第18師団 (日本軍)
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第18師団(だいじゅうはちしだん)は、大日本帝国陸軍の師団の一つ。日露戦争終結後の戦力増強策の一環で第17師団と共に明治40年11月13日に創設された。大正3年から始まった第一次世界大戦では第18師団を基幹に歩兵第29旅団等を編合した独立第18師団が編成され、青島攻略戦に参加し、戦後師団は廃止される。第一次世界大戦やシベリア出兵の為に戦費が嵩み、大正11年から三次にわたり行われた軍縮の一環として大正14年5月他の3個師団と共に廃止されたものである。
日中戦争が始まると先の廃止4個師団が復活し、第18師団は昭和12年9月再編成の後第10軍隷下で早速上海戦線に投入される。中国軍が潰走すると南京攻略戦に参加し、陥落後中支那派遣軍隷下で占領地の治安維持にあたる。昭和13年から広東攻略戦に参加する。
昭和16年11月から南方に転用され、第25軍(司令官:山下奉文中将)隷下でマレー作戦・シンガポール攻略戦に従事する。シンガポール陥落後は飯田祥二郎中将の第15軍に移り、ビルマ攻略戦に参加。昭和18年10月からフーコンで米軍と交戦するが、米軍に包囲された為補給が来ず栄養失調とマラリアによって3000人を越える戦死者を出した。また、分遣しミートキーナに在った歩兵第114連隊は連合軍との交戦で2000名以上の損害を出した。この時連隊は第56歩兵団の指揮下に入っていたが、歩兵団長の水上源蔵少将は昭和19年8月残存将兵に包囲を突破し脱出するよう命じた後自決する。歩兵第114連隊は他に拉孟守備隊にも兵力を派遣していたが、この守備隊も9月7日に玉砕する。師団の、ビルマ方面参加兵力は31444名であったが、20000名以上が戦死している。
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[編集] 師団概要
- 通称号:菊兵団
- 編成時期:明治40年11月13日
- 廃止:大正14年5月1日
- 再編成:昭和12年9月9日
- 編成地:久留米
- 補充担任:久留米師団管区
- 最終位置:ビルマ・チャイト
- 最終上級部隊:南方軍ビルマ方面軍第33軍
[編集] 師団長
- 木村有恒:明治40年11月13日 - 明治43年11月30日
- 大迫尚道:明治43年11月30日 - 大正元年12月26日
- 神尾光臣:大正元年12月26日 - 大正3年11月26日
- 斎藤力三郎:大正3年11月26日 - 大正4年6月4日
- 柴勝三郎:大正4年6月4日 - 大正8年7月25日
- 高山公通:大正8年7月25日 - 大正11年8月15日
- 金谷範三:大正11年8月15日 - 大正14年5月1日(廃止)
- 牛島貞雄:昭和12年9月11日 - 昭和13年7月15日
- 久納誠一:昭和13年7月15日 - 昭和15年2月10日
- 百武晴吉:昭和15年2月10日 - 昭和16年4月10日
- 牟田口廉也:昭和16年4月10日 - 昭和18年3月18日
- 田中新一:昭和18年3月18日 - 昭和19年9月22日
- 中永太郎:昭和19年9月22日 - 終戦
[編集] 最終司令部構成
- 師団長:中永太郎中将(昭和19年9月22日 - 、陸士26)
- 参謀長:白崎嘉明大佐(昭和19年9月1日 - 、陸士34)
- 作戦参謀:三橋泰夫少佐(陸士44)
- 参謀:鈴木重直少佐(陸士44)
- 参謀:正宝治平少佐(陸士49)
- 高級副官:猪瀬重雄少佐
- 経理部長:木村烝逸主計大佐(昭和18年8月2日)
- 軍医部長:大橋要人軍医大佐(昭和18年3月1日)
- 獣医部長:佐々木孝仕獣医中佐(昭和20年7月15日)
[編集] 最終隷下部隊
- 歩兵第55連隊(大村):山崎四郎大佐(昭和18年9月28日、陸士28)
- 歩兵第56連隊(久留米):佐藤又三郎大佐(昭和20年5月31日、陸士28)
- 歩兵第114連隊(福岡):大塚宏大佐(昭和20年3月1日、陸士28)
- 山砲兵第18連隊:江口太郎大佐(昭和20年5月3日 - 昭和20年7月26日、陸士28)
- 後任連隊長:松川信正大佐(昭和20年7月26日、陸士30)
- 工兵第12連隊:井上義一郎中佐(昭和19年9月1日、陸士39)
- 輜重兵第12連隊:水谷虎吉中佐(昭和19年3月17日、陸士32)
- 独立速射砲第13大隊:
- 野戦重砲兵第21大隊:
- 師団通信隊:山崎達男大尉
- 第2通信隊:土生洋平少佐(陸士53)
- 師団衛生隊:小倉弘成中佐(陸士38)
- 第1野戦病院:鈴木行雄少佐
- 第2野戦病院:荻生謙修少佐
- 第3野戦病院:佐藤進少佐
- 第4野戦病院:原田大六少佐
- 師団防疫給水部:尾能吉一少佐
- 師団病馬廠:安梅寿永少佐
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