課長島耕作の登場人物
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課長島耕作の登場人物(かちょう しまこうさくのとうじょうじんぶつ)は、弘兼憲史の漫画作品『課長島耕作』シリーズに登場する架空の人物の一覧。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 登場人物
- 島耕作(しま こうさく)
- 本作の主人公。1947年9月9日山口県岩国市生まれ(生年月日、出生地とも作者と同じ)。早稲田大学出身であり、在学時代の所属サークルはESS等。新卒以来、初芝電産株式会社に勤務している。
- 広告課で自社カレンダー作りを担当、その後関西や九州をはじめ、アメリカ、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、ヨーロッパ、上海と世界各地を飛び回るスーパービジネスマンになる。また子会社への出向経歴もあり、音楽産業やワイン事業といった異業種にも深く関わった。
- 英語が堪能な為、海外赴任や通訳等への抜擢も多い。
著者はこの名を石田三成の家来島左近をイメージして名付けたとしている。 - 座右の銘はIt's none of my business(私には関係のないことだ).
- 課長編では取っ組み合いの喧嘩をすることもあったが、部長編以降は管理職という立場にありながら顧客と部下との喧嘩(暴力行為)を言葉で制止するだけに留めるなど、非暴力主義となった。
- シリーズを通して上司である中沢喜一を尊敬しており、部長編においては中沢の腹心となり会社を盛り立てていく。中沢亡き後は勝木清春の社長擁立のために尽力し、また郡山利郎が社長に就任した際は他の役員抜きで、郡山と技術本部長を交えた密談に参加するなどするが、派閥に組することを嫌いニュートラルな立場でいることを身上としていることから、あくまで無派閥層である。
- 会社員としての事務処理能力は高かったが、取締役編からは、中国の売春組織の壊滅(このエピソードには幽霊退治も含まれている)や、インドにおけるテロ勃発の察知、取引先企業のオーナーの腹心の反社会的行為を突き止めたりと、初芝の経営の中枢を担うという本来の職務から逸脱する行為が多くなっている。
- それ以上に島の能力として特筆すべき点は、精力絶倫な点である。課長編では自分の部下や水商売の女性、出張先の外国人女性などと数多くの女性と肌を重ねてきた。セックスフレンドである大町久美子とはお互いがグロッキーになるまでの、激しくかつ濃厚なセックスをこなす。
- 下半身に節操が無いことに加え、別の男性を交えた三角関係の中で女性が妊娠した際、責任の所在を確認せずその土地を離れた経緯もあることから、男女関係における責任感は希薄である。
- さらに妻と離婚する際に離婚を思いとどまるように泣きながら訴える奈美に対し、「馬鹿を言うな、俺の人生だ」と言い放つなど家族の情にも薄く、こうしたことから個人主義者としての一面が強い。
- 今野輝常(こんの てるつね)
- 「島耕作シリーズ」の名物キャラクター。和歌山県出身で子沢山農家の末っ子として育つ。島のショウルーム課時代の部下であり実務能力そのものは高く、当初の位置づけは「小ずるいが、仕事はできる」タイプであった。しかし、絶望的なまでに人望がなく、悪役キャラとして定着した。
- 島のフィリピン勤務に伴い、ショウルーム課課長代理→課長と昇進するも、ショウルームでのセクハラ行為が発覚し、その後通信部に左遷された。
- 漫画における典型的な「悪党」として描かれており、その言動の酷さは時には上司に殴られ、部下に味噌汁を浴びせられ、取引先企業の社長にまで殴られるほどであった。
- 部長編では、島の出向先である子会社の社長として再登場する。ここでもやはり人望の無さが原因で社長の椅子を島にとって変わられてしまい、島に悪態をつくが、島に強く叱責され改心し、最終的には和解するに至った。
- 取締役編において退職を迎えるが、高卒という学歴でかつセクハラによる不祥事で左遷させられたにもかかわらず、最終的には初芝電産本体の部長職まで登りつめ(ただし子会社への出向のまま退職)、定年まで勤め上げた今野を、島は心から祝福している。
- また、その定年間近には妻の浮気が原因で離婚することになるが、その際に一切の慰謝料を要求せず、加えて定期預金を妻に持ち逃げされたにもかかわらず、妻と早く離婚したいために「ええねん」の一言で済ませるほどの太っ腹な一面もある。
- 今野以前の悪役キャラクターとしては、福田の後任でやってきた検見川次長や今野の前任者であった野中主任がいたが、いずれも登場してすぐに左遷されており、今野に勝る存在感ある悪党は島耕作シリーズでは今のところ現れていない。
- 取締役編第1巻において退職したためそれ以降の出番はないが、熱烈なファンが多く、今後の再登場が期待される。
- 大泉裕介(おおいずみ ゆうすけ)
- 初芝電産第4代社長。初代社長の娘婿。東京大学法学部出身。もとは四井銀行の銀行員だったが、吉原初太郎の娘である笙子と結婚したことで、将来の社長候補として初芝電産に入社する。初芝の個人筆頭株主である妻には公私共に頭が上がらない。
- 苫米地社長を退陣に追い込んだ後社長に就任するが、経営への意欲は明らかに下がっていた。老いても性への執着に関しては20代並であり、愛人の馬島典子の陰毛を愛でる性癖は健在であった。典子との情事の最中に脳梗塞で倒れてしまい一線を退く。引退後も典子とは夫婦同然の暮らしを続けており、取締役編で看取られる。豪傑で寛大な一面も持ち、典子と島の浮気が判明したときも島へは公私共にお咎めは一切無く、また対立勢力を破ったあともその腹心を有能だという理由で昇進させたこともある。夫人との関係、およびに病気に倒れるなどの話はソニーの盛田昭夫を参考にしたと思われる。
- 馬島典子(まじま のりこ)
- 銀座のスナックのママであり、かつて島とも肉体関係があった。大泉の愛人として妻同然に尽くし、大泉の葬儀では事実上の喪主として先頭で位牌を手にした。職業柄、業界の要人ともつながりが深く島のスパイになることもあった。
- 決まり文句は、「私は銀座の女よ」で、数々の客の男を手玉に取る。
- 吉原初太郎(よしはら はつたろう)
- 初芝電産の創始者で初代社長。「経営の神様」と呼ばれ、初芝の基礎を築いた。愛人の大町愛子との間に大町久美子をもうけている。関西出身。モデルは松下幸之助か。
- 鈴鴨かつ子(すずかも かつこ)
- 島が京都に赴任していたときに付き合っていた女性。元芸妓だったが、引退後祇園で小料理屋を営んでいたときに島と知り合った。島が初芝が寄贈する京都フェスティバルホールの緞帳の制作を、手描き友禅の大家である松本瑞鶴に依頼して断られた際、自らの身体を松本に差し出して承諾を取って来る等、島に一途に尽くす。しかしながら、結局この実績が評価され、島は本社に栄転してしまい別れることになる。その後、松本の愛人になるが、その死後上京し、部長編で島と再会する。余談ではあるが、島は後にこの松本瑞鶴の一件を自己の実績として職務経歴に組み入れている。
- 大町久美子(おおまち くみこ)
- 初芝の一社員だが、実は吉原と愛人の間に生まれた娘。島の部署に配属され、その後セックスフレンドになる。
- 島の課長時代に短大卒の新入社員として初芝に入社したため、現在の設定年齢は30台後半~40台前半と推定される。
- セックスに関しては非常に大胆であり(「淫乱」言えなくもない)、島の部長昇進時にも「セレブレーションファックしよか」とあっけらかんと誘うほどである。これは少女時代の体験(両親と木野穣の3Pを見てしまった)が原因であると思われる。
- パンティストッキングでブラジャーのように胸を縛る事が多いが、これが島の性癖なのか久美子の習慣なのか、あるいは作者の趣味なのかはわかっていない。
- 大町愛子(おおまち あいこ)
- 久美子の母。元芸者で、吉原に身請けされた愛人。久美子の数倍大胆な人物。何度か島を誘ったことはあるが「親子丼」には到っていない。吉原の死後は世界を股にかけて豪遊している。その絶倫ぶりは「女版島耕作」と言える。
- 中沢喜一(なかざわ きいち)
- 初芝電産第5代社長。大学院修了後に初芝電産株式会社に入社。入社当初から長年営業を担当していた。派閥に縛られない自由奔放さを見込まれ社長に抜擢される。島が尊敬する唯一の人物で行動理念となっている。部長編でチャコママとの情事の最中に突然死去(チャコママは取締役編で島とも関係を持っている)。「カカカ」という笑い方が特徴。課長編でも愛人がおり(作中で死去)、その愛人との間に生まれた子供は後にボクシングの世界チャンピオンになっている。
- 正妻との夫婦生活については「妻とは長年セックスレス」とチャコママにカミングアウトしたことがあり、さらに中沢が脳死状態となった際、妻と娘は躊躇無く生命維持装置をはずすことに同意したことから、家族間の情愛は冷え切っていたと考えられる。
- なお、チャコママは取締役編で島とも関係を持つ。
- 会社員としてはきわめて有能であり、管理職としての人望は厚く、時には自身の人脈によって同業他社とのコネクションを駆使し自社を利するといった、大胆かつ合理的な判断もできる。卓越した先見の明もあり特定家庭用機器再商品化法によって、メーカーによる家電の回収が義務となる時代を1970年代に予見していたほどである。取締役末席からの大抜擢は松下電器の山下俊彦元社長の就任時のエピソードがモデルと思われる(ただし、山下は高卒である)。
- 万亀健太郎(まんがめ けんたろう)
- 初芝電産第6代社長。中沢の社長就任時には広報室長であった。期待を受けて社長に就任したが、思いのほか業績を伸ばすことができず、退任。常務編時点で会長。豊子という愛人がいたが、取締役編で万亀の中国出張同行中に死去。常務編では島の中国人秘書と交際するようになる。
- 義理人情に篤い性格であり、大泉と中沢に「社長と女(豊子)、どちらを取るか?」と問われても迷わず、「女をとります」と答えたり、自分が面倒を見た相手は、たとえ裏切られても最後まで面倒を見たりするなど非常に寛大な人物であった。大泉の社葬時には葬儀委員長を勤め、本来親族が位牌を持ち先頭に立つべきところを、大泉の愛人である典子に任せるという粋な計らいを見せた。
- 島奈美(しま なみ)
- 島の娘。短大卒業後に広告会社に就職し、父の出向先であったレコード会社と組んで「ニャッコ」を歌手として売り出す。アメリカ人男性との間に耕太郎という息子を出産したが、まだ結婚していない[1]。
- ニャッコ(にゃっこ)
- 本名はナンシー・アレン。故人。島の隠し子であり、奈美の異母妹にあたるが、最期まで認知されることはなかった。母親は課長編で島がハツシバアメリカに出向していた時代の不倫相手・アイリーン。妊娠当時、アイリーンは島以外にボブというネグロイドの男性とも関係しており、実父がどちらなのかは出産まで不明であった。にもかかわらず出産時点で島はすでにその街から離れており、電話で「肌の黒い男の子」(アイリーンの恋人ボブの子供であった)と告げられ安堵する。10数年の時を経て部長編では偶然にも類稀なる才能を秘めた天才シンガーとして(偶然にもサンライトレコード出向していた)島の前に現れる。
- サンライトレコードからデビューさせるべく島はアイリーンにコンタクトを取るが、「自分が父親であることを明かさない」という条件のもと、島に預けられることになった。その後、奈美のプロデュースによって「ニャッコ」の芸名で歌手として売り出される。発売した曲は大ヒットしたが、歌詞の英語部分は「×××」で表現されていた。
- その後アメリカに帰国するもヒット曲に恵まれず、不遇を強いられていた。「歌うことで実の父親が名乗り出てくれるかもしれない」という期待が歌手活動のモチベーションとなっていたため、数年経ってもその兆しが無いことで強く落胆し、ドラッグに手を出すなどスキャンダラスな日々を送っていた。
- いつしか公私共に強く干渉してくる島やアイリーンの反応から、実の父親が島ではないかと考えるようになる。その事を数年ぶりに再会した島に問いただすも答えを得られずにいたある日、彼女のアパートに小型飛行機が墜落し、瀕死の重傷を負う。臨終の際に、駆けつけた島から親子関係を認められ、感謝の言葉を述べつつ死去した。享年20。モデルは宇多田ヒカルであると言われている。
- 余談だが、初芝のライバル会社、ソラー電機はニャッコの対抗馬に「プシー」という芸名[2]の歌手をデビューさせたことがあり、どちらも作者のネーミングの意図のほどは判明していない。
- 八ッ橋新子(やつはし しんこ)
- 島がサンライトレコードに出向していたときに担いだ演歌歌手。年増の女性としては珍しく島と肉体関係を持ち、その相性の良さは島に「感動しました」と言わしめたほどである。島と出会った当時は落ち目となった元大物演歌歌手だったが、起死回生を図って発売した『東京タワータンゴ>が大ヒットして復活した。その直後に癌で死亡。東京タワーのミニチュアを頭にのせて歌う姿や、八ッ橋新子キーホルダーが「魔除け」として流行したというエピソードはそれぞれオーロラ輝子、天童よしみにインスパイアされたものと思われる。
- 樫村健三(かしむら けんぞう)
- 島とは同期入社で国際事業部勤務。同性愛者であり、島に好意を寄せていたが、転勤先のフィリピンで島と共にゴルフ場に行った帰路、島に恨みを抱くテロリストの銃撃を受け死亡した。
- 福田敬三(ふくだ けいぞう)
- 連載当初は販売助成部長であり、島の上司であった。宇佐美専務失脚後は左遷させられることになるが、大泉社長就任時に役員に昇進する。今野輝常の仲人であるが、今野の妻とは長期に渡って不倫関係にあった。なお家族以外では唯一、読みきり編第1話から登場している。
- 当初は上司の宇佐美のご機嫌を伺いつつ、部下である島には時には厳しく接したり、権謀術数を駆使してライバルを蹴落とすなど典型的中間管理職として描かれていた。役員昇進を境に、徐々に島や中沢を疎ましく思うようになり、島に一方的な地方勤務命令を出すなど、今野とともに悪役としての描写がされるようになった。管理職として致命的なまでに人望がない今野をバックアップしていたこともあり、人を見る目はなかったと考えられる。
苫米地功(とまべち いさお)
- 初芝電産第3代社長。徹底した恐怖政治によって初芝電産の人事を掌握した。自らの派閥入りを拒絶した島に「気に入らないからクビだ」と、堂々と馘首を言い渡したこともある。その後島の報復工作に遭い、大泉派によるクーデターを許すことになる。最期は自らの派閥の役員からも裏切られ、満場一致で社長解任決議をされてしまい、失脚した。
- 登場当初は温和な雰囲気の初老の男性であったが、自分が大泉社長就任までの暫定政権であることに気がつくと大泉失脚に向けてあらゆる手を尽くした。作者の人物評では「おばさん顔」。
八木尊(やぎ たかし)
- 総合宣伝課立ち上げ時の島の部下。初登場時は課長代理。海外経験が豊富で数ヶ国語に精通している。ハーバード・ビジネス・スクール出身。アメリカで経営を学んだせいか、考え方は合理主義で人情よりも数字と組織の利益を優先する。そのため、島に対しては、大局的ながらも打算的な視点でアドバイスをすることが多い。部長編では島の後任として総合宣伝部長を務めた。部長編終盤で島と同時に、そして島より若く40代で役員昇進を果たした。現在は島の後釜として上海地区を担当している。
- 課長編では総合宣伝課の優秀な部下として島を支え、部長編ではサンライトレコードに出向中の島のもとへ優秀な部下を派遣したり、派閥抗争に組することに苦慮していた島にアドバイスをしたりと、強い信頼関係で結ばれている。
- しかし、取締役編ラストで自ら島に、「挑戦状を叩きつけた」と宣言し島を越えて社長になることを決意する。島の後任として、上海董事長就任後は大変な権力志向になり、折り合いのつかない部下を露骨に左遷させたり、労使問題が発生した場合は力ずくでこれを排除しようと躍起になる。島を過剰なほどに敵対視するようになるが、島を優秀なビジネスマンとして認めているが故の心境といえる。
宇佐美欣三(うさみ きんぞう)
- 初芝電産常務取締役(後に専務取締役)兼営業本部長。権謀術数に長け、ライバルの水野専務を失脚に追い込んだことで専務取締役にまで昇進した。吉原会長死後、大泉が副社長となったことで失脚し、ほどなく癌で死去した。
- ヤング編ではカレンダー製作で多額の損失を出した榊原部長の後任として、販売助成部長として登場する。かつての上司であった竹野次長をただちに閑職に追いやり、シンパの福田次長(当時)を後釜にすえるなど自らの勢力拡大には手段を選ばず、「恐怖の大王」という異名がついたほどであった。
- 島(岩田)玲子(しま(いわた) れいこ)
- 島の元妻。耕作とは同じ大学の同じサークルの先輩後輩の間柄であった。島の主任時代に半ばだまし討ちの形で、強引に婚姻関係を結んだ。
- そのためか初登場時にはすでに夫婦の仲は冷めており、耕作のアメリカ赴任をきっかけに別居、その後離婚する。離婚前から電報堂という広告代理店の社員と交際しており、娘の奈美をもないがしろにするようになる。
- 大泉笙子(おおいずみ しょうこ)
- 吉原初太郎の娘であり、大泉裕介の妻。初芝電産株式会社の個人筆頭株主。非常に気が強く、かなりの高齢にも関わらず、大町愛子と人前で全裸になりスポーツクラブのプールで水泳対決をしたほど。裕介の浮気は事実上黙認していたと思われる。取締役編で裕介より先に死去する。
- 岡林栄一(おかやばし えいいち)
- 初芝電産第7代社長。慶應義塾大学経済学部出身。万亀とは逆に、守りの経営を得意とする。万亀社長退任後、初芝電産第7代社長に就任し、かねてより快く思っていなかった島を福岡へ左遷させた。その後は人員削減を推進していったが、業績は悪化の一途をたどり、責任を取って退陣した。
- 平井均(ひらい ひとし)
- 初芝電産AVソフト室長。最年少部長職ということで出世コースを歩んでいたが、妻が暴力団幹部と関係を持ったことでゆすられてしまい、さらにその脅しを断ったことで会社の正面玄関に妻のヌード写真を貼付されてしまうという事態に陥った。その事件をきっかけに、所属していた社内の派閥からは追放されてしまったが、島との結束を強めた。部長編では独立し、外食産業に進出。引き続き島をバックアップしていた。
- 木野穣(きの みのる)
- 初芝電産第2代社長。吉原会長の死後、苫米地に社長を譲り会長になる。大泉社長が脳梗塞で倒れた後、社長代行として初芝の指揮をとった。大泉とともに、脱派閥を実現するために中沢を社長に推薦し、社長を中沢に託した後、課長編最終回で死去。大町久美子の父親代わりでもあった。
- 赤松敏夫(あかまつ としお)
- 初芝電産の副社長(常務編現在)であり、シリーズきってのこうもり男である。絶妙なバランス感覚を持つが、おそらくは島が持つサラリーマン哲学とは対極にある存在であり、これまでも派閥抗争に流されず理知的に勢力分析を行い、従属勢力が劣勢と判断すれば即座に対抗勢力に乗り換え、出世街道を着実に歩み副社長にまで上り詰める。郡山の社長就任後、これを打倒すべく("郡山派"とみなした)島のゴシップ集めに着手したその直後、返り討ちに遭い失脚。
- 高市千鶴(たかいち ちづる)
- 極道の娘であるが、堅気として育てられ初芝貿易(ハツボウ)の秘書として勤務、その後サンライトレコードに転職し島を支えた。菩薩さまである。
- 登場当初は島に好意を寄せ、何度もベッドインをもくろむがすべて寸でのところで未遂に終わる。その後は島の行きつけの割烹料理店の板前に思いを寄せるが、ラブレターを破られたりするなど失恋してしまい、島のあとを追って福岡に引っ越した。福岡ではチャコママと共同で「トンコ」という店を経営し、福岡で生活する島とその仲間たちで繁盛した。福岡で島の取引先である三郎丸と恋仲になり、ヤクザの父親の反対を押し切って(最終的には父親も祝福した)結婚に到った。
- 部長編においては島の救世主的存在であり、「カタギではあるが極道の組長の娘」という絶妙な立場で極道とのコネクションを駆使し、数々の問題を解決するが、そのたびに島に叱責された。
- 郡山敏郎(こおりやま としろう)
- 初芝電産第9代社長。初登場は部長編終盤。島同様に中沢を尊敬しており、その影響もあり社内ではどの派閥にも組せず、ニュートラルな立場を貫いていた。島との初対面時には勝木社長擁立に動いていた彼に、走狗のようだと幻滅したが、島の弁明により同じ中沢イズムにある者同士だと納得、これに賛同した。その後はお互いをライバルと認め合いながらも強い信頼関係にあり、初芝を共に支えるようになる。
- 平取から専務へ一気に昇進し、その後も着実に実績を挙げていき、万亀会長と病床の勝木社長の推薦を受け、初芝電産第9代社長に就任した。社長就任直後の記者会見では、大規模な人員削減と経営合理化に着手することを宣言。そして、かつての上司であった副社長に退任を求めるなど自分の動きやすい体制作りに着手する。
- パメラ
- 島が課長時代に出張先のラスベガスで出会った美人シューター
- 気に入った島を勝たせてあげようとして、島を見るか見ないかの合図で赤・黒でシュートした。
- その後、島にサインを送っていたのがバレてしまい、ラスベガスを首になるが、島が偶然入った店でシューターをしており阿吽の呼吸で店から大量の金を島に獲らせた。
- その後その金でロサンゼルスに行き子供と再会しようとするが、夫がほかの女を持っていたのを知り、島にどこか他へいくよう催促する。
- その後橋で島と別れた。
- 本作中においてあまり意味のないキャラだが作者の友人がひどいめにあったと書かれている。
主要登場人物の多くは老若男女問わず不倫の当事者であることが多く、しばしば愛人同伴で海外出張に出かける初芝役員もいる。 また上述の高市千鶴をはじめとして、「太目の女」がコミカルに描かれる傾向が極めて強く、彼女たちが島と肉体関係を持つことはない(未遂に終わる)。
[編集] 歴代社長及び会長
歴代社長をみていくと、電気機器メーカーでありながら、営業、経理出身者が多く、技術系出身者が不存在な点は異質かもしれない。 苫米地(ヤング編では専務取締役営業本部長)、中沢は営業畑、岡林、勝木は経理畑(それぞれ経理本部長経験者)である。
[編集] 初芝電産歴代社長
- 初代 吉原初太郎(よしはら はつたろう)
- 二代 木野穣(きの みのる)
- 三代 苫米地功(とまべち いさお)
- 四代 大泉裕介(おおいずみ ゆうすけ)
- 五代 中沢喜一(なかざわ きいち)
- 六代 万亀健太郎(まんがめ けんたろう)
- 七代 岡林栄一(おかばやし えいいち)
- 八代 勝木清春(かつき きよはる)
- 九代 郡山利郎(こおりやま としろう)
[編集] 初芝電産歴代会長
- 初代 吉原初太郎(よしはら はつたろう)
- 二代 木野穣(きの みのる)
- 三代 大泉裕介(おおいずみ ゆうすけ)
- 四代 万亀健太郎(まんがめ けんたろう)
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