誕生寺 (久米南町)
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誕生寺 | |
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御影堂(重要文化財) |
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所在地 | 岡山県久米郡久米南町誕生寺里方808 |
位置 | 北緯34度57分18.89秒 東経133度57分10.82秒 |
山号 | 栃社山(とちころざん) |
宗派 | 浄土宗特別寺院 |
本尊 | 圓光大師 |
創建年 | 建久4年(1193年) |
開基 | 法力房蓮生 |
正式名 | |
別称 | 誕生律寺 |
札所等 | 法然上人二十五霊場1番 中国三十三地蔵1番 中国三十三観音特別霊場 |
文化財 | 御影堂、山門(重要文化財) 木造阿弥陀如来立像、繍帳阿弥陀三尊来迎図ほか(岡山県重文) |
誕生寺(たんじょうじ)は岡山県久米郡久米南町にある法然上人生誕地に建造された浄土宗の寺院。山号は栃社山(とちころざん)。本尊は圓光大師。
目次 |
[編集] 沿革
坂東武者・熊谷直実は法然の弟子となり出家し法力房蓮生と名乗った。蓮生は建久4年(1193年)法然の徳を慕い法然の父である久米押領使・漆間時国の旧宅、すなわち法然生誕の地に寺院を建立した。これが誕生寺の始まりである。かつては誕生律寺と呼ばれており、御影堂の扁額は「誕生律寺」と掲げられている。
本堂である御影堂は二度の損壊の後、元禄8年(1695年)に再建され、国の重要文化財に指定されている。御影堂は屋根の老朽化のため平成10年(1998年)に修築工事が行われた。また、旧・阿弥陀堂は老朽化のために解体され、新たに端應殿として平成15年(2003年)に再建された。
[編集] 文化財
[編集] 重要文化財(国指定)
[編集] 登録有形文化財
[編集] 岡山県指定重要文化財
- 繍帳阿弥陀三尊来迎図:室町時代初期の製作。
- 木造清涼寺様釈迦像:南北朝時代の製作。
- 木造阿弥陀如来立像:鎌倉時代の製作。
- 櫓時計:江戸時代の製作。
- 石造宝篋印塔:南北朝時代の製作。
- 石造五輪塔:応永32年(1425年)の製作。
- 大仏:延享2年(1745年)鋳造。岡山県下で一番大きな仏像である。高さ6.42m、重量450kg。
[編集] 岡山県指定記念物(史跡)
- 境内
[編集] 岡山県指定重要無形民俗文化財
- 誕生寺二十五菩薩練供養(会式法要):正しくは「法然上人御両親御追恩二十五菩薩天童迎接練供養会式大法要」といい、毎年4月第3日曜日に行われる。室町時代より続いていると言われ、日本三大練供養の一つとされる。