珈琲時光
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珈琲時光(コーヒーじこう、2004年製作)は、「珈琲を味わうときのように、気持ちを落ち着け、心をリセットし、これからのことを見つめるためのひととき」というテーマを、小津安二郎の生誕100年を記念し「東京物語」のオマージュという形で製作された映画。
神田神保町や鬼子母神等の古き日本の街角や路地、また山手線、京浜東北線、高崎線、都電荒川線の車窓風景の映像美が評価された。
台湾、群馬、神田神保町、それぞれを自分の居場所として、明るい未来を期待しながら生きる女性とその仲間達の姿を優しく、温かく、そして美しき色彩で表現している。また、この話では台湾出身の作曲家・江文也が取り上げられ、江の日本側の夫人と娘が出演している。
[編集] 主導・監督
- ヴェネチア国際映画祭 コンペ部門選出
- トロント国際映画祭出品
- ニューヨーク映画祭出品
- 釜山国際映画祭出品、Asian Filmmaker of the Year受賞
- イスタンブール国際映画祭 ゴールデン・チューリップ賞(金賞)受賞
- 山路ふみ子映画賞 新人女優賞受賞
- 日本アカデミー賞 新人俳優賞
[編集] 関連
映画の舞台、神田神保町の近隣に所在する明治大学が刊行した雑誌「思索の樹海」(2005)において「珈琲時光的生活、或いは航海」というエッセーが掲載され、映画に見る神保町の一様が紹介されている(執筆者は意匠家の山下祐樹と中国人歌手の林嘉欣(カリーナ・ラム))。同時期、同大の中国文化論の研究者を中心に台湾大学において「珈琲時光」と侯孝賢、江文也に関する講座が開かれた。 また、江文也氏作曲のピアノ曲のコンサートが開催され、コンサートの合間には主演の一青氏、侯監督のトークショーも行われた。