西鉄太宰府線
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太宰府線(だざいふせん)は、福岡県筑紫野市の西鉄二日市駅から福岡県太宰府市の太宰府駅までを結ぶ西日本鉄道の鉄道路線である。
沿線に高校や大学を数多く擁し、福岡都市圏内の通勤・通学路線としての性格のほか、太宰府天満宮や九州国立博物館へのアクセス鉄道としての役割も果たしている。
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[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
ほとんどの時間帯で天神大牟田線との直通運転を実施している。 日中は太宰府~西鉄二日市間の線内折り返し列車と太宰府~西鉄福岡間の直通列車、平日のみ運行される太宰府~筑紫間の筑紫行き列車が3本運行されており、福岡直通列車で車両の入れ替えを行っている。
12月31日から1月1日にかけては天神大牟田線とともに終夜運転が行われ、太宰府天満宮に参詣する人達が多く利用する。1月1日・2日・3日は、太宰府天満宮への初詣客対策で正月ダイヤ(天神大牟田線西鉄福岡~西鉄小郡間も同様)となり、西鉄福岡直通普通と天神大牟田線西鉄福岡~西鉄小郡間急行のダイヤを立て替えて、西鉄福岡~太宰府間の直通急行『初詣号』(ヘッドマーク付き)が運行される。なお、初詣号は通常の急行運用の6連で運用されるため、西鉄福岡駅と太宰府駅(間合で線内折返列車にも使用するため)ではヘッドマークの取り付け、取り外し作業が行われる。
[編集] 歴史
- 1902年5月1日 太宰府馬車鉄道により太宰府~二日市駅前(湯町口)間が開業。軌間914mmの馬車鉄道。
- 1907年7月17日 太宰府軌道に社名変更。
- 1913年1月20日 動力を馬力から蒸気に変更。
- 1927年9月24日 太宰府~二日市(現在の西鉄二日市)間を1435mm軌間に改軌し電化。
- 1929年9月5日 二日市~二日市駅前(湯町口)間が廃止。
- 1934年6月30日 九州鉄道(国有化された九州鉄道とは別)が太宰府軌道を合併。太宰府線となる。
- 1938年12月1日 太宰府~二日市間を軌道法から地方鉄道法準拠に変更。
- 1942年9月19日 九州電気軌道が九州鉄道を合併
- 1942年9月22日 九州電気軌道が西日本鉄道に改称、同社の大宰府線となる。
- 2006年10月31日 西鉄二日市駅東口駅前計画道路(県道581号)が榎社(太宰府市)まで開通。これにより既存の踏切が歩行者専用となり、西鉄太宰府線の踏切1ヶ所が撤去された。
[編集] 接続路線
- 西鉄二日市駅:西鉄天神大牟田線