第一生命保険
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種類 | 相互会社 |
略称 | 第一生命 |
本社所在地 | 100-8411 東京都千代田区有楽町一丁目13番1号 |
電話番号 | 03-3216-1211 |
創業 | 1902年(明治35年)9月15日 |
代表者 | 斎藤 勝利(代表取締役社長) |
資本金・基金 | 3,600億円(基金総額) |
保険料等収入 | 3兆4,003億円(2005年度) |
総資産 | 32兆4,866億円(2005年年度末) |
保有契約高 | 244兆9,666億円(2005年度末) |
SM比率 | 1095.5%(2005年度末) |
従業員数 | 54,463名 (うち内勤職員 9,253名) |
格付け | A+(R&I) A+(JCR) A+(フィッチ) A(S&P) |
関係する人物 | 矢野恒太 |
外部リンク | www.dai-ichi-life.co.jp |
第一生命保険相互会社(だいいちせいめいほけんそうごがいしゃ;The Dai-ichi Mutual Life Insurance Company)は、日本初の相互会社形式による生命保険会社である。総資産・保有契約高において、日本生命保険に次いで業界第二位の規模を持ち、「ご契約者第一主義」を経営理念とする。2000年にアメリカンファミリーと提携し、翌年から同社の「21世紀がん保険」を販売している。みずほフィナンシャルグループとも親密な関係を持っている。
目次 |
[編集] 沿革
1902年(明治35)9月15日、農商務省で保険業法起草に携わった矢野恒太が、日本初の相互会社として創立する。
[編集] コーポレートアイデンティティ
- コーポレートコピー(キャッチコピー)
- 一生涯のパートナー-「生涯設計」それぞれの生き方に、いつもベストな備え方-
- 経営理念
- ご契約者第一主義
- 経営基本方針
- 社会からの信頼確保
- 最大のお客さま満足の創造
- 職員・会社の活性化
[編集] 第一生命館
本社屋である東京・日比谷の「第一生命館」は、1945年に連合国軍総司令部(GHQ)庁舎として接収される。(1952年に接収解除)マッカーサーは東京に進駐した9月8日当日に、およそ40分かけて都内を車で視察し、複数あった候補の中からこのビルを選んだ。皇居を見渡すことができ、華美ではない機能的な建物がマッカーサーの目に留まったと言われている。現在でもマッカーサー総司令官室が保存され一般公開されている。後に1970年代後半、警視庁本庁舎新築に伴い仮庁舎として使用された事もある。
1995年に「第一生命館」は、隣接する「農林中央金庫有楽町ビル」と一体化させた上で中間に高層階部分を増築し、「DNタワー21(第一・農中ビル)」として改装されている。その為フロアの高さが異なり、低層部分=本館の8階部分のS階が新館の6階と繋がっている。
[編集] ディズニーとの関係
第一生命は、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの参加企業(オフィシャルスポンサー)としても有名である。また、「ディズニー・オン・アイス」の協力企業としても名を連ねている。
1986年から起用している広告のほかにも、顧客に無料で配布される販促品には、ディズニーキャラクターがふんだんに使用されている。以前は「企業イメージCM」にも東京ディズニーリゾートの風景が出されていた。
東京ディズニーリゾートの参加企業として提供しているのは、「ビッグサンダー・マウンテン」(ランド)・「センター・オブ・ジ・アース」(シー)の2つのアトラクションと、両パーク内のベビーカー・車椅子の貸出サービスである。ちなみに、保険加入者であれば、担当のセールスレディーを通して、2つのアトラクションに設置されている「スポンサーラウンジ」を無料で利用することができる。このラウンジは、参加企業がついているアトラクションには必ず設置されており、待ち時間無しでアトラクションへ向かうことができる。しかし、多くが参加企業の社員からの口利きでしか利用できないため、保険に加入していれば誰でも利用できる第一生命のラウンジは、かなり人気がある。
[編集] モーツァルト住家復元事業
オーストリアのザルツブルクには、モーツァルトが青年期を過ごし、多彩な音楽活動を展開した住家があった。しかし、第一次世界大戦で爆撃を受け、その半分以上が破壊されてしまった。1996年、ザルツブルク国際モーツァルテウム財団によって住家の復元工事が完成した。現在、この住家はモーツァルト記念館として、コンサートの開催、モーツァルトゆかりの品々の展示のほか、モーツァルトに関する文献・映像資料などが取り揃えられている。第一生命は創立90周年の記念事業として、開始当初からこの事業に参画し、支援を行っている。
2006年11月3日に、日本テレビ系列で放送された特別番組「モーツァルト生誕250年目の真実」では、第一生命による一社提供で番組が放送された。番組の合間には「住家復元事業」を取り上げた企業イメージCMである「105周年記念・モーツァルト特別TV-CM」が流され、あまりの完成度の高さに、番組の一部だと勘違いしてしまった視聴者もいた。
[編集] 関連企業・団体
*印は100%子会社
[編集] 国内企業
このほかに、第一ライフ損害保険があったが、損保ジャパンに吸収合併された。
- ジャパンリアルエステイトアセットマネジメント(株)
- 第一リース
- 興銀第一ライフ・アセットマネジメント(株)
- 第一生命カードサービス(株)
- 第一生命情報システム(株)
- キュービック・ベンチャーキャピタル(株)
- (株)第一生命経済研究所
- (株)第一生命ウェルライフサポート
- みずほ第一フィナンシャルテクノロジー(株)
- 資産管理サービス信託銀行(株)
- 企業年金ビジネスサービス(株)
- ポラリス・プリンシパル・ファイナンス(株)
- ジャパンエクセレントアセットマネジメント(株)
- 新光プリンシパル・インベストメント(株)
- 第一生命総合サービス(株)*
- 第一生命ヒューマンネット(株)*
- 第一生命ビジネスサービス(株)*
- (株)第一生命キャリアサービス*
- 第一生命研修サ―ビス(株)*
- 第一生命農林中金ビル管理(株)
- エイ・エフ・ビル管理(株)
[編集] 海外
ロンドン、香港、ニューヨークに設置された第一ライフ・インターナショナルはそれぞれ欧州、アジア、アメリカでの調査を主要業務としている。
- 第一ライフ・インターナショナル(U.K.)(株)*
- 第一ライフ・インターナショナル(香港)(株)*
- 第一ライフ・インターナショナル(U.S.A.)(株)*
- DLIBJアセットマネジメントU.S.A(株)
- DLIBJアセットマネジメント・インターナショナル(株)
[編集] 財団
- (財)矢野恒太記念会
- (財)第一住宅建設協会
- (財)心臓血管研究所
- (財)地域社会研究所
- (財)姿勢研究所
- (財)国際保険振興会
[編集] 主力商品
- 新「堂堂人生」 三大疾病などになったとき以後の保険料はいただきません!
- 私の華道 今を生きる女性の保険(三大疾病+婦人科疾患などの女性特有疾病に対応)
- THE-真打ち! 男性のための保険
- 主役宣言 45歳からの組み立て型「終身医療保険」
- シールドU 三大疾病に手厚く備える保険
- 悠々人生 要介護状態に備える一生涯の介護保障
- ニューマイライン 市中の金利環境に応じて予定利率を5年ごとに見直すタイプの個人年金保険
- 未来きっぷ お子さまのケガや病気などに備える保険
- 企業参謀 死亡退職金・弔慰金のほか事業保障資金を準備できる経営者のための保険。
- ニュー一時払い養老 育てて、ゆとり 確かな保障
[編集] 不祥事
2005年10月後半、各生命保険会社から相次いで保険金および給付金の不当不払いが発表され、同社においても10月28日に、合計で25件(内保険金6件)、金額にして2327万円もの不当な不払いがあることが発表された。[1]
2006年6月24日、およそ1億5千万円、件数にしておよそ4万7千件の配当金不払いがあった事が判明。これは1984年~2005年までに発生した不払いの合計であり、2004年2月にはこうした不払いがあることを同社は既に把握していたが、公表していなかった。
2007年1月2日、大手生保4社(この中に同社も含まれている)が、医療特約関連で保険金の一部に不払いがあったことを発表。その後の同年1月16日、三大疾病に関する特約(特定疾病保険)において、約500件、15億円分の不払いがあったことが判明した。(過去5年間における保険金の支払い事由に該当していたと推測される約1800件の契約から抽出した結果)[2]