神奈川中央交通相模原営業所三ヶ木操車所
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神奈川中央交通相模原営業所三ヶ木操車所(かながわちゅうおうこうつうさがみはらえいぎょうしょみかげそうしゃじょ)とは、神奈川中央交通相模原営業所が管轄している神奈川県相模原市津久井町に所在する操車所である。
以前は津久井営業所という独立した営業所であったが、2005年4月16日より相模原営業所の三ヶ木操車所と格下げになり、車両及び路線は全て津久井神奈交バスに委託された。なお三ヶ木操車所は相模原市の津久井町、相模湖町、藤野町を管轄しているが、本項では以前の津久井営業所が所管していた城山操車所(相模原市城山町を管轄)の路線についても記述する。
所属車両の社番に付けられる営業所の略号は、津久井営業所時代から引き続けて「つ」である。
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[編集] 所在地
[編集] 沿革
- 1944年6月16日 中野営業所として開設(当時は神奈川中央乗合自動車)
- 1960年7月1日 津久井営業所に改称
- 1963年12月13日 津久井町三ヶ木に移転
- 1987年12月21日 営業所建て替え
- 2004年9月27日 大規模な路線再編が行われる。詳細は2004年の廃止路線のところを参照されたい。。
- 2005年4月16日 相模原営業所に統合となり、全ての路線・車両を津久井神奈交バスへ管理委託する。
[編集] 現行路線(三ヶ木および城山)
[編集] 相模原市津久井町および城山町・橋本駅方面
- 橋01:橋本駅~二本松~久保沢~中野上町~三ヶ木
- 相模中野近辺をのぞき国道413号線を通行して、橋本駅と津久井地区の中心とを結ぶ幹線的な路線である。なお、朝は出庫回送の客扱いも兼ねて橋本駅南口行きが存在する。
- 橋03:橋本駅~二本松~城山役場入口~向原北~新小倉橋~根小屋中野~金原~沼~関~三ヶ木
- 2004年9月27日:旧橋03系統の経路変更路線として新設される。
- 2004年9月27日に、旧来の橋03系統を経路変更させて現在の橋03系統が開設された。旧来の橋03系統が小倉橋、串川橋経由であったのに対して、新小倉橋と沼地区を経由する系統に改められた。
- 橋07:橋本駅~二本松~久保沢~(旧)小倉橋~根小屋中野~串川橋~関~鳥屋~鳥居原ふれあいの館
- 2004年9月27日 旧橋07系統の代替として新設される。
- 旧来の橋07系統の鳥屋~鳥居原ふれあいの館間を延長する形で2004年9月の大規模路線再編時に設定された路線である。旧来の橋07系統はほんのわずかしか設定されていなかったが、新設定された当系統は、路線の統合再編による影響を受けて運行本数が大幅に増加している。なお、本系統は国庫補助制度を活用して運営が行われている。
- 橋08:橋本駅~二本松~久保沢~若葉台住宅
- 橋10:橋本駅~二本松~久保沢~城山~上中沢
- 2004年9月27日 上中沢行きは北口発となる。
- 橋14:橋本駅~二本松~久保沢~城山
- 橋27:橋本駅南口~西橋本三丁目~公園前~原宿五丁目
- 橋28:橋本駅南口~二本松~城山相原界~町屋本町~かたくりの里~若葉台住宅
- 橋31:橋本駅南口~二本松~久保沢~城山
- 2004年9月27日 城山発のみ(橋本駅南口発は廃止)
- 橋50:橋本駅~二本松~久保沢~若葉台住宅~中野上町~三ヶ木
- 三11:三ヶ木~桜木~二本木~尾崎記念館~新境橋~川坂~中野小学校前~日赤病院前~三井
- 2005年10月1日 路線新設。
- 三51:三ヶ木~青山~関~串川橋~半原
- 三ヶ木から愛川町の半原を結ぶ路線バスである。2004年には神奈川県生活交通確保地域対策協議会に串川橋~半原間の退出意向が出されており、2004年の路線再編において廃止候補に上がった路線であった。しかし、愛川町方面から三ヶ木にある津久井高校への通学路線としての役割があったため、神奈川県の補助制度を活用して運転をつづけることとなった。
- 三53:三ヶ木→青山→関→鳥屋→鳥居原ふれあいの館
- 2004年9月27日 平日三ヶ木発4本のみを(旧三53の置き換えで)新設
- 2004年の路線再編時に本来ならば橋本駅~鳥居原ふれあいの館線が設定されるため廃止される見込みであったが、事業者によって維持される系統として三ヶ木発の数本が鳥屋~鳥居原ふれあいの館間が延長され、残されることとなった。
- 三55:三ヶ木~青山~青野原~西野々~夫婦園~東野
- 三56:三ヶ木~青山~青野原~西野々~夫婦園~東野~月夜野
- 2002年7月15日 津久井町実験バスとして、西野々折返所で分断する。
- 2003年2月3日 実験終了に伴い、三55系統と三56系統の運転を再開する。
- 青山~東野~月夜野は自由乗降区間となっている。また、月夜野バス停は山梨県道志村に位置するが、届出上は相模原市津久井町となっている。
- 一時期、津久井町(当時)実験バスとして、西野々折返場で三56系統も含めて分断乗り継ぎになったが、現在では元に戻っている。なお、分断時の詳しい歴史は2004年の廃止路線を参照されたい。
- 津01:奈良井~川坂~中野小学校前~日赤病院前~土沢~長竹~串川橋~根本~西二条~日赤病院前~中野小学校前~中野上町~奈良井
- 2004年9月27日 三井~小網~土沢~串川橋~西中野~功雲寺下~西六条~茅本~小網~三井の片周り運行で津久井町によって新設される。
- 2005年10月1日 起終点を変更、奈良井~川坂~中野小学校前~日赤病院前~土沢~長竹~串川橋~根本~西二条~日赤病院前~中野小学校前~中野上町~奈良井の片周りルートに変更される。
- 2004年の神奈川中央交通バスの大規模再編に伴い、バス路線がなくなる地域への交通確保のため、津久井町によって設定された路線で、神奈川中央交通が受託し、旧来の路線に引き続き運行している。その後、路線の細かな見直しなどが行われている。
[編集] 相原・大戸方面
- 橋16:橋本駅~久保ヶ谷戸~相原~大戸橋~大戸
- 橋18:橋本駅~二本松~森下~根岸~東京家政学院
- 橋20:橋本駅~久保ヶ谷戸~相原~根岸~法政大学
- 橋24:橋本駅~二本松~森下~真米~東京家政学院
- 橋25:橋本駅~久保ヶ谷戸~相原~根岸~法政大学~大戸
- 橋26:橋本駅~二本松~原宿~小松橋~大戸~大戸橋~法政大学
- 原17:相原~根岸~東京家政学院
- 原19:相原~根岸~法政大学
- 原19:相原~急行~法政大学~法政大学経済学部前~法政大学体育館
- 2004年9月27日 相原駅発のみ急行を新設。
- 原21:相原~根岸~大戸
- 原23:相原~真米~東京家政学院
- 原25:相原~根岸~法政大学~大戸
- 橋本駅および相原駅と法政大学、東京家政学院大学との通学路線である。大戸発着の路線を除けば、橋本駅発はわずかしかなく、相原駅からの運行本数が多い。また、学校の休業期間中は、ダイヤが大きく変わる。
- 橋22:小山小学校前(町田市)→久保ヶ谷戸→堺中学校(町田市)
- 平日朝にスクールバス代行輸送として片道のみ運行されている模様であるが、神奈中の公式サイトには掲載されておらず、運行時刻など詳細なことは不明となっている。方向幕には、通常仕様の上部に「スクールバス」と追記されている。
[編集] 相模原市南部方面
- 橋33:橋本駅南口~西橋本三丁目~公園前~上の原~上大島
[編集] 相模原市相模湖町および藤野町・八王子市方面
- 湖23:相模湖駅~吉野~藤野駅
- 相模湖駅から甲州街道を藤野駅まで行く路線である。これは、八07系統の項でも述べるが、八王子駅~上野原の路線バスが走っていた頃の名残である。乗客は少なく、本数は減少している。
- 湖21:相模湖駅~相模湖大橋~ピクニックランド前~阿津~三ヶ木
- 湖22:相模湖駅~相模湖大橋~ピクニックランド前~阿津~帝京大学~三ヶ木
- 湖25:相模湖駅~千木良~赤馬~桂橋
- 湖28:相模湖駅~千木良~赤馬~桂橋~阿津~三ヶ木
- 八07:八王子駅~高尾山口~大垂水~千木良~相模湖駅
- 湖29:相模湖駅~千木良~大垂水~高尾山口
- 八王子駅から国道20号線をひたすら西進する路線である。過去には、相模湖駅を経由してさらに甲州街道を西に進み上野原(富士急山梨バスの本町三丁目付近)まで運行されていたり、京王帝都電鉄が季節運行で高尾山口~相模湖駅に路線を運転していた時期もあった。
- 当系統は、八王子市内の渋滞及びハイキングに適した季節においては甲州街道が片側1車線であることから渋滞しやすい箇所を多く抱えており、定時運行がままならないときがある。運行本数は、1日3本(平日のみ最終1本は高尾山口発着の湖29系統となる)の運転であるが、相模湖駅~千木良は通学や用務客、高尾山口~大垂水においてはハイカーの利用が見られる。
- 野08:藤野駅~陣馬登山口~上河原~和田
- 藤野駅から一路北を目指す路線である。道路は大部分が改良されているものの、いまだに狭隘な区間が一部残っている。
- 野05:藤野駅~山口原~馬本~やまなみ温泉~大鐘~奥牧野
- 野11:藤野駅~山口原~馬本~やまなみ温泉
- 2001年9月1日 大久和をやまなみ温泉に改称する。
- 藤野駅からやまなみ温泉方面に向かう路線で、2001年9月に藤野駅発着路線が多数廃止された中でも運行が継続されたのが、この野05および野11系統である。なお野05系統は一部便のみやまなみ温泉を経由する。やまなみ温泉では別の路線に乗り継ぐ事ができ、接続ダイヤ次第では東野や月夜野方面に抜けることも可能となっている。
- や01:やまなみ温泉~奥相模湖~東野
- や02:やまなみ温泉~釜の沢~篠原
- 篠01:篠原→釜の沢→赤沢
- 2007年3月11日 津久井神奈交バスによる運転開始。
- 元々は下記の経緯による藤野町営バスの路線であったが、藤野町が相模原市に編入されたため、再び運行することになった。
[編集] 廃止路線
[編集] 2001年
- 野01系統:藤野駅~大久和~東野
- 野07系統:藤野駅~大久和~篠原
- 野09系統:東野~月夜野
- 野10系統:藤野駅~大久和~東野~月夜野
- 奥06系統:奥牧野~大久和~篠原
- 番号なし:やまなみ温泉~網子入口
- 番号なし:やまなみ温泉~東野
- 番号なし:やまなみ温泉~東野~月夜野
- 番号なし:やまなみ温泉~篠原
- 2001年9月1日 野01、野07、野09、野10、奥06系統を廃止する。藤野町実験バスの運行を開始する。
- 2002年4月1日 藤野町実験バスの運行を終了し、藤野町による80条代替バスの運行に移行する。
- 藤野駅から大久和(現・やまなみ温泉)を経由して、東野や篠原方面に向かっていた路線である。過疎化やモータリゼーションの進展により、路線バスが大幅な赤字となり、神奈中としても津久井神奈交バスに移管するなど経営改善に努めたが、状況の改善は見られず、2001年9月当該系統を廃止し、代わりに藤野町と神奈川県がバスの実験運行を行うこととなった。これを津久井神奈交バスが引き受け、半年間運行が行われた。その後2002年4月1日に実験は終了し、藤野町営バスとして80条バスの運行が開始されるようになったが、2007年3月11日の相模原市編入に伴い、再び神奈中グループが路線を運行するようになった。
[編集] 2002年
- 湖27系統:相模湖駅~三ヶ木~宮ヶ瀬
- 三54系統:三ヶ木~鳥屋~宮ヶ瀬
- 2000年7月15日 湖27系統を廃止する。
- 2002年10月1日 三54系統を廃止する。
- 相模湖駅より三ヶ木を経由して虹の大橋を渡り、宮ヶ瀬まで行っていた路線であった。一足先に行楽色の強い湖27系統が廃止された。その後、鳥屋~宮ヶ瀬間については利用客数の減少と生活交通に該当しないとの理由から補助対象とならず、三54系統も2002年10月に廃止された。なお、鳥屋及び鳥居原ふれあいの館(湖27、三54系統の鳥居原バス停とは異なる)までは路線バスが現在でも走っている。また湖27系統は、運転されていた当時は休日のみの運行であった。
[編集] 2003年
- 湖24系統:相模湖駅~藤野駅~上野原
- 野24系統:藤野駅~藤野台団地入口
- 2002年10月1日 上野原~藤野台団地入口、相模湖駅~藤野駅を短縮し、野24系統藤野駅~藤野台団地線に変更する。
- 2003年4月1日 野24系統を廃止する。
- 宮ヶ瀬ダムシャトルバス
- 2003年4月1日:路線を廃止する。
- 宮ヶ瀬のバスターミナルから宮ヶ瀬ダムの近くまで運行されていたシャトルバスである。1時間に1本程度の運転であった。2003年4月に運転を終了し、現在では宮ヶ瀬ダムまでバスは行かず、車を使わなければ、約1時間ほど歩くことになっている。
- 橋12系統 橋本駅→二本松→相原小学校前→相原→久保ヶ谷戸→橋本駅
- 2003年12月1日 橋12系統を廃止する。
[編集] 2004年
- 橋32系統:橋本駅南口~二本松~上の原~上大島
- 2004年4月1日 橋32系統を廃止する。
2004年当時、津久井営業所管内において神奈川中央交通が退出意向として提出したのは以下の5区間であり、
- 津久井警察署前~長竹
- 串川橋~半原
- 関~鳥屋
- 日赤前~根小屋中野
- 小網~三井~城山
他にも別途大幅減便の予定のある区間が提出された。そのため、これらに関係する系統の大幅な路線再編が行われることとなり、以下に示すように2004年9月27日に多くの路線が廃止された。
- 橋02系統:橋本駅~二本松~久保沢~(旧)小倉橋~根小屋中野~根小屋~茅本~中野上町~三ヶ木
- 2004年9月27日 橋02系統を廃止する。
- 橋本駅から、旧小倉橋を通り、根小屋を通り、三ヶ木に行く系統であった。
- 橋04系統:橋本駅~二本松~久保沢~(旧)小倉橋~根小屋中野~串川橋~半原
- 2004年9月27日 橋04系統を廃止する。
- 橋本駅から、旧小倉橋を通り、串川橋を通り、半原に行く系統であった。
- 橋09系統:三ヶ木~相模中野~小網~三井~上中沢~城山高校前~久保沢~原宿~二本松~橋本駅南口
- 橋09系統:三ヶ木~相模中野~小網~三井~上中沢~城山高校前~久保沢~原宿~二本松~橋本駅
- 2004年9月27日 橋09系統を廃止する。
- 橋13系統:上中沢→城山→久保沢→相原→橋本駅
- 2004年9月27日 橋13系統を廃止する。
- :休日上中沢発のみ運行が行われていた。
- 三12系統:城山~小網~中野上町~三ヶ木
- 2004年9月27日 三12系統を廃止する。
- 三13系統:若葉台住宅→中野上町→三ヶ木
- 2004年9月27日 三13系統を廃止する。
- 三52系統:三ヶ木~中野上町~土沢~串川橋~半原
- 2004年9月27日 三52系統を廃止する。
- 三57系統:三ヶ木~西野々折返所
- 番号なし:西野々折返所~東野
- 番号なし:西野々折返所~月夜野
- 2002年7月15日 津久井町実験バスとして、三55系統、三56系統の分断により運転を開始する。
- 2003年2月1日 実験終了となり、西野々折返所~東野・月夜野の運転を終了する。なお、2月3日から三55系統と三56系統の運転が再開される。
- 2004年4月1日 三57系統を廃止し、完全に元の運転形態に戻す。
- 過去には橋本駅~月夜野間の通し運行であった。沿線は、人家がある程度ある三ヶ木~西野々(津久井町青野原)間、東野周辺と、まとまった集落の見られない西野々~月夜野間とに分かれ、東野までは運行される若干本数が多かった。赤字路線であったため補助金を受けていたが、その効率性を上げるために2002年7月から約半年間、神奈川県・津久井町(当時)と共同で、実証実験を行なった。これは、西野々付近に折返し場を設置し、そこで路線を分断して三ヶ木~西野々折返所の系統(三57系統)と西野々折返所~東野、西野々折返所~月夜野の2系統を運行させるというものであった。
-
- 半年の実験の後、様々な検討がなされたものの、路線を分断することの意義が見出せなかったのか、結局のところ、運行本数の見直しを行った上で三55系統と三56系統および三57系統の運転を続けることになった。その後、三57系統の運転を取りやめ、現在では、西野々折返所もなくなっている。
[編集] 2005年
- 三12系統:三ヶ木~中野小学校前(パイパス経由)~小網~三井~城山
- 2004年9月27日 平日上り1本のみ(旧三12の置き換えで)新設する。
- 2005年10月1日 津久井町営バスの路線見直しに伴い廃止する。
- この路線の目的は小学校への通学のためで、唯一バイパスを経由する路線であった。
[編集] 他の営業所に移管した路線
- 町30系統:町田バスセンター・ターミナル~市民病院~上宿~根岸~常盤~橋本駅北口
- 多摩営業所の項を参照。
[編集] 車両
- 山間部路線を担当するという事情から、古くはナローボディー車や9m大型車と言った特殊車が配置されてきた経緯があり、これらの車に強みがあるいすゞ車が伝統的に用いられてきた。道路改修により一般的な大型車が使用できるようになっても、1987年にギャラリーバス「カナちゃん号」が配置されるまではいすゞ車のみの配置が続いていた。また、1983年まで取引が続いた北村製作所架装車が配備されていたのも本区である。
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