海外ドラマ
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海外ドラマ(かいがいドラマ)とは、日本において、日本以外で製作されたテレビドラマを指す言葉である。洋ドラ(ようドラ)ともいう。
世界中で毎年膨大な量のドラマ作品が製作されているが、現在日本の地上放送で鑑賞できるのはごくわずかである。(ただし、レンタルビデオ、NHK-BS2、WOWOW、SKY PerfecTV!、ケーブルテレビ等を通じて作品が鑑賞できるため、視聴環境自体は拡大している。)
[編集] 歴史
五社協定の影響で1950年代から1960年代は海外ドラマ全盛時代であり、アメリカで製作されたテレビドラマが輸入されて日本のテレビ各局で放送され、それらは外国テレビ映画と呼ばれた。
「ローハイド」、「拳銃無宿」といった西部劇、「コンバット!」、「ギャラント・メン」といった戦争ドラマ、「奥さまは魔女」、「ルーシー・ショー」といったコメディ、「サンセット77」、「ハイウェイ・パトロール」といったFBIドラマ、「名犬ラッシー」、「うちのママは世界一」といったホーム・ドラマなど数多くの作品が輸入された。
1980年代以降になると、レンタルビデオが火付け役となりブームが起きることが多くなった。1980年代には「V(ビジター)」、1990年代には「Xファイル」、「シカゴ・ホープ」、「ザ・プリテンダー」、「24 -TWENTY FOUR-」などがブームとなった。
アメリカ製の作品には、映画でヒットした作品をキャスティングを変えて続編的に製作されたものも多い。例えば「ブルーサンダー」や「スターゲイト」などがそうである。
1980年代以降、海外ドラマを日本で普及させる大きな役割を果たしてきたのはNHKテレビである。「ビバリーヒルズ高校白書」、「ER緊急救命室」、「フルハウス」、「アリーmyラブ」、「ロズウェル - 星の恋人たち」、「ザ・ホワイトハウス」「ヤング・スーパーマン」など、枚挙にいとまが無い。
他にもフジテレビが深夜の時間帯に現在も放送している「スタートレック」シリーズや、スティーブン・スピルバーグ制作の大河戦争ドラマ「バンド・オブ・ブラザース」も人気がある。
また、近年FOXチャンネルやケーブルチャンネルAXNも日本にて視聴可能になっており、『LOST』『CSI:科学捜査班』などの人気シリーズも本国放映からあまり時間を置かずに見ることが出来る。