渓内謙
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渓内謙(たにうち ゆずる 1923年9月2日 - 2004年2月13日)は、日本の歴史学者。ロシア/ソ連史が専門。東京大学名誉教授。
東京大学法学部卒業。東京大学社会科学研究所助手を経て、名古屋大学、東京大学で教鞭をとる。
元々の興味関心はロシア語であったが、1956年の夏から留学したハーバード大学ロシア研究センターでE・H・カーに出会ったこと、社会主義への関心が高まっていたことから、ソ連への研究に移行する。
『現代社会主義の省察』で第32回毎日出版文化賞を受賞。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- 『ソビエト政治史――権力と農民』(勁草書房, 1962年)
- 『スターリン政治体制の成立』(岩波書店, 1970年-1986年)
- 1部「農村における危機」(1970年)
- 2部「転換」(1972年)
- 3部「上からの革命(1)」(1980年)
- 4部「上からの革命(2)」(1986年)
- 『現代社会主義の省察』(岩波書店, 1978年)
- 『現代社会主義を考える――ロシア革命から21世紀へ』(岩波書店[岩波新書], 1988年)
- 『歴史の中のソ連社会主義』(岩波書店, 1992年)
- 『現代史を学ぶ』(岩波書店[岩波新書], 1995年)
- 『上からの革命――スターリン主義の源流』(岩波書店, 2004年)
[編集] 編著
- 『ソヴィエト政治秩序の形成過程――1920年代から30年代へ』(岩波書店, 1984年)
[編集] 共編著
- (荒田洋)『ネップからスターリン時代へ』(木鐸社, 1982年)
- (荒田洋)『スターリン時代の国家と社会』(木鐸社, 1984年)
- (荒田洋)『スターリン後のソ連社会』(木鐸社, 1987年)