神奈川臨海鉄道
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神奈川臨海鉄道(かながわりんかいてつどう)とは、神奈川県川崎市と横浜市で貨物鉄道の運営を行っている日本貨物鉄道(JR貨物)・神奈川県・川崎市などが出資する臨海鉄道会社である。略称は「かなりん」。倉庫業や貸しビルなどの不動産賃貸業も行っている。また、グループ会社として運送業の神奈川臨海通運と旅行代理店のリンカイツーリストが存在する。本社は神奈川県川崎市川崎区砂子1丁目8番1号にある。
川崎市の臨海部に設けられた東海道貨物線の塩浜操駅(現在の川崎貨物駅)を拠点として沿線の企業の貨物輸送を行うために1963年に設立された。沿線自治体のほか、JR貨物(当時は国鉄)が出資する第三セクター方式の鉄道を特に臨海鉄道と言うが、その臨海鉄道会社としては京葉臨海鉄道に次いで日本で2番目のものである。
川崎市にある水江線・千鳥線・浮島線では化成品・石油、横浜市にある本牧線では20ft・40ft海上コンテナ輸送を中心に取り扱っている。1995年からはJR武蔵野線梶ヶ谷貨物ターミナル駅から浮島線末広町駅まで川崎市の廃棄物輸送列車「クリーンかわさき」号を運行している。
[編集] 歴史
- 1963年6月1日 設立。
- 1964年3月25日 水江線、千鳥線、浮島線開業。
- 1969年10月1日 本牧線開業。
- 1989年4月26日 東京貨物ターミナル~本牧操(現在の横浜本牧)間で海上コンテナ輸送開始。
- 1995年10月6日 梶ヶ谷貨物ターミナル~末広町間に廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」運転開始。