火の鳥2772
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『火の鳥2772』は、手塚治虫の代表作の一つ『火の鳥』シリーズの映像化作品の一つで、1980年に公開された手塚の原案・構成・総監督による劇場用アニメーション映画。副題は「愛のコスモゾーン」。手塚自らが映像化した唯一の『火の鳥』。
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[編集] ストーリー
22世紀のはじめ……
世界が統一されて地球連邦となり、極度に合理化された未来社会-そこは元老院に属するひとにぎりのエリート達によって支配される世界だった。
人間は人口過剰を防ぐため、限られた人数だけが試験管ベビーとして生まれ、一人一人がコンピューターの精密な適性検査によって将来の仕事を決められ、専門教育を受けて育つ。育児ロボット・オルガに育てられ、宇宙ハンターとして成長したゴドー・シンゴもそんな一人だった。
宇宙ハンター訓練所で射撃の腕を教官のボルカンに見込まれて、特訓を課されるが、そのいずれにもゴドーは優秀な成績をおさめた・・・生きた宇宙人を使った射撃訓練以外は。ボルカンに叱責されても、彼はおびえている宇宙人を目の前にして、銃の引き金を引くことができなかった。手本と称して宇宙人達を粉々に撃ち砕くボルカン。その夜、悪夢にうなされるゴドーの心の中に非常な管理体制に対する反発が芽を出し始めていた。彼を理解しようとするオルガ。翌朝、訓練所の前でゴドーとボルカンが衝突した時、オルガの心の中に今までにない感情がわき起こった。次の瞬間、ボルカンの乗った車を高くさし上げて、走り出し、橋の欄干に置いてきてしまった。
ある日ゴドーは科学センター長官のロックに特別任務として謎の宇宙生命体2772の捕獲を命令される。見返りとして、街の外へ出る許可をもらうゴドー。初めて見る海や花に「きれいだ」と心動かされるが、自分の身分では許されない罪を犯すことになるとは知るはずもなかった、まして、そのことでオルガが一人、心を痛めるとは……。
ゴドーはロックの許婚である上流階級の娘レナと恋愛事件を起こし、罰としてアイスランドの強制労働キャンプへ送られてしまう。キャンプは非常に過酷な環境だった。そこで出会った奇妙な老人、サルタ博士は政府に批判的な言動をしたかどでキャンプ送りになったのだった。
サルタにより、地球が亡びかけていることを知ったゴドー。彼がロックに捕獲するよう命令された宇宙生命体2772、つまり"火の鳥"は、宇宙生命のすべてにかかわるエネルギー体で、サルタは火の鳥の生き血を元老院がひとりじめにしようとしている、自分は世界中の人間、生き物にそれを分析してわけあたえてやりたいと言うのだった。
サルタの言葉にうたれたゴドーは、協力することを申し出た。そこにはゴドーの居場所を知ってやって来たオルガも、レナのペットだった留学生の宇宙人ピンチョもいた。大地震の混乱に乗じていっしょにスペース・シャーク号を奪うことに成功、伝説の火の鳥を捕まえ、地球を救うべくはるか広大な宇宙へ飛び立った!
[編集] 作品について
漫画を原作とした他の『火の鳥』の映像と違って、永遠の生命を持ち、その生き血を飲んだ生き物が不老不死になれる火の鳥を狂言回しにした共通したテーマを持ちながらも、漫画の未来の部分をひとまとめに総括したともいうべきオリジナルストーリーによるアニメ映画となっている。広告によって「スケールの大きなストーリー展開と奥深いテーマを味わうことが出来る、 手塚アニメの総決算とも言える内容」と言われるように、近年、再評価されつつある。
この作品はフルアニメーションに挑戦、キャラクターごとに担当者が描くキャラクターシステム、ロトスコープ、スリット・スキャンなど最新技術の導入、オープニングの火の鳥が飛ぶシーン、映画の最初の方に出てくる主人公ゴドーと女性型育児ロボット、オルガが乗ったリニアカーをひたすら追う都市の大俯瞰の光景、強制労働キャンプでの群衆シーンなど見所が多い。また、昔の映画に出てくる、白地に黒文字のタイトルが手塚には鮮烈で、それを一度やってみたく思い、『火の鳥2772』でそうした、ということだ。たしかに、そのシンプルなタイトルとヴァイオリンの音が何とも清楚な美しさをかもし出していて、印象的だ。
手塚が「スーパーマン」という雑誌の1979年の正月号で小野耕世との対談を行った際に小野が手塚のSF漫画「旋風Z」に出てくるジェットに変身できる母親ロボットがとても好きで、「あれ、イメージとしてすごく楽しくて、新しいですよ。手塚さん、何とかアニメに使えないですか」と言ったのがオルガの誕生のきっかけだった。また、昭和初期の海野十三のSF小説、『地球要塞』に出てくるアンドロイド、オルガ姫からの影響があるようだ。オルガはジェットや車などに変身できるが、後半に出てくる火の鳥も変幻自在に変身でき、手塚の変身願望(あるいは変形願望)が全編にあふれている。
『火の鳥2772』でのバイタリティあふれる男性的な火の鳥は、市川崑監督の実写版の『火の鳥』のアニメの部分をアメリカに持ち込んで、その反応から生まれた。
ゴドーの名前には謎がある。それについて手塚はとくに言及していないが、手塚の漫画『七色いんこ』の"ゴドーを待ちながら"という話にオルガがゲスト出演している。ゴドーは出ていない。「ゴドーを待ちながら」とは、サミュエル・ベケットによる戯曲で、二人の男がただひたすらゴドーを待っているが、ゴドーはついに現われない、という話。『火の鳥2772』のゴドーも待たれる存在なのだろうか?
一説には、作品の中に出てくる労働キャンプがソ連のシベリアの強制収容所と比較されて、ソ連の全体主義への批判があると言われている。さらに、世界が一つに統合された未来社会という設定は今問題となっているグローバリズムのなれの果てとも思えて、重大な問題提起をしているようだ。
深刻なシーンが多い中、宇宙船スペース・シャーク号の中でオルガのためにピンチョ、クラック、プークスの宇宙人トリオが音楽を奏でるシーンは楽しくて、ほっとさせる効果がある。
手塚には大きなこだわりがあり、この作品の狙いをファンタジーと言い、系列として『やぶにらみの暴君』(これは旧題で、現在の題名は『王と鳥』)に属するもので、SFとして評価されたくないと強調している。
この映画では、さまざまな形の愛が火の鳥を主軸として描かれており、手塚の分身とも言われるサルタと火の鳥の関係性、優しさと勇敢さを兼ね備えた少年が主人公であること、母性への賛歌など手塚らしさがふんだんに入っている。とくに、ラストシーンにおいて母性の賛歌が象徴的に描かれている。
手塚キャラが総登場するのもこの映画の特徴である。
[編集] 作品のたどった数奇な運命
劇場公開前に何度か行われた試写会では、最終的に仕上げられた劇場版122分のフィルムではカットされたシーンがいくらかある。たとえば宇宙人クラックが大なめくじに乗ったシーンなど。その他、問題点がいくつかある。ところどころアテレコの声がずれたり、画面がなかったり。また、試写会での映像とDVDの121分決定版の映像とで、違うシーンがあって、エンディングタイトルでの日の出は、ヴァイオリンの音に合わせるようにゆっくりとそのシーン全部を使ってのぼっていた。DVDのように切れて、一気にのぼってはいなかった。
1980年に劇場で初公開した『火の鳥2772』は不評だった。作品のペシミズムを批判する声などあった。手塚は「公開は10年早かった」と言っていたという。
手塚は1983年のテレビ放送にあたって、122分の映画を94分と大幅にカットして、不自然な流れの作品にしてしまった。ビデオとLDになったのも短縮版で、2001年にスカイパーフェクTVで劇場版が放送されるまで、完全な『火の鳥2772』がフィルムコミックでしか観られないものとなっていた。それゆえ、この作品は長いこと多くのファンの人気を得られなかった。
2003年7月にようやく『火の鳥2772』のノーカット完全版と称する121分バージョンが東宝によってDVD化された。かなりのシーンが復活したのは喜ぶべきなのだが、当初劇場版は122分のはずがDVDでは121分と1分少なくなっている。ゴドーが「火の鳥とたたかう-たたかって死んでいく ぼくの人生はそれだけなのか? 」と悩み、サルタ博士に励まされる声のシーン、また肝心なシ-ンというわけではないが、クラックがゴドーにゲームを挑むシーンが抜けているのが惜しい。この幻のシーンが加われば、本当の完全版と言えよう。
『火の鳥2772』は酷評されることの多い作品である。たしかに、ストーリーが単調だとか、絵のクォリティがばらばらだ、フルアニメーションを理解しておらず、人物の輪郭線が微妙に揺れている、などといった声を聞く。しかし、それでもこの作品にわくわくして、その世界に共感する少数の人々がいることもたしかだ。手塚には、漫画の2772編の構想もあったという。それが実現していれば、この作品の評価もこれほど悪くはなかったかもしれない。
[編集] 音楽
樋口康雄の音楽は今でも輝きを失っていない。再評価著しい樋口のこの作品での音楽は、ディズニーを尊敬する手塚の意図に合わせて、当時のアニメ映画の音楽の主流だったロック調にせず、主題歌もあえて作らず、全編クラシック調で、弦楽器と木管楽器の柔らかい音が印象的だ。手塚アニメにぴったり合う、完成度の高いとても色彩豊かなスコアで、この商業アニメ映画を観ていて、時々アートアニメを観ているような錯覚を起こすのは、彼の音楽によるところが大きい。
1979年7月にニューヨーク・フィルハーモニア室内管弦楽団特別演奏会で初演された樋口のヴァイオリン協奏曲「KOMA」を手塚が気に入ったのがきっかけで彼の採用となった。映画にも「KOMA」が使われた。『火の鳥2772』の音楽の録音時は、NHK交響楽団の楽団員も含む、当時呼べる最高の演奏者が集められて、オーケストラを構成したらしい。特筆すべきは、当時17歳だったヴァイオリンソロ担当の千住真理子の演奏で、年齢からは信じがたい、一つ一つの音に意味のある、存在感のある音を紡いで、主人公ゴドーの人生観、愛などを切々と謳い上げる。優しい音のオーケストラとのハーモニーも良く、共に響き合って、手塚のテーマの一つ、生命の賛歌さえ感じさせる。
樋口の音楽は、このアニメ映画の魅力の半分とも言える。
音楽に関するいろいろなエピソードがある。
- 「銀河鉄道999」のヒットでその頃話題のゴダイゴが『火の鳥2772』制作発表の席にまで出て抱負を述べていたのに、手塚はそれをおろして樋口一本でいった。
- 『火の鳥2772』公開に合わせて、千住真理子がNHK交響楽団と『火の鳥2772』の音楽を演奏して、NHKのテレビ番組で放送したこともあったようだ。
- 「徹子の部屋」に手塚が出たことがあるが、『火の鳥2772』公開時期と重なったため、この作品への想いを語り、樋口の音楽を絶賛した。黒柳徹子はNHKのテレビ番組「ステージ101」の時から樋口と知り合いであるなどと、話した。なお、この回も含めた「徹子の部屋」は放送20周年を記念してビデオ化された。
- 『火の鳥2772』の音楽の海外での評価をうかがわせる話がある。手塚が国連を訪問して『火の鳥2772』を上映したところ、音楽について彼に質問が殺到したそうだ。「海外で音楽への質問をあんなに受けたのは、冨田勲さんと樋口さんの音楽だけです」と手塚は言っていた。
- 『火の鳥2772』の音楽が手塚の他のアニメに使われた例がある。24時間テレビ「愛は地球を救う」で放送された手塚アニメ「ブレーメン4」でも樋口が音楽を担当しているが、放送後、手塚が個人的に作品を修正した時に『火の鳥2772』の音楽を新たに持ってきてつけた場面がある。
[編集] キャラクター解説、キャスト
- ゴドー(声:塩沢兼人 )
- 試験管ベビーとして生まれ、宇宙化学センターから送られてきた育児ロボット・オルガによって宇宙ハンターとして育てられる。繊細な優しい心を持ち、行動力に富んでいるが、無鉄砲なところもある。危機に瀕した地球を救うため、オルガやサルタ博士達と共に火の鳥を求めて宇宙へ旅立って行く。火の鳥の本体に肉迫するこの物語の主人公。
- オルガ(声:三輪勝恵 )
- 宇宙ハンター育成用育児ロボット。変身能力があり、ジェットや車、水中スクーター、トランクに変身できる。欠陥ロボットであったために、ゴドーに規則から外れた優しさを示すことがあり、それがゴドーが心優しい少年に育つ理由となる。ゴドーへの愛に目覚め、一人苦しむ。ゴドーが火の鳥の正体に近づくための重要な役割をになっている。
- サルタ(声:熊倉一雄 )
- 手塚の分身と言われる、大きな鼻に特徴があるキャラクター。世界的な科学者であるが、政府に批判的な言動をしたために、アイスランドの強制労働キャンプに送られてしまう。のちに、ゴドーと共にキャンプを脱走、火の鳥と闘って凄絶な死をとげる。
- ブラック・ジャック(声:伊武雅刀 )
- 労働キャンプの所長。知的で骨のある男性だが、その過去は不明。反体制派と見られている。ブラック・ジャックなりの考え方で地球の将来を憂えているためか、ゴドーとサルタの労働キャンプ脱出を見逃す。
- ロック(声:池田秀一 )
- 科学センターの長官で、知能指数300という超英才少年。ゴドーと同じく試験管ベビーとして生まれ、実はゴドーと兄弟(同じ人物の精子と卵子から産まれたという意味)。レナの婚約者。レナとの婚約もレナの父・イート卿の身内になるため。冷徹功利、徹底した合理主義精神の持ち主であくなき権力への野心を秘めている。
- レナ(声:藤田淑子 )
- 元老院、科学センターの長老・イート卿の娘でロックの許婚。非人間的な環境になじめず、ゴドーと、恋に落ちる。上流階級に生まれ、性格は育ちのいい娘特有の主体性のなさが目立つ。ゴドーとの恋愛を強引にひき裂かれ、傷心のうちにロックと結婚させられるが、やがてロックの忠実な妻となってしまう。
- バン(ヒゲオヤジ)(声:大塚周夫 )
- 涙星と呼ばれるレグルス23番惑星に住む世捨て人。宇宙生物センターを作り、宇宙生物達の世話と研究をしている心優しい人物。サルタの古い友人。ゴドーに宇宙生命体2772の居場所を知っている宇宙人・プークスを紹介する。
- ピンチョ(声:高橋和枝 )
- ピンチョ星の宇宙人。留学生として地球に来て、レナのペットとして飼われていたかわいい犬ころのような宇宙人。始終そうじをする変な癖がある。人間の行動を判断する能力があり、ゴドーやサルタ達の労働キャンプ脱走の時に助けて活躍する。
- クラック(声:大竹宏 )
- 涙星でバンの宇宙生物センターにいた宇宙人で牧童をしていた。サイコロのような形をしている。ゴドー達と言葉が通じないプークスの通訳として、ゴドーと共にスペース・シャーク号に乗り込む。性格は悪くないのだが、短気で怒りっぽいのが玉にキズ。苛性ソーダの風呂に入る。
- プークス
- バグパイプのような形ののんびり屋の宇宙人。この映画では、彼の声は効果音のみで処理されている。バンの宇宙生物センターで火の鳥の居場所を知っていると紹介される。プークスの知っている火の鳥こそ温泉星のクレーターに棲む2772だった。
- イート卿(声:久松保夫 )
- 元老院議長。最上流階級に属している、実力者。レナの父。ロックの優秀な頭脳に盲目的に期待をよせて、娘のレナとロックを結婚させることによってさらに強力な権力を握ろうとしている。
- ブーン(声:小林修 )
- 労働キャンプの警備隊隊長。サルタの信念やブラック・ジャックの考えに理解を示し、サルタにいろいろ力を貸すが、職務には忠実で、そのために対立する。取り締まりは厳しいが、憎めない人物。
- ボルカン(声:森山周一郎 )
- 宇宙ハンター訓練所の教官。射撃の標的の宇宙人を殺すことを楽しむ、冷酷無比な人物。ゴドーと衝突する。労働キャンプ送りになったゴドーのかわりに宇宙生命体2772捕獲に行き、戦死する。
- 火の鳥(声:竹下景子 )
- 「コスモゾーン2772」と呼ばれている未確認宇宙生命体。エネルギーが枯渇し、危機に瀕した地球を救うための鍵を握っている。映画の後半でゴドー達と闘う火の鳥は、自由に姿を変えながらすさまじい形相で逆襲してきて、そのさまは全知全能の神が怒っているかのようだ。しかし、たった一つ、火の鳥にも弱点があった。
[編集] スタッフ
- 原案、構成、総監督 : 手塚治虫
- 製作 : 市川喜一、明田川進
- 監督 : 杉山卓
- 脚本 : 手塚治虫、杉山卓
- アニメーション・ディレクター : 中村和子、石黒昇
- レイアウト・メカ作画監修 : 湖川友謙
- 美術 : 松本強、伊藤信治
- 設定 : もとのりゆき、篠原博士
- メカデザイン : 御厨さと美
- 音楽 : 樋口康雄
- ヴァイオリン : 千住真理子
- 演奏 : ORCHESTRA-2772
- 撮影、特殊効果 : 八巻磐
- 音響 : 明田川進
- 録音 : 宮本隆
- 編集 : 井上和夫
- オプチカル編集 : 古川雅士
- 原画 : 三輪孝輝、高橋信也、正延宏三、白川忠志、小林準治、西村緋禄司、金山明博、半田輝男、藤岡正宣、札木幾夫、つちだこういち、富沢和男、湖川友謙、宇田川一彦、中村和子、鈴木伸一、石黒昇、勝井千賀雄、坂口尚、手塚治虫
- 色指定、仕上検査 : 高橋富子
- 監督助手 : 安濃高志
- 動画 : 栫裕、緒方泰彦、加藤雅子、加納薫、杉山京子、川口智子、瀬谷新二、石山しげ子、伊吹愛弓、のまとし、西森真由美、内田義弘、金海由美子、門上洋子、杉山東夜美、田巻剛、成海厚子、斉藤明美、千葉順三、猿山二郎、笠原彰、鎌田君枝、花岡正代、高橋正、吉村昌輝 ほか
- 背景 : 石津節子、小林プロダクション、小林七郎、牧野光成、脇威志、安斉徹夫、佐々木洋、秋保とみえ、山本進、遠山久実子、古宇田由紀子、勝井和子、伊藤夏子 ほか
- 設定ブレーン : 小松左京、ジェラルド・クック、フレデリック・ショット
- オープニング・タイトルバック作画 : 渡辺義夫
- モデル人形製作 : 飯沢喜七
[編集] 受賞歴
- 1980年サンディエゴ・コミック・コンベンション・インクポット賞
- 1980年第1回ラスベガス映画祭動画部門賞