船橋ヘルスセンター
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船橋ヘルスセンター(ふなばしヘルスセンター)は、1955年から1977年まで、千葉県船橋市浜町にあった三井不動産所有の総合レジャー施設。健康ランド。跡地に現在はららぽーと。
入浴場のみならず大プールや遊戯施設、レーシング場などを持つ大規模な総合レジャー施設で、当時の人気テレビ番組『8時だョ!全員集合』の公開放送が行われたことが多かった。CMソング「長生きチョンパ」は楠トシエが歌っていた(作詞は三木鶏郎)。
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[編集] 歴史
1952年、船橋市の海を埋め立て、ガスの採掘を行ったところ、温泉が湧き出る。1955年2月、その温泉を利用した船橋ヘルスセンター開園。近県はもとより、遠方からも観光バスで来園する程の人気を誇り、最盛期には年間400万人の来園者を記録した。
しかし、1970年代に入り、レジャーが多様化したことによる来場者数の減少が顕著になる。
また、1971年に地盤沈下防止のため温泉・ガスの採掘を禁止されたことが致命的となり、1977年5月閉園し、22年間の歴史に幕を閉じる。
その後の跡地として、4年後の1981年4月に商業複合施設のららぽーとがオープンする。
[編集] キャッチフレーズ
「12万坪の海辺に1万坪の白亜の温泉デパート」
[編集] 主な施設
- 巨大温泉(ローマ風呂)・岩風呂・牛乳風呂・子供風呂・家族風呂
- 舞台付きの宴会場
- 人工ビーチ(ゴールデン・ビーチ)
- 劇場
- ゴルフ場
- ボーリング場
- 美術館
- 遊園地
- 水上スキー
- 卓球場
- 商店街
- 宿泊施設
- ローラースケート場
- アイススケート場
- サーキット場(船橋サーキット)
- 人工芝スキー場
- 野球場
- テニスコート
- 遊覧船(海賊船)
- 遊覧飛行機用の飛行場
- 大滝すべり
- ドッグレース場
- 遊技場
[編集] 名残
- ららぽーとには温浴施設「ららぽーとの湯 常盤殿」があるが、温泉ではなく「超スーパー銭湯」である。
- 船橋市には、タクシー会社「ヘルスセンター交通」があった。開園当時は送迎に利用されていたと思われる。閉園後26年も社名が残っていたが、2003年にタクシー事業大手の「飛鳥交通」に売却され、現存しない。
- 最寄り駅のセンター競馬場前駅(現・船橋競馬場駅。京成電鉄)は船橋ヘルスセンターにちなんで名付けられた。閉鎖後10年間、駅名が変更されず残っていたが、「ショッピングセンターららぽーと」との理由であった。
[編集] 参考
- 三井不動産株式会社 ららぽーと誕生物語
- 映画「ニッポン無責任野郎」(植木等主演の無責任シリーズ第1作)
主人公の新婚旅行先が船橋ヘルスセンターであり、今となっては貴重な映像資料である。