海の若大将
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海の若大将 | |
監督 | 古澤憲吾 |
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製作 | 藤本真澄 |
脚本 | 田波靖男 |
出演者 | 加山雄三 星由里子 田中邦衛 |
音楽 | 広瀬健次郎 |
撮影 | 飯村正 梁井潤 |
編集 | 岩下広一 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1965年8月8日 |
上映時間 | 99分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 3億4400万円 |
前作 | ハワイの若大将 |
次作 | エレキの若大将 |
allcinema | |
海の若大将(うみのわかだいしょう)は、加山雄三主演による映画『若大将シリーズ』の第5作。自前の船を使っての航海ものである。宝塚映画製作のため、ロケ・セット撮影はすべて関西で行われている。併映は『フランケンシュタイン対地底怪獣』。
目次 |
[編集] 配役
- 田沼雄一 - 加山雄三
- 芦屋澄子 - 星由里子
- 石山新次郎 - 田中邦衛
- 江口敏 - 江原達怡
- 田沼久太郎 - 有島一郎
- 田沼りき - 飯田蝶子
- 田沼照子 - 中真千子
- 酒井昌江 - 沢井桂子
- 佐平 - 藤原釜足
- 秋山悦子 - 重山規子
- 大町英子 - 藤山陽子
- 海江田 - 佐原健二
- 武田教授 - 佐々木孝丸
- マーケット店長 - 曽我廼家明蝶
- バンド - 寺内タケシとブルージーンズ
[編集] スタッフ
[編集] 概要
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
前作『ハワイの若大将』の後、加山は黒澤明監督『赤ひげ』への出演が決まり、1964年はその撮影に拘束されることになった。黒澤は出演者に他作品との掛け持ち撮影を許さない上、『赤ひげ』の撮影は予定を大幅に超え、実に1年にわたったため、既に東宝の看板作のひとつとなっていた若大将シリーズは、1963年夏に公開された前作以来、休止を強いられた。
2年ぶりのシリーズ復活となった本作は撮影期間が限られていたので、クレージー映画で頭角を現していた早撮りの名人・古澤憲吾監督が初めて若大将シリーズを担当することになった。また、東宝撮影所の撮影スケジュールがつかなかったので、傍系の宝塚映画が製作した。そのため、舞台は東京であるがロケは関西で行われ、ラストの水泳大会のシーンは大阪市の扇町プールで収録されている。舞台が東京であることを強調するために、古澤監督はそれまで麻布にあった田能久の設定をより東京らしい景色を撮れる浅草に変更したという。
本作から脚本が田波の単独になったこともあり、マンネリズムを打破しようと初めて雄一と澄子のベッドシーンを書いたが、プロデューサーの藤本は「雄一と澄子の恋愛はあくまでプラトニックでなければならない」と、これをボツにした。その後もシリーズでベッドシーンが描かれることはなかった。
ちなみに田波にとっては、これが東宝社員としては最後の脚本作品であった。藤本に脚本家として独立すべきだと即され、退社し東宝の契約脚本家となる。
寺内タケシとブルージーンズは本作がシリーズ初出演。『君が好きだから』のバック演奏だが、アレンジは寺内によるものだった。
[編集] 使用曲
- 海の若大将(作詞:岩谷時子、作曲:広瀬健次郎)
- ブーメラン・ベイビー(作詞・作曲:弾厚作)
- お玉杓子は蛙の子(作詞:永田哲夫、作曲:東辰三)
- 恋は赤いバラ(作曲:弾厚作 Dedicatedの日本語版、作詞:岩谷時子)
- 君が好きだから(作曲:弾厚作 My Gypsy Danceの日本語版、作詞:岩谷時子)
[編集] 参考文献
- 田波靖男著『映画が夢を語れたとき-みんなが「若大将」だった。「クレージー」だった。』(広美出版事業部、1997年7月) ISBN 4-87747-007-7