サーベル
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サーベルまたはセーバー(英語:sabre または saber)は、ヨーロッパの湾曲した片刃の刀である。
サーベルにはさまざまな長さのものがあるが、身に付けるときは常に腰から下げた鞘に収められている。
その起源はわかっておらず、ファルシオンやシミターのデザインを元にしたと思われる。 もともとは騎兵の武器として、それまでの直剣に変わって使われ始めた。時代を下ると、サーベルは多くの国の軍隊で軍刀として階級を示す記章ともなり、銃器が主流兵器となってからも精神的・装飾的な意味合いで携帯され続けた。今日の軍隊でも儀礼用のサーベルが使用されている。
日本の陸海軍でも、昭和期に太刀型へ改められるまではサーベル型(刀身は日本刀)の軍刀が用いられており、儀礼刀としてのサーベルは自衛隊でも使用されている。
また19世紀から20世紀初頭にかけて、いくつかの警察でも使用されたが、のちに人道的な理由で徐々に警棒などに置き換えられた。日本では第二次世界大戦後のことである。
このサーベルから派生した武器が、夏季オリンピックの競技の一つであるフェンシングにおいてサーブルの名前で使われている。
また、現代では、カラーガードの踊りの小道具としても使用されている。
[編集] 関連
[編集] 派生語
- サーベル(あるいはセーバー、英語発音はセイバーに最も近い)は、ノースアメリカン F-86のニックネーム。朝鮮戦争で活躍したアメリカ合衆国空軍初の後退翼ジェット戦闘機である。日本の航空自衛隊でも主力戦闘機として採用され、セイバーを用いた初代ブルーインパルスは東京オリンピックの開会式で式場上空に五輪を描いたことなどで有名。→※詳しくはF-86を参照
- セイバーは、本田技研工業がかつて生産・販売していた普通乗用車、及び大型自動二輪車の車種名の1つ。→ホンダ・セイバー、ホンダ・VFを参照
- セーバーは東京消防庁が開発した無線操縦式バケットローダー。2006年に第八方面消防救助機動部隊に配備された。
サーベル・タイガー(スミロドン、剣歯虎)は、絶滅したネコ科の哺乳類。 サーベルのような犬歯を持っていた。
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