緊急結婚特番
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
緊急結婚特番(きんきゅうけっこんとくばん)とは、フジテレビで2006年4月3日24:25~25:25に放送された単発番組。小野真弓が出演するブライダル会社のタイアップ企画。
目次 |
[編集] 番組内容
- グラビアアイドルの小野真弓とお笑いタレントの小沢一敬(スピードワゴン)がカップルとなり結婚式を挙げる、それを密着したドキュメント番組として放送された。
- 本来の目的は、小野が出演するブライダル会社のタイアップ企画で、一見ドキュメンタリー番組だが実はフィクションという「フェイク・ドキュメンタリー」である。だが、それを告知していなかった為に、予備知識があった視聴者、そうでは無かった視聴者も、本当に2人が結婚すると思い、視聴した。
- 番組の最後で「第1回『緊急結婚特番』はほぼフィクションでした。」とテロップで出たが、ドキュメンタリーだと信じた視聴者の怒りはおさまる訳でも無く、フジテレビに非難の電話が殺到した。放送倫理・番組向上機構(通称:BPO)にもこの番組の苦情が殺到。「何故ドキュメント番組だと、放送前に言わないのか?」との苦情を電話で受けたフジテレビのスタッフの「先に言うと面白くないから」との視聴者の満足いかない返答や対応も、指摘された。
- 出演した両名、井戸田潤らは番組の詳しい趣旨を知らされていなかった(後述)。
- 相当、非難が続いた為、恐らく「第2回」は行われないと思われる。
[編集] 出演者・スタッフ
[編集] 放送終了後・評価
- 放送終了後は、小野とスピードワゴンのファンサイトは荒され、2ちゃんねるでも大騒ぎになった。責任の所在は2人にある訳ではないが、視聴者の混乱が大きかったせいか「ファンを辞める」との声もあった。小野と小沢は「1週間、恋人として過してください。」と台本も渡されず、設定だけを言われた。
- 非難は続き三枝の個人ブログは荒された。しかし三枝はこう言った批判の数々を『誹謗中傷』と称して全て削除した。『他の番組に対する非難はおやめください』と言う的外れな理由を述べたが、無論視聴者が批判していたのはその番組そのものであり、その事を批判したコメントも削除した。後日、騙された視聴者を小ばかにした謝罪のコメントを掲載、これが何より視聴者の怒りを買ってしまった。
- スピードワゴンが同年11月6日放送回の「痛快!明石家電視台」(毎日放送)に出演した際、明石家さんまは「本当なのかドッキリか分らない、ヤラセでも無いし・・・。最後まで見ても分らなかった、何の目的でやったの?」と苦言を呈し、呆れ顔を見せた。勿論、何の為にやったのかは、当事者である主演2人も分らない。
- ナインティナインの岡村隆史は「ナインティナインのオールナイトニッポン」の公式ホームページで「あれは、一体何だったのか。」と驚いた様子だった。
- 多数の芸能人が視聴していた様で、様々なところで意見を述べている。
- 一部視聴者は「昔とんねるずが、どちらかが死んで、その葬式をゴールデンタイムにやっていた。番組最後に実はドッキリでした、というオチで苦情もきたが、面白かった。しかしこれは、ドッキリだと分っても、1時間見て得した気分にもならない。製作者側も、視聴者も時代の流れで変ってしまった。」との意見を述べた。
[編集] 「ほぼフィクション」の理由
- 番組に参加したウエディングプランナーも真剣に取り組んでいた。そして、小沢、小野が結婚式の準備も実際に行っている為「“ほぼ”フィクション」と付けられた。
[編集] 出演者の混乱・結論
- 番組に参加した両名、小沢の相方・井戸田潤らは番組の詳しい趣旨を事前に知らされておらず、台本も渡されなかった。小沢、小野はスタッフに「1週間、恋人として過してください。」と設定だけを言われたという。また、今回の番組にサポート役として携わったウェディングプランナーの有賀明美氏も、ヤラセやドッキリではなく、結婚式の裏側を撮ったドキュメントとして真摯な態度でこの番組に取り組んだとのことである。詳しい内容は有賀氏のブログにて公開されているが、今回の騒動は飽くまで製作者側の落ち度である、というのが結論である。
[編集] 裏話
- 収録後に小沢は小野と2人っきりで食事をしたという。1週間、フィクションとはいえ恋人として過した小沢は感情移入してしまい「俺、小野さんの事本気で好きになっちゃたかも~」と発言、しかし小野に笑顔で冷静に「小沢さんは、番組の魔法にかかってるだけだよ。」と返された。そこで改めて小沢は、フィクションであった事を理解し、「俺、イタいな~」と痛感したらしい。
- 趣旨も伝えられなかった為に、井戸田は本当に結婚すると思っていたらしく、小沢を8年ぶりに飲みに誘ったという。これに小沢は「何かお前もきつかったよ。」と発言している。