狂った太陽
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狂った太陽(くるったたいよう)
狂った太陽 | ||
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BUCK-TICK の アルバム | ||
リリース | 1991年2月21日 2002年9月19日(再発) |
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録音 | 1990年9月20日~ 1990年11月13日 (VICTOR STUDIO) |
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ジャンル | J-ROCK | |
時間 | 54分00秒 | |
レーベル | ビクターインビテーション | |
プロデュース | BUCK-TICK | |
レビュー | ||
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チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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BUCK-TICK 年表 | ||
Symphonic Buck-Tick in Berlin (1990年) |
狂った太陽 (1991年) |
殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits (1992年) |
狂った太陽(くるったたいよう)は日本のロックバンド、BUCK-TICKの5thアルバム。
1991年2月21日にビクターインビテーションよりリリースされた。
2002年9月19日にデジタル・リマスター盤として再リリースされた。その際、初回限定盤のみボーナストラックとして2曲収録されている。
前作に比べると幾分ハードロックに傾倒している感が窺える。また、全体的にノイズや電子音などを使い、テクノサウンドをも思わせるアルバムになっている。
目次 |
[編集] 解説
- 前作「悪の華」から一転、ノイズや電子音といったテクノ的要素を取り入れた斬新な音使いのアルバム。本作よりほぼ全ての作詞をヴォーカルの櫻井敦司が担当するようになる。その破滅的思想や耽美主義を感じさせる世界観はもはやBUCK-TICKのオリジナリティーとなり、その後のヴィジュアル系バンドに多大な影響を与えていく事となる。その中でもハードロック的な2曲目「MACHINE」や9曲目「MAD」、タンゴを取り入れた5曲目「エンジェルフィッシュ」、絶望的な心情を歌う11曲目「太陽ニ殺サレタ」などの多彩な楽曲の中にも果敢にノイズや電子音を織り交ぜる実験的な側面もあるが、それらが見事に結実し、未だに評価の高い作品である。
- なお、このアルバムでの「太陽」とは人類が抗うことの許されない絶対的な存在を指しており、前年に亡くなった櫻井敦司の母親に対する想いも込められている。
- また、本作はレコード大賞において優秀アルバム賞を受賞している。
[編集] 収録曲
- スピード
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)- 先行シングルとして発売された曲。シングル版とは若干ミックスが異なり、シングル版にあったイントロの効果音が削除されている。一説には自殺をテーマにした歌詞であるといわれる。近年のLIVEでは歌詞の「自爆しよう」を「愛し合おう」と替えて歌われている。
- MACHINE
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)- アルバム『TABOO』収録の「ICONOCLASM」以来の、櫻井の低音ヴォーカルが堪能できる。
- MY FUNNY VALENTINE
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK) - 変身[REBORN]
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦 / 編曲:BUCK-TICK) - エンジェルフィッシュ
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦 / 編曲:BUCK-TICK)- タンゴのリズムを取り入れた実験的な曲。「ちょっと噛んで」というフレーズが印象的。
- JUPITER
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦 / 編曲:BUCK-TICK)- 2番目にシングルカットされた曲。シングル版とはコーラス部分などが若干異なる。ビクターのラジカセ「CDios」のCMで使用された。歌詞は一見ラブソングのようだが、亡き母に送ったものとも推察できる。
- さくら
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)- シングル「JUPITER」のカップリング曲。やはり亡き母の影響を受けた歌詞と思われる。
- Brain,Whisper,Head,Hate is noise
(作詞・作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK) - MAD
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)- このアルバムからの最初のシングルカット曲。シングル版はタイトル表記が「M・A・D」とされ、ミックスも異なり、イントロが削除されている。また、曲の最後の台詞がカットされている。ストーカーのような偏執的な愛情をテーマにしている。
- 地下室のメロディー
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)- 叫ぶようなヴォーカルが印象的な非常に勢いのある曲。歌詞が全てカナ表記になっており、これが歌詞世界の異常性を際立たせている。
- 太陽ニ殺サレタ
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)- 後に繋がる櫻井の世界観を体現した曲。救いようのない絶望感を訴える歌詞と、ベルの音を効果的に使ったサウンドが印象的。
- イントロの鐘の音は、今井が使い始めたばかりのギターシンセで奏でている。
[編集] デジタルリマスター盤・ボーナストラック
- ナルシス(single)
- シングル「スピード」のカップリング曲。偏執的な自己愛をテーマにした歌詞で、サイレンのように唸りを上げるギターリフが印象的。
- ANGELIC CONVERSATION(single version)
- アルバム「M・A・D」のカップリング曲。元々はアルバム『TABOO』に収録されていた。新に録音し直されており、『TABOO』のヴァージョンと比べると、低音が曲調され、太くなったヴォーカルに櫻井がオリジナリティーを獲得したことが分かる。
[編集] 参加ミュージシャン
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