西澤ヨシノリ
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西澤ヨシノリ(にしざわ よしのり、本名:西沢良徳、1966年1月11日 -)は日本人プロボクサー。長野県上田市出身。6歳の時に見たモハメド・アリの影響でボクサーを志す。
竹原慎二(元WBA世界ミドル級王者)が唯一KO出来なかった日本人ボクサーでもある。
プロボクサーの定年である37歳直前になっても現役に拘り続け、最終的には定年制ルールさえも改正させた。(旧:37歳を超えたボクサーは、現役王者、又はタイトル戦が内定している選手以外は無条件で引退。 改正後:日本・東洋・世界タイトル獲得若しくは世界タイトル挑戦経験者、及び現役世界ランカーは、37歳を過ぎても条件付で現役続行を認める)
「おやじボクサー」「中年の星」というニックネームが象徴するように、40歳を迎えても今尚現役で戦い続けるボクサーである。
2006年11月21日、東洋太平洋ライトヘビー級王座決定戦において、マリカ・カトニヘレ(フィジー)に1ラウンド1分39秒でKO勝ちを果たす。40歳のチャンピオンは、日本、東洋太平洋、世界を通じて国内初である。また、同時に史上2人目となる東洋太平洋王座の2階級制覇も達成した(日本人初の東洋太平洋王座の2階級制覇達成者は渡辺雄二)。
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[編集] 戦績
- プロボクシング: 45戦25勝13KO15敗5引き分け
[編集] 来歴
- 1985年5月、ヨネクラジムに入門。
- 1986年10月21日、プロデビュー。
- 1988年2月、大竹永寿を下し全日本ミドル級新人王決定戦優勝。
- 1991年6月27日、西條岳人の持つ日本ミドル級王座に挑戦。10R判定引分で獲得ならず。
- 1992年5月17日、竹原慎二の持つ日本ミドル級王座に挑戦。10R判定負けで獲得ならず。
- 1996年2月19日、ケビン・パーマーの持つ日本ミドル級王座に挑戦。10R判定負けで獲得ならず。
- 1997年1月28日、日本ミドル級王座決定戦で塚本健一に5R(0:34)KO勝ちし、4度目の挑戦で日本ミドル級王座獲得。
- 1998年8月17日、日本王座3度防衛後、ケビン・パーマーのもつOPBFミドル級王座に挑戦。12R判定負けで獲得ならず。
- 1998年11月24日、日本王座防衛戦で大谷信直に10R判定で敗れ、失冠。
- 1999年5月25日、階級を上げ崔龍碩の持つ、東洋太平洋ボクシング連盟スーパーミドル級に挑戦し、12R判定勝ちで王座獲得。
- 2000年3月28日、1戦防衛後、東洋太平洋王座防衛戦でガイ・ウォーターズに12R判定負けで敗れ、失冠。
- 2000年9月6日、階級を上げ寺地永の持つ、東洋太平洋ボクシングライトヘビー級王座に挑戦し、12R判定負けで獲得ならず。
- 2001年3月27日、階級を戻しヒース・ステントンの持つ東洋太平洋Sミドル級王座に挑戦。12R引分で獲得ならず。
- 2001年6月19日、ヒース・ステントンと再戦し、東洋太平洋Sミドル級王座獲得。
- 2001年10月、自らプロモートを手掛ける(この際小学生以下の入場料を無料にし、収益金を市の福祉施設や学校に寄付した)。
- 2003年6月2日、防衛1度、エキシビジョン3戦3勝で王座を返上。
- 2004年1月19日 オーストラリア・ウォロゴン・エンターテイメントセンターでWBA世界Sミドル級王座に挑戦。アンソニー・ムンディン(オーストラリア)に5R(0:43)TKO負けし、王座獲得ならず。
- 2004年4月10日 ポーラ・トゥイロー(フィジー)を5R(2:59)KOで下し、東洋太平洋Sミドル級王座の3度目の獲得に成功。防衛1度の後、12月1日に返上。
- 2004年12月18日、WBC世界Sミドル級王座に挑戦。マルクス・バイエル(ドイツ)に判定負けし獲得失敗。
- 2005年6月21日、階級を上げデール・ウェスターマンの持つ、東洋太平洋ボクシングLヘビー級王座に挑戦し、12R判定負けで獲得ならず。
- 2005年10月18日、階級を下げ東洋太平洋ボクシングSミドル級王座決定戦でピーター・ミトレフスキーに、10R負傷判定負けし戴冠ならず。
- 2006年11月21日、階級を上げ東洋太平洋Lヘビー級王座決定戦でマリカ・カトニヘレ(フィジー)に1RKOし王座獲得。
- 2007年1月30日、防衛戦でヒース・ステントンに12R判定負けし、失冠。これを受けJBCは2月5日は引退勧告及びライセンスの停止を行った。これを受け国外での現役を希望し、3月10日からオーストラリアのクインズランド州にライセンス試験の受験のために渡航する予定。
[編集] 獲得タイトル
- 第34回ミドル級新人王
- 日本ミドル級王座
- 東洋太平洋スーパーミドル級王座(3度獲得)
- 東洋太平洋ライトヘビー級王座
[編集] 関連記事
[編集] 外部リンク
前王者: 大和武士 |
第44代東日本ミドル級新人王 1987年11月11日 |
次王者: 鈴木智男 |
前王者: 大和武士 |
第34代全日本ミドル級新人王 1988年2月21日 |
次王者: 鈴木智男 |
前王者: 塚本健一 |
第45代日本ミドル級王者 1998年10月24日 - 1998年 |
次王者: 大谷信直 |
前王者: 崔龍碩 |
第6代OPBF東洋太平洋Sミドル級王者 1999年5月25日 - 2000年3月28日 |
次王者: ガイ・ウォーターズ |
前王者: ガイ・ウォーターズ |
第8代OPBF東洋太平洋Sミドル級王者 2001年6月19日 - 2003年5 月26日 |
次王者: ダニー・グリーン |
前王者: ダニー・グリーン |
第10代OPBF東洋太平洋Sミドル級王者 2001年1月27日 - 2004年12月 |
次王者: ナデール・ハムダン |
前王者: デール・ウェスターマン |
第11代OPBF東洋太平洋Lヘビー級王者 2006年11月21日 - 2007年1月30日 |
次王者: ヒース・ステントン |