笑福亭梅香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
笑福亭 梅香(しょうふくてい ばいか)は、上方落語の名跡。現在は空き名跡となっている。なお「梅香」の名跡には、他に桂梅香がある。明治から大正にかけての番付に「梅香」の名はよく見られるが、一体、何人の梅香がいたのか、詳細は不明である。
- 笑福亭梅香(1842年10月15日 - 1923年7月2日)は、後の初代桂文之助、2世曽呂利新左衛門。
- 笑福亭梅香(? - 1899年8月2日)は、初め2代目笑福亭松鶴門下で、九鶴、梅香を名乗る。後に東京へ移り、4代目三遊亭圓生門下で三遊亭海老丸を名乗る。本名は梅谷清兵衛。享年未詳。『落語系圖』では、この「海老丸の梅香」と「呑んだの梅香」(3代目桂梅香)を混同しているようである。
- 笑福亭梅香(1869年 - ?)は、3代目笑福亭松鶴門下で、初代光鶴、松助、呂角を経て、梅香を襲名。本名は檀辻光蔵。享年不詳。互楽派時代に最も活躍したという。
遥か後の話ではあるが、6代目笑福亭松鶴の遺言には、笑福亭鶴瓶が「梅香」の名を継ぐようあったが、名前が似合っていないという理由などから、現在に至るも襲名はされていない。
[編集] 出典
- 『古今落語系図一覧表(文之助系図)』(日本芸術文化振興会、2004年)
- 『落語系圖』(月亭春松編)
- 『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年)