[編集] 未発表曲
- MY WAY
- LOOKING FOR BABY
- 二人なら
- DUST & THE WORLD
- 腐った野苺
- I LOVE JENNY CRY
[編集] 関連バンド
- SHERBETS(浅井健一)
- JOE BROWNN(照井利幸)
- LOSALIOS(中村達也)
- JIM SPIDER(照井利幸)
- AJICO(浅井健一)
- ROSSO(照井利幸)
- JUDE(浅井健一)
- RAVEN(照井利幸)
- FRICTION(中村達也)
- thee michelle gun elephantメンバーとの交流がある
[編集] 外部リンク
[編集] 歴代イカ天キング
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