練習曲第12番 (ショパン)
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練習曲第12番 | |
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フレデリック・ショパン | |
別名 | 革命 |
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形式 | 練習曲 |
調、拍子 | ハ短調、2/2 |
テンポ | アレグロ・コン・フォーコ |
出版年 | 1831年 |
作品番号 | Op. 10 No. 12 |
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クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
フレデリック・ショパンの練習曲ハ短調作品10-12(Étude Op.10, No.12)は『革命のエチュード』(かくめい - )として知られるピアノ独奏のための作品。1831年頃に書かれた。最初の練習曲集(作品10)の12番目として出版され、友人フランツ・リストに献呈された。
目次 |
[編集] 歴史
この練習曲は1831年のロシアによるワルシャワ侵攻にほぼ同くして公表された。ショパンは肉体的もろさのため暴動に参加することはできず、その怒りの感情を代わりにそのとき作曲した多くの作品にぶつけている。その中で最も注目に値するのが、この革命のエチュードである。
[編集] 技術
左手のアルペジョと滑らかなポジションチェンジの練習である。右手はせいぜいユニゾンのときに技術を必要とするだけ。当然スパン(親指と小指との間隔)が大きい奏者には有利である。ただでさえ低音が激しく動くので雑音に聞こえる場合も多い。落ち着いた演奏が必要である。
最初の小節で必要とされる技術は、非常に高速で、長く激しく下降する和声的な短音階を演奏することであり、その長さとこれら急速なパッセージが多く繰り返される点で、他の練習曲とは異なる。
- Étude No.12 (説明ページ) — ブラウザで視聴 (beta)
- 1851年、エラールピアノ、マーサ・ゴールドスティーンの演奏 - 2985KB
- うまく聞けない場合は、サウンド再生のヒントをご覧ください。
[編集] 現代
日本において、コナミは音楽ゲーム BEMANIシリーズにおいてこの曲のリミックス版を発表した。石川貴之(dj TAKA)と前田尚紀(NAOKI)がリミックス(編曲)を担当。beatmania IIDX 7th Styleで初披露目され、その後DDRMAX2 Dance Dance Revolution 7thMIXに搭載された。また、pop'n musicの「クラシック8」に一部分が使用されている。
1989年、作曲家ザック・ローレンスが現代ディスコ風に編曲し、「Rock Revolution」としたところ、これがイギリスのテレビクイズ番組「Interceptor」にテーマ曲として使用された。
[編集] その他
19世紀チェコのピアニストで作曲家のアレクサンデル・ドレイショック(en:Alexander Dreyschock)は、彼のコンサートの観客の一人が、通常の速度で左手の16分音符パッセージをオクターブで演奏したと言うのを聞き、自身もその演奏をする方法を学んだ。練習を始めてからその超人的とも言える技術的問題を克服するまで、一日あたり16時間練習したといわれている。
[編集] 外部リンク
- Mutopia Project - パブリックドメイン下、いくつかの形式で利用可能であるGNU LilyPondで作成した楽譜。
- IMSLP - パブリックドメイン下にある練習曲第12番の楽譜。
フレデリック・ショパンの練習曲 |
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作品番号10番 第1番『滝』 • 第2番『色彩』 • 第3番『別れの曲』 • 第4番『奔流』 • 第5番『黒鍵』 • 第6番 • 第7番『トッカータ』 • 第8番 • 第9番 • 第10番 • 第11番 • 第12番『革命』 作品番号25番 |