破面
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破面 (アランカル/あらんかる)は、漫画『BLEACH』に登場する悪霊:虚(ホロウ)の上位種、及び、その集団である。
本稿では、その概要、及び、関連する登場人物について記述する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
破面とは仮面を外し、死神の能力を手に入れんとする虚(ホロウ)の一団のこと。又、仮面を外し死神の力を手に入れた虚そのものを指す。破面の成体は割れた仮面と白い死覇装を身に纏い、自らの真の姿と能力を刀状に封印した「斬魄刀」を携えているのが特徴。特に大虚で破面化した者は、破面化と同時に"孔"の部分をのぞけばほぼ人間と同様の外見になる。大きさはどのメノスが破面化しても(=巨大なギリアン級であっても)ほぼ人間と同程度。但し、100%の確率で人間形態になるのはヴァストローデ級に限り、ギリアン級・アジューカス級は破面化の際に少なからず虚を思わせる特徴を残す場合もある(無論、例外も存在する)。又、虚の特徴が色濃く残っている者ほど知能が低いらしい。更に破面のほとんどが超速再生の能力を失っている模様。
仮面の軍勢同様、虚の魂の限界を超えた戦闘能力を体得する事を可能としており、その戦闘能力は非常に高い。特にヴァストローデ級は元から護廷十三隊の隊長格の死神をも上回る力をもっているので、破面化してからの力は計り知れない。理論上は仮面の軍勢と同一の存在だが、斬魄刀の性質や鋼皮など相違点が多数あり、現状では仮面の軍勢とは似て非なる存在と言える。昔から少なからず存在していたらしいが、ある時期を境に激増した。
特に崩玉によって生まれた破面は、尸魂界を裏切った藍染惣右介によって束ねられ、普段は虚圏(ウェコムンド)にある虚夜宮(ラス・ノーチェス)に住んでいる。中でも大虚の破面は「数字持ち(ヌメロス)」、「十刃(エスパーダ)」、「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)」などに分けられ、立場や生まれた順番を元に番号が割り振られる。
因みに、藍染が『崩玉』を入手する前の破面達は、未完成の者が多かった。
[編集] 用語
破面に関連する用語には、スペイン語に関連した表現が使われている(例:破面(アランカル/Arrancar)…剥ぐ、鋼皮(イエロ/Hierro)…鉄、十刃(エスパーダ/Espada)…剣、…等)。
- 斬魄刀(ざんぱくとう)
- 破面の真の姿と能力の『核』を刀状にして封印したもの。斬った虚を浄化して尸魂界に送る死神の斬魄刀とは根本的に異なるもので、破面の斬魄刀解放(後述の『帰刃(レスレクシオン)』を参照されたし)は自身の真の姿と能力を解放する為の術に当たる。死神の斬魄刀の様に精神世界に「本体」を持つか否か、二段階に解放されるか否かは不明である。
グランドフィッシャーの様に成体では無い破面が所持しているかと思えば、成体の中にも所持していないものがいるなど、現時点では斬魄刀の有無と成体であるか否かの因果関係は不明。 - 帰刃(レスレクシオン)
- 破面の持つ刀剣(斬魄刀)解放の正式名称。死神の【始解】や【卍解】にあたる。刀剣解放する事により、破面としての肉体に虚本来の攻撃能力を回帰させ、破面の真の姿と能力を解放する。解放とは逆に姿を元の人型に戻すには再び能力を刀剣化する必要があり、そうでない手段で行えば二度と元の姿(人型)には戻れない。また破面が持つ刀剣が破損すると、能力解放が出来ない。
- 探査回路(ペスキス)
- 相手の霊力の強さや所在を測る能力(漢字は探査神経など別の表記を取られる場合がある)。
- 鋼皮(イエロ)
- 強固な霊圧硬度を持つ破面の外皮。外皮の硬さは霊力の高さに比例するらしく、破面の中には卍解した死神の斬魄刀を素手で受け止める者もいる。既にそれ自体が『鎧』である為、強い者は斬魄刀を抜かずに戦うこともある。
- 響転(ソニード)
- 破面の持つ高速移動能力。死神の使う「瞬歩」や滅却師の「飛廉脚」にあたる。
- 虚閃(セロ)
- 霊圧の集中された破壊の閃光を放つ。ギリアン級の大虚は口から放っていたが、破面の場合、口や掌など各々で放つ場所が違う。
- 虚弾(バラ)
- 霊圧を固めて放つ技。虚閃程の威力は無いが、速度は虚閃の20倍であるため攻撃を受けるものは回避が困難。又、連発が可能。
[編集] 破面一覧
[編集] 十刃(エスパーダ)
後述の「数字持ち」の中から選抜された、特に優れた殺戮能力を持つ十体の破面。殺戮能力が高い順に1から10のナンバーを与えられ、「数字持ち」の破面を支配する権限が与えられる。体のどこかに自分の数字の刻印がある。
[編集] ウルキオラ・シファー
- Ulquiorra
- 破面・No.4(アランカル・クアトロ)・第四十刃(クアトロ・エスパーダ)
- 破面の成体。
破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。角が生えた仮面を左頭部に被った、痩身で真っ白な肌をした黒髪の男。孔が喉元に開いている。緑の両眼の下に、垂直に伸びた藍色の線があるのが特徴。斬魄刀の鞘は青い。感情の起伏が少なく、常に冷静沈着な行動をとるが、自分より格下だと思う者を「塵(ゴミ)」や「クズ」と言って見下す傾向がある。藍染から一護に関して全て任された事からも分かるように藍染からは信頼を得ているようで、十刃のリーダー的存在のようにも見える。その実力から一護も彼を第一十刃と見ていたが、自ら第四十刃であることを明らかにした。
一護の力が藍染の脅威になるか否かを確かめるためヤミーと共に現世に赴き、浦原の紅姫の攻撃を素手で跳ね返すなど、高い戦闘力を見せつけ、一護を殺す価値無しと判断した(その後、一護を自分達の仲間にしようとも考えた。ただし、これが一護の内なる虚を見抜いてのものだったのかは不明)。また、当初(現世に訪れた時)は織姫を「ゴミ」と言ってかなり軽視していたが、藍染が彼女の能力に目をつけたため、ルピなどと戦っていた仲間の命を交換条件にし織姫を藍染のもとへ連れて行った。
アニメに先駆け、ゲーム『ヒート・ザ・ソウル3』及び『BLEACH wii 白刃きらめく輪舞曲』に登場している。 また、アニメ版96話のオープニングカットにも登場していた。
- 技「虚弾(バラ)」
- 彼の場合、軽く手を出す程度の動作でも比較的威力のあるものを放てる。
- 技「贖罪(エクスピアシオン)」
- 『BLEACH wii 白刃きらめく輪舞曲』に登場する技。詳細不明。
- また、眼球を取り出し砕く事で、その眼で見た映像を見せることが出来る(眼球は放っておけば自動再生する)。
[編集] グリムジョー・ジャガージャック
- Grimmjow
(声優:諏訪部順一)
- 初代/現 破面・No.6(アランカル・セスタ)・第6十刃(セスタ・エスパーダ)
- 破面の成体。作中の表現からアジューカス級と推定される。
- 破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。右顎を象った仮面を着けた水浅葱の髪の不良風の男。腹部に孔があり、右腰背面に『6』の数字の刻印がある。天鎖斬月の超スピードと渡り合う素早さと、黒い月牙天衝の直撃にも耐える鋼皮を持つ。
非常に好戦的で、障害となる(もしくはその可能性のある)者は、強弱を問わず抹殺すべきとの考えの持ち主で、所謂、『武闘派』である。その好戦的な性格であるが故に、他の破面と意見が衝突したり、先走った行動に出ることも多い。一護を殺さなかったウルキオラに不服を唱え、邪魔者全てを抹殺するべく藍染の指示を仰がずに5体の破面を率いて現世を襲撃したが、東仙に虚圏へ連れ戻される。そして単独行動の粛清として左腕を斬り落とされ、十刃から外されてしまった。後に、織姫に失った左腕と背中の『6』の刺青を修復して貰った後、2代目第6十刃であるルピを殺害して再び第6十刃の地位に復帰する。なお仮面の軍勢の事は知らなかったようで、一護が虚化したり平子が虚閃を放った際は、かなり驚いていた。
東仙とはソリが合わず反発しているものの、藍染には逆らえない模様。また、藍染の目的には完全に賛同しているわけではないようである。
アニメ版には94話のオープニングカットに登場しており、アニメ版に先駆け『BLEACH wii 白刃きらめく輪舞曲』にも登場している。
- 斬魄刀の名は不明。
- 現在は解放の掛け声「軋れ(きしれ『~』)」のみが判明している。(ウルキオラに解放寸前で止められた)
- 技「虚閃(セロ)」
- 彼の場合、右の掌底から放つ。後述の『掴み虚閃(アガラール セロ)』のように、至近距離で放つ場面が多い。
- 技「掴み虚閃(アガラール セロ)」
- 『BLEACH wii 白刃きらめく輪舞曲』で登場する技。相手の顔面を鷲掴みにした状態で、零距離で虚閃を放つという荒業。原作でのルキアの頭部を至近距離で吹き飛ばそうとした一場面と、ルピを抹殺した際の虚閃が、元ネタだと考えられる。
- 技「虚弾(バラ)」
[編集] ルピ
- Luppi
- 二代目 破面・No.6(アランカル・セスタ)・第6十刃(セスタ・エスパーダ)
- 破面の成体。
破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。左側頭部に仮面が付いている中性的な容姿で小柄の男。No.6の座を追われたグリムジョーに代わってNo.6となった。右腰前部に『6』の数字の刻印がある。人を馬鹿にするような性格で、自分と相手の実力差を嬉しそうに解説したり、わざとらしく「ア・ごめーん」と言うのが口癖。グリムジョーよりは格下であるようだが(詳細は後述)、限定解除の状態で卍解した日番谷を真っ向から打ち倒すなど、シャウロンら数字持ちを凌駕する実力を持つ。
ヤミー・グリムジョー・ワンダーワイスと共に現世に滞在する死神たちを襲撃する。【卍解】した日番谷を蔦嬢(トレパドーラ)で倒し、乱菊達を圧倒するも、日番谷はもう動けないだろうと思い込んで油断していたところを、日番谷の奇襲を受け「千年氷牢」に閉じ込められた。退却した後に、織姫により失った左腕を修復したグリムジョーに体を貫かれた上に、虚閃を超至近距離で放たれた事で上半身を吹き飛ばされ、無惨にも抹殺された。(ルピを殺したグリムジョーは何故か咎められなかった) - 余談だが、嫌味な性格同士からか、市丸ギンとは仲が良かったらしい。
- 斬魄刀の名は『蔦嬢(トレパドーラ)』
- 解放すると背中から伸縮及び棘を出す事が出来る8本の触手のような物が生え、胸部などに鎧のようなものが形成される。
- 解放の掛け声は「縊れ『蔦嬢』(くびれ『~』)」
[編集] ザエルアポロ・グランツ
- 破面・No.8(アランカル・オクターバ)・第8十刃(オクターバ・エスパーダ)
- 破面の成体。
破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。しかし、本人曰く「戦闘能力は、あまり高くない」とのこと。眼鏡(但し、その眼鏡が仮面の名残であるか否かは不明)を掛けたピンク色の髪の男で、虚圏(ウェコムンド)内では最高の研究者として知られている。また、斬魄刀を左手で持っていたことから、左利きと推測出来る。 - 後述の数字持ちの破面・No.15(アランカル・クインセ)、イールフォルト・グランツの弟。どんな経緯で兄弟となったのかは不明。だが、兄イールフォルトを「カス」呼ばわりしており、彼が恋次に倒されたことには何とも思っていない模様。しかし、上官の藍染には卑屈なほど下手な一面もある。
[編集] アーロニーロ・アルルエリ
- Aaroniero
- 破面・No.9(アランカル・ヌベーノ)・第9十刃(ヌベーノ・エスパーダ)
- 破面の成体。「十刃」の中で異例、且つ、唯一のギリアン級。自身の喰虚(グロトネリア)の能力故に『唯一の無限に進化する破面』である為、最下級たるギリアン級にも拘らず、十刃に属している。
- 破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。日光が苦手な為、普段は8つの小さな穴が開いた縦長の仮面を付けている。仮面を外した時は、志波海燕と瓜二つの容姿を持つ。また、時折、カタカナがあちこちに混ざった奇妙な口調で話すのが特徴。
- 斬魄刀の名は『喰虚(グロトネリア)』
- 解放前は、他の虚を喰らうことで、その霊圧や能力を取り込み、それを自分の物にする事が出来る。だが、闇の中でなければその能力は発揮出来ない(日光が苦手なのはその為)。解放すると、下半身が本体の何十倍・何百倍もある巨大なタコの様な軟体生物状の姿に変わり、自分が今まで喰った全ての虚の能力を同時に繰り出す。また、その能力で他の虚を喰らい続けており、今までに33650体の虚を喰っているためアーロニーロ曰く「3万を超す虚の大軍勢に匹敵する実力を持つ」とのこと。
- 解放の掛け声は「喰い尽くせ『喰虚』(くいつくせ『~』)」
- 技「認識同期(にんしきどうき)」
- 彼の役目のひとつ。戦った敵の情報を瞬時に全ての同胞に報せることが出来る。映像まで伝えることが出来るらしい。
[編集] ヤミー
- Yammy
(声優:乃村健次)
- 破面・No.10(アランカル・ディエス)・第10十刃(ディエス・エスパーダ)
- 破面の成体。作中の表現からアジューカス級と推定される。
- 破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。下顎骨を象った仮面を着けた、色黒の巨漢。濁赤色の眉をしている。戦い方は力任せで雑であり、霊圧の探査能力も低い。左肩に『10』の数字の刻印がある。
現世へ降り立ち茶渡を倒すも、卍解した一護に圧倒され右腕を斬り落とされる。が、内なる虚の妨害に遭った一護を叩きのめす。しかしその後、加勢としてやって来た夜一に圧倒されてしまった。浦原の攻撃を受ける直前に共に行動していたウルキオラに助けられ撤退する(なお、斬られた右腕は持ち帰っていたため後に修復された)。
その後、ルピ・グリムジョー・ワンダーワイスと共に現世へ侵攻した際には日番谷と対峙したが、ルピに取られた。後に駆けつけた浦原と交戦、またしても圧倒されてしまう。
- 技「魂吸(ゴンズイ)」
- 相手や、自分の周囲(広範囲)に居る生物の魂魄を吸う術。
- 技「虚閃(セロ)」
- 彼の場合、破壊の閃光を口から放つ。浦原の紅姫に相殺された。
- 技「虚弾(バラ)」
[編集] ノイトラ
- 破面の成体。
破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。左目に眼帯をした、長身で長い黒髪の男。他人を見下したような話し方をするが、それは「十刃最強」を自称し、己の力に絶対的な自信を持つ為である。体の鋼皮が、驚異的な霊圧硬度を誇ることからも、それが窺い知れる。
- 斬魄刀は、8の字型の鎌で方天戟の月牙を垂直に取り付け、巨大にしたような形状をしている。
[編集] ハリベル
- 破面の成体。
破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。金髪・褐色肌の女性で睫毛が特徴的。顔の下半分は服で隠れているが、胸の下半分からは肌をかなり露出させている。
[編集] スターク
- 破面の成体。
破面の中でも最強の力を誇る「十刃」(エスパーダ)の一人。仮面の下顎骨の部分を首飾りの様に着けた男。常に眠たげで、かなり寝起きが悪い模様。
[編集] 数字持ち(ヌメロス)
崩玉によって生み出された、大虚の破面。生まれた順番に11以上の番号が与えられる事から「数字持ち」と呼ばれる。アジューカス級及びヴァストローデ級が破面化した(と思われる)高い戦闘能力を持つ破面の殆どは「十刃」や後述の「十刃落ち」に属する為、「数字持ち」の破面は最下位の大虚・ギリアン級の破面が大半である。
[編集] シャウロン・クーファン
- Shawlong
(声優:田中秀幸)
- 破面・No.11(アランカル・ウンデシーモ)
- 破面の成体。ギリアン級。ギリアン級の中で、人間形態になった破面の一人。
グリムジョーの部下。左目から頭部にかけて横長の鎧のような仮面を着けた辮髪で長身の男。紳士的な振る舞いをする。11と言う番号から、藍染の崩玉によって最初に生み出された破面の成体であると推測される。
現世を訪れ、ナキームと共に日番谷と乱菊を襲撃。斬魄刀を解放せずとも最初から卍解した日番谷を翻弄するが、限定解除をした日番谷の『竜霰架』によって首を刺され敗れ去った。
- 斬魄刀『五鋏蟲(ティヘレタ)』
- 解放すると、昆虫の外皮を思わせる鎧の姿に変化し、辮髪に鋏蟲の尾のよう物が現れ、顔の仮面の領域が顔の左半分から顎まで広がり、右に伸びていた突起が後ろへと伸びた形状に変形。鋭く伸びた爪は、離れた物でも容易に両断する。
- 解放の掛け声は「截て『五鋏蟲』(たて『~』)」
[編集] エドラド・リオネス
(声優:楠大典)
- 破面・No.13(アランカル・トレッセ)
- 破面の成体。ギリアン級。ギリアン級の中で、人間形態になった破面の一人。
グリムジョーの部下。鼻にアイマスクのような仮面を着けた、半分坊主半分長髪(右が長髪で髪の色はアニメでは赤、左が坊主)という非対称的な髪型をしている巨漢の男。霊圧を手に圧し固めた強力なビンタを用いて戦う。豪快な外見とは裏腹に、敵の力を冷静に分析する思慮深さや、敵の強さを素直に称える度量を兼ね備えている。
現世を訪れ、一角と弓親を襲撃し、一角と真向勝負を繰り広げる。斬魄刀を解放して一角を追い詰めるが、一角の卍解・龍紋鬼灯丸の前に敗れ去る。最期の瞬間、一角の名前を聞いておいて良かったと話していた。
- 斬魄刀『火山獣(ボルカニカ)』
- 解放すると、鼻の仮面が消え、両耳の付近に仮面のようなものが出来る。また、肩の関節から両腕にかけての部分が巨大化し、肩から火炎を噴射する能力を得る。変化した皮膚の硬度のみでもすさまじい殺傷力を生むが、両腕の肩から噴射される火炎を利用した拳は最高の破壊力を誇る。
- 解放の掛け声は「熾きろ(本誌掲載時は、起きろ)『火山獣』(おきろ『~』)」
[編集] イールフォルト・グランツ
(声優:遠近孝一)
- 破面・No.15(アランカル・クインセ)
- 破面の成体。ギリアン級。ギリアン級の中で、人間形態になった破面の一人。
グリムジョーの部下。左前頭骨に仮面を着けた金色長髪の伊達男で、敵を見下して高笑いをするのが特徴。死神のことを「兄弟」と呼ぶ。
現世を訪れ、恋次を襲撃する。恋次と殺戮状態の雨を角で突き飛ばし、ジン太の棍棒をいとも簡単に防ぐなど、圧倒的な力の差を見せる。しかし、限定解除をした恋次の『狒骨大砲』により倒される。 - 前述の破面・No.8(アランカル・オクターバ)であるザエルアポロ・グランツの兄。
- 斬魄刀『蒼角王子(デルトロ)』
- 解放すると、牛のような巨大な姿(牛のような顔の内部にはイールフォルトの顔がある)に変化する。多少の衝撃では傷一つ付かない頑丈な外皮と重量、強大な角を利用した突きで、破壊できない物はほとんど無い。
- 解放の掛け声は「突き砕け『蒼角王子』(つきくだけ『~』)」
[編集] ディ・ロイ
(声優:近藤隆)
- 破面・No.16(アランカル・ディエシセイス)
- 破面の成体。ギリアン級。ギリアン級の中で、人間形態になった破面の一人。
グリムジョーの部下。餃子か、貝類のような形状の仮面を被った男。鋭く尖った歯が目立つ。空中戦を得意とする、と自称していた。しかし、破面の一員でありながら戦闘能力はきわめて低い(エドラドやイールフォルト曰く「カス」「出来損ない」)。グランドフィッシャー修復に立ち会っており、グランドフィッシャーの失態の尻拭いを拒んでいた(単行本第3巻より)。
チャドを助けに来たルキアと交戦、仮面の右目部分の穴から虚閃を放とうとするが、霊力の回復したルキアの『初の舞・月白』の前に斬魄刀を開放する事も無く敗北。ルキアの斬魄刀を過小評価した事が仇となった。
- 斬魄刀を解放しなかったので斬魄刀名・能力は不明。
[編集] ナキーム
(声優:武虎)
- 破面の成体。ギリアン級。ギリアン級の中で、人間形態になった破面の一人。
グリムジョーの部下。右頭部全体を覆う仮面を被った、無口でおかっぱ頭の太った男。
現世を訪れ、シャウロンと共に日番谷と乱菊を襲撃する。最初は乱菊を圧倒するが、限定解除をした乱菊の灰猫によって切り裂かれた。
- 斬魄刀を解放しなかったので斬魄刀名・能力は不明。
[編集] ワンダーワイス・マルジェラ
- 破面の成体。
- 額に小さい王冠のような仮面の名残を残す。また、背中にクレイモアの様な形状の斬魄刀を背負っている。知能が低いのかほとんど言葉を話さず「アウー」と言う唸り声をあげるのが特徴。
マイペースで幼い子供のような性格をしており戦闘中にも関わらず飛んでいる鳥を観察し、トンボを捕まえ遊んでいた。かと思えば、駆けつけた浦原にいきなり襲い掛かるなど、凶暴性を含んだ一面もある。その不可解な行動にはヤミーでさえ呆れ、幹部や他の破面も彼の扱いにはてこずっているようだが、まだ幼いためか純粋な性格の東仙には懐いており、逆に嫌味な性格の市丸を嫌っている。
戦闘能力は未知数だが、浦原の斬撃を生身で受けて無傷であった事から、少なくとも鋼皮の霊圧硬度はヤミーと同等かそれ以上。又、尸魂界の観測の結果から、十刃レベルの霊圧を有する。
- 技「虚弾(バラ)」
[編集] デモウラ
- 破面の成体。22号地底路の番人。
目の周りを仮面で覆った巨大な男。アイスリンガーの台詞から知能は他の破面と比較すると低いようである。デモウラはその事を気にしているのか、アイスリンガーに「俺だけが馬鹿みたいに言うな」と言っていた。アイスリンガーのことを「アイス」と呼んでいる。周囲の霊子を掌に巻き込み強力な平手を打ち込むほか、口から舌を突き出して攻撃することも出来る。斬魄刀は所持していない模様。
[編集] アイスリンガー
- 破面の成体。22号地底路の番人。
鳥類の頭部のような仮面を被った小柄な男。グランドフィッシャーの修復・治療及び破面(もどき)化を行っていた破面である。「響転」と蔓状の指による攻撃で戦う。斬魄刀は所持していない模様。石田に「知能が低い」と言われキレていたところや、その他の発言からして、極端に知能が低いというわけでもなさそうだが逆に高いというわけでもないようだ。
- 技「翼状爪弾(ウニャ・ティロテアル)」
- 両腕の細長い爪の先から弾を発射する。最大で108発の連射が可能。
[編集] ロリ
- 破面の成体。
ミニスカートを穿いており、左目を仮面で覆ったツインテールの女性破面。藍染に特別扱いされている織姫に嫉妬している模様。
[編集] メノリ
- 破面の成体。
右目を仮面で覆ったショートカットの女性破面。藍染に特別扱いされている織姫に嫉妬している模様。
[編集] テスラ
- 破面の成体。
- ノイトラの部下。額に仮面の残骸が残っていて、右目に眼帯を着用した男。
- 斬魄刀は、サーベル状の柄で、刀身の途中に円形の刃があるという特殊な形状をしている。円形の刃には、霊圧を固めたシールドを形成することが出来る模様。
[編集] リリネット
- 破面の成体。
- スタークの部下。頭部と顔の左半分が仮面に覆われている。スタークのことは呼び捨てにしている。
[編集] ルミーナ
- 破面の成体。
- ザエルアポロの部下。ボールのような体型をしている。知能はあまり高くないようである。
[編集] ベローナ
- 破面の成体。
- ザエルアポロの部下。ボールのような体型をしている。知能はあまり高くないようである。
[編集] 十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)
何らかの理由で「十刃」の権限を剥奪された、「かつて十刃だった」破面。剥奪の証として3桁の番号を与えられる事から、『3ケタ(トレス・シフラス)』とも呼ばれる。今でこそ十刃から外されているが、一度は十刃として選抜されただけあって、「数字持ち」の破面とは一線を画す実力を持つ。
[編集] ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ
- Dordonii
- 破面・No.103(アランカル No.103)
- 破面の成体。
ラテン系ダンサーのような男で、着ている装束の腕部にはボン・ジョヴィの如きヒラヒラがある。一護をニーニョ(Niño/スペイン語で坊や)、ネルを嬢ちゃん(ベベ/Bebe)、葬討部隊(エクセキアス)を小僧共(ホペンスエロ/Jovensuero)と呼んでいる(一護とネルには愛称のような意味で、葬討部隊には見下しの意味で言っている)。
- 斬魄刀の名は『暴風男爵(ヒラルダ)』
- 技「虚閃(セロ)」
- 両手の人差し指、小指を合わせた状態で、霊圧の集中された破壊の閃光を放つ。
- 技「虚弾(バラ)」
- 自分の霊圧を固めて敵にぶつける技。威力は虚閃に及ばないがスピードは虚閃の二十倍。
[編集] チルッチ・サンダーウィッチ
- Cirucci
- 破面・No.105(アランカル No.105)
- 破面の成体。
妙な服を着ていて、ミニスカートを穿いている女性の破面で、左頭部に小型の飾りのような形をした仮面の名残がある。攻撃的な性格で、相手をいたぶることを喜んでいる節すら見られる。
- 斬魄刀の名は『車輪鉄燕(ゴロンドリーナ)』
[編集] ガンテンバイン・モスケーダ
- 破面・No.107(アランカル No.107)
- 破面の成体。
アフロヘアーの男で、額を覆った仮面に星(☆)のマークが付いている。この仮面はサングラスやゴーグルのように装着が可能。十字を切るなどクリスチャンのような仕草が見られる。
- 斬魄刀の名は『龍拳(ドラグラ)』
- 技「主よ我等を許し給え(ディオス・ルエゴ・ノス・ペルドーネ)」
- 解放状態で両手を組み(その際の形がドラゴンの頭部を思わせる)、虚閃のような破壊の閃光を放つ。
[編集] 葬討部隊(エクセキアス)
- 現時点での詳細は謎だが、ドルドーニとの遣り取り、チルッチに対しての行動から、侵入者・反逆者・敗者に対処する『処刑部隊』であると思われる。
リーダーと思われる人物は、牛のような動物の頭蓋骨をそのまま象った仮面を着用している。彼によって統率されていると思われる多数の一般兵は、人間の頭蓋骨をそのまま象った仮面を着用している。どれも、仮面が剥がれていたりしていない為、破面であるか否かは不明。
[編集] その他
[編集] ネル・トゥ
- 愛嬌を振り撒く女の子の破面。黄緑色の髪で前歯が無い。バッタリ出会ったペッシェとドンドチャッカを兄とし、バワバワをペットとしている。彼等にずっと追いかけられる「無限追跡ごっこ」が唯一の娯楽(ドMなので、泣くぐらい追いかけてもらわないと楽しくないらしい)。数字持ちの(大虚から生まれた)破面ではなく、「ゴミ虫」と称されている(自らも自覚している)。一護に好意を持っている。ヨダレには、僅かながら治癒能力がある。
- 技「超加速(ちょうかそく)」
[編集] ドンドチャッカ
- ネルの兄(兄貴分)。詳細は、虚を参照。
[編集] ペッシェ・ガティーシェ
- ネルの兄(兄貴分)。詳細は、虚を参照。
[編集] バワバワ
- ネル達のペット。巨大な黒い蛇の様な姿で、前方に大きな口と横長の仮面が付いている。自身は「バワバワ」としか喋れないが言葉は理解できる模様。常に砂を食べていないと生きられない。
[編集] ルヌガンガ
- 虚夜宮を守る白砂の番人。ギリアン級の大虚とほぼ変わらない位の巨体で、体が砂で構成されており物理攻撃は効かない。蟻地獄を引き起こすことが出来る。弱点は水。
[編集] アニメ・ゲームオリジナルの破面
[編集] アルトゥロ・プラテアド
BLEACHの登場人物を参照。
[編集] 関連項目
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メディア展開 | アニメ |映画|ラジオ |
登場人物一覧 | 主要登場人物…黒崎一護 | 朽木ルキア(護廷十三隊所属) | 井上織姫 | 阿散井恋次(護廷十三隊所属) 護廷十三隊…朽木白哉 | 日番谷冬獅郎 | 涅マユリ | 藍染惣右介(後に謀反)| 浦原喜助(追放処分) |
用語/関連人物 | 虚 | 破面 | バウント |
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