東京タワー
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東京タワー (Tokyo Tower) とは、東京都港区芝公園四丁目にある、赤色(正確にはインターナショナルオレンジと呼ばれる)と白色を交互に塗装の集約電波塔である。
地上アナログ・デジタルテレビジョン放送(VHF・UHF)及びFM放送のアンテナとして放送電波を送出する他、東日本旅客鉄道(JR東日本)の防護無線用アンテナと東京都環境局の各種測定器を設置している。
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[編集] 概要
このタワーの正式名称は日本電波塔である。放送事業の将来性に着目した大阪の新聞王、前田久吉(後の産経新聞社、関西テレビ、ラジオ大阪社長)によって、相次いで開局する各放送局の電波塔を1本化する構想で建設された総合電波塔である。高さ332.6m[1]はフランス・パリのエッフェル塔の324mより8.6m高く、自立式鉄塔としては2007年現在も世界最高である。前田は「建設するからには世界一高い塔でなければ意味がない。科学技術が進展した今なら必ずできる」と強く主張した。
このタワーの建設に先立って日本電波塔株式会社が設立され、建築構造学者の内藤多仲と日建設計株式会社が共同で設計した。およそ4,200tの鋼材と多くの鳶職人の手作業により、わずか1年3ヶ月で完成した。完成後も特別展望台の真上にこのタワーを建設した人達の銘板が設置されている。
発信される電波は関東エリアの半径100km圏をカバーする。この塔の完成に先行して開局していたNHK総合テレビジョンと日本テレビ放送網(NTV、以下「日本テレビ」と表記)、及び東京放送(TBS。当時ラジオ東京)は、それぞれ自社の敷地(NHKは紀尾井町、日本テレビは麹町、TBSは赤坂)に170m程の電波鉄塔を建ててテレビ放送を行っていた。そのため、当初は1958年(昭和33年)から1959年(昭和34年)にかけて新たに開局したフジテレビジョン(CX、以下「フジテレビ」と表記)と日本教育テレビ(NET、現・テレビ朝日)及びNHK教育テレビジョンが利用していた(NHKは直後総合と教育を交換)。後にTBSも合流した。
当初はNHKと民放6局のアンテナが1本化されるはずだったが、調整の段階で日本テレビが「採算が合わない」「アンテナの配分が不満だ」という理由で参加しなかった。しかし、実際はテレビ業界の覇権を競う産経新聞―フジテレビ・前田久吉と読売新聞中興の祖―日本テレビ創設者・正力松太郎との対立であったと言われている。日本テレビは麹町の自社敷地内のアンテナから電波を発信し続けたが、他局に比べカバーエリアが劣る問題が発生した。そこで、テレビ界のパイオニアを自負する日本テレビは自社が所有する新宿の敷地に東京タワーの高さの2倍もある「正力タワー」の建設計画を発表した。しかし、アメリカが「こんなにも高いタワーを日本に建てると自国民の不安を煽る」として圧力を掛けて来た。要出典 それを抜きにしても、建設には結局莫大な費用が掛かる事が分かり、頓挫した。そして、正力没後の翌1970年(昭和45年)になって、麹町の本社から当タワーにメインアンテナを移した。
最終的に全局が揃ったのは、NHKが教育テレビ送信所を移した1980年(昭和55年)である。
2011年7月24日までに地上アナログテレビ放送は終了するが、それに絡み、現在ではエリアの確保やこのタワーの陳腐化に伴い、新東京タワー建設の構想が立てられており、具体的な動きが始まっている(後述)。
[編集] 沿革
- 1957年5月 日本電波塔株式会社設立
- 1957年6月29日 起工
- 1958年10月14日 竣工
- 1958年12月7日 公開を開始(プレオープン)
- 1958年12月23日 完工式挙行、正式オープン
- 1959年1月10日 NHK教育テレビジョンが1chで放送開始
- 1959年2月1日 日本教育テレビ(NET、現在のテレビ朝日)が10chで放送開始
- 1959年3月1日 フジテレビが8chで放送開始
- 1959年4月 NHK教育の送信所を現在のNHK千代田放送会館の場所にあたる紀尾井町の送信所に移し、逆にNHK総合テレビジョンの送信所を東京タワーとする(1chを引き継ぐ)
- 1960年1月17日 東京放送(TBSテレビ)が赤坂の自社敷地から主送信所を移す
- 1964年4月12日 日本科学技術振興財団テレビ事業本部(現在のテレビ東京)が12chで放送開始
- 1970年4月26日 FM東京が80.0MHzで本放送を開始
- 1970年11月10日 日本テレビが麹町の自社敷地から主送信所を移転
- 1980年 NHK教育の送信所を紀尾井町より移設、これにより東京都のテレビ局の親局送信所が1本化される
- 1984年11月1日 放送大学が大学開学に向けテレビ放送を16chで、また同時期にFMラジオ放送を77.1MHzで試験放送開始
- 1988年10月1日 エフエムジャパン(現在のJ-WAVE)が81.3MHzで本放送を開始
- 1995年11月1日 MXテレビが東京都域の放送局として14chで放送開始
- 1996年4月1日 Inter FMが76.1MHzで本放送を開始
- 2003年12月1日 放送大学以外のテレビ局が地上デジタルテレビジョン放送を開始
- 2006年12月1日 放送大学の地上デジタル放送が本放送を開始
[編集] 特徴
- 地上120m~125mの高さに2層の大展望台が、さらに地上223mの高さには特別展望台があり、都心をはじめ東京都内の街並を一望できる。天候が良ければ神奈川県・埼玉県・千葉県の街並みや富士山も見る事ができる。
- 特別展望台については、開業から10年間は放送設備の倉庫として使われていたが、特別展望台としてのオープンは1968年(昭和43年)になってからである。
- テレビ・ラジオなどの各種放送の電波を送信している他、大地震時のJRの列車停止信号を発信するアンテナや公害調査のための風向風速計、温度計なども取り付けられている。
- タワーに包まれる様に4階建ての東京タワービル(フットタウン)が建っている。大展望台への入・退場口が設けられている他、東京タワー水族館、蝋人形館、ギネスワールドレコードミュージアムTOKYO、トリックアートギャラリー、Gallery DeLux、とうけいプラザ、感どうする経済館、ゲームコーナー、各種土産物屋、レストランなどのテナントが入居している。
- フットタウンと大展望台を結ぶ階段は土曜・休日に一般に開放されている。段数が多いため、途中に段数を表記している他、一休みするための看板も設置されている。
- 現行の鉄塔全体に照明をあてて照らし出すライトアップになったのは1989年(平成元年)の事で、それまでは鉄塔の四隅に一定の間隔を置いてクリスマスの電球の様に設置し、シルエットのみを浮き上がらせる方式だった。使用されている照明は全部で176基で、1日の電気料金は24,000円~25,000円程である。
- 照明デザイナーの石井幹子により、日没から深夜0時までの間は美しくライトアップされる。季節に合わせてライトアップの色も変化させており、春・秋・冬は暖かいオレンジ色の高圧ナトリウムランプのライトアップ、夏の間は涼しげな白色のメタルハライドランプのライトアップになる。過去に「乳がん撲滅キャンペーン(ピンクリボンデー)」でピンク色、映画『マトリックス・リローデッド』のプロモーションやアイルランドと日本の外交関係50周年の記念として緑色、地上デジタル放送のプロモーションで青色のライトアップになった事もある。
- 大展望台の窓ガラスには、2000年(平成12年)から年末年始に西暦の数字を装飾しているが、最近になってクリスマス時期にハートの絵文字が装飾される様になった。過去には、地上デジタル放送のプロモーションで「地デジ」の文字や、2016年の東京オリンピック招致でオリンピックの色を使った「Tokyo」「2016」の文字を装飾している時もあった。
- 大展望台の1階部分には、下の景色が見えるガラス張りの床が設置されている。また、大展望台では週1回「Club333」というコンサートを開催している。
[編集] 建設時のエピソード
- このタワーは増上寺の墓地を一部取り壊して建築されたため、一時期に墓を移転させられて立腹した霊による怪奇現象が起きるという噂が立った(関連:恐怖スポット)。
- 朝鮮戦争で使用され、スクラップとされた戦車の一部が塔の鉄に使われている。
- 当初は上野公園付近への建設も検討されたが、地盤の地下にある東京礫層に基礎を打ち込むため、より浅い所に地層がある現地域に決定した。
- 1958年6月、建設中の当時、強風が吹きあられ、鳶職の一人が転落。即死した。東京タワーの麓にある増上寺で葬儀が行われた。
- 1958年(昭和33年)12月23日完成、全高333.0mと「3」が続くため語呂合わせの様に思われるが、これは本来、東京全域に電波を送るには380mの高さが必要とされていたものを風の影響でアンテナが揺れ、画像が乱れる可能性があった事から影響を受けないぎりぎりの寸法として、この高さが選ばれたものである。
- 「東京タワー」の名称は、完成直前の1958年(昭和33年)に開かれた名称の審査会で決まった。事前に名称を公募をしており、最終的に86,260通が寄せられた。一番多かった名称は「昭和塔」で、続いて「日本塔」「平和塔」と多かった。他にアメリカとソ連が人工衛星の打ち上げ合戦をしていた事から「宇宙塔」、皇太子明仁親王(今上天皇)の成婚が近いという事で「プリンス塔」という名称もあった。しかし、名称の査会に参加していた徳川夢声が「東京タワー」という名称が相応しいという事で「東京タワー」に決まった。なお、「東京タワー」は223通(全体の0.26%)であった。
[編集] 放送施設としての東京タワー
- 1:特別展望台
- 2:大展望台
- A:広域アナログテレビ放送アンテナ(NHK、関東広域民放5局、放送大学)
- B:広域デジタルテレビ放送アンテナ(NHK、関東広域民放)
- C:都域テレビ放送アンテナ(TOKYO MX、アナログ・デジタル共用)
- D:VHF デジタル音声放送アンテナ
- E:FM放送アンテナ
- F:マイクロ波中継設備アンテナ
[編集] アナログ放送設備
東京タワー建設当初からのアナログ放送送信所(送信機室)はタワービルの5階にある。但し保安上・安全上の理由から関係者向けの電子ロックがされており、一般の見学は出来ない。
[編集] アナログテレビジョン放送送信設備一覧
各局の放送設備(送信機)の概要は以下の通り。
放送局名 | コールサイン | チャンネル | 空中線電力 (映像/音声) |
ERP (映像/音声) |
---|---|---|---|---|
NHK東京総合 | JOAK-TV | 1 | 50kW/12.5kW | 240kW/60kW |
NHK東京教育 | JOAB-TV | 3 | 270kW/69kW | |
日本テレビ | JOAX-TV | 4 | 370kW/94kW | |
TBSテレビ | JORX-TV | 6 | 380kW/95kW | |
フジテレビ | JOCX-TV | 8 | 370kW/92kW | |
テレビ朝日 | JOEX-TV | 10 | 370kW/91kW | |
テレビ東京 | JOTX-TV | 12 | 370kW/93kW | |
TOKYO MX | JOMX-TV | 14 | 10kW/2.5kW | 17kW/4.2kW |
放送大学 | JOUD-TV | 16 | 50kW/12.5kW | 330kW/81kW |
-
- 局名は略称・愛称で表記
- コールサインは主放送に対するもののみ。
- TBSテレビのコールサインはラジオ分社化以後のもの。それ以前は「JOKR-TV」だった。
これらの放送局のアンテナは、最上部からNHK総合・教育(1つのアンテナを共用)、テレビ朝日、フジテレビ、TBS・日本テレビ(並列)、テレビ東京、放送大学(以上広域放送、NHK教育のみ全国放送)の順で、地上250mの特別展望台より上に設置されている。但し、TOKYO MXは開設が放送大学より後なのと県域放送(東京都のみでの放送)のため、一段低い場所にある。
[編集] FMラジオ送信設備一覧(ラジオ)
各局の放送設備(送信機)の概要は以下の通り(すべてFMラジオ)。
放送局名 | コールサイン | 周波数(MHz) | 空中線電力(kW) | ERP(kW) |
---|---|---|---|---|
Inter FM | JODW-FM | 76.1 | 10 | 11.5 |
放送大学 | JOUD-FM | 77.1 | 38 | |
TOKYO FM | JOAU-FM | 80.0 | 44 | |
J-WAVE | JOAV-FM | 81.3 | ||
NHK東京FM | JOAK-FM | 82.5 |
-
- 局名は略称・愛称で表記
- コールサインは主放送に対するもののみ。
これらの放送局のアンテナは、特別展望台の直下からNHK-FM・TOKYO FM・J-WAVE(1つのアンテナを共用)、放送大学、Inter FMの順に設置されている。Inter FMだけは開局時期が遅い事もあり、地上150mの大展望台の直上という低い位置にある。
かつては、大展望台の直下にAMラジオのニッポン放送の中継アンテナがあった。
[編集] 地上デジタル放送設備
地上デジタル放送用の送信アンテナをどこに設置するかについては、多摩地区、上野地区、秋葉原地区などから誘致提案が出された。しかし、サービスエリアや航空路との関係などの面でいずれも決定的ではなく、2003年(平成15年)12月1日からの関東地区での地上デジタル放送開始に対応する仮の措置として、従来アナログ放送を行って来たこのタワーの施設を拡張する形で設置される事になった。このため、以下の送信所設備が建設された。
[編集] 地上デジタル放送用送信機
大展望台の直下、地上135~145mの高さに送信設備室を増築した。
送信機は2層を使って設置されており、上階にNHKのテレビジョン放送2波分と地上デジタル音声放送の実用化試験放送用の送信機が、下階に民放テレビジョン放送5局分の送信機がそれぞれ設置されている。なお、TOKYO MXは単独設置(アナログ送信機と共用)、放送大学は不明である。
送信機は、共通仕様に基づき設計された固体化水冷式で、最大出力10kWが得られる。
なお、地上デジタル放送送信設備室はフットタウンと大展望台を結ぶ階段からでないと入る事はできない。
[編集] 地上デジタルテレビジョン放送送信設備一覧
各局の放送設備(送信機)の概要は以下の通り。
リモコンキーID | 放送局名 | コールサイン | チャンネル | 空中線電力 | ERP | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | NHK東京デジタル総合 | JOAK-DTV | 27 | 10kW | 48kW | 約1,400万世帯 |
2 | NHK東京デジタル教育 | JOAB-DTV | 26 | |||
4 | 日本テレビ | JOAX-DTV | 25 | |||
5 | テレビ朝日 | JOEX-DTV | 24 | |||
6 | TBSテレビ | JORX-DTV | 22 | |||
7 | テレビ東京 | JOTX-DTV | 23 | |||
8 | フジテレビ | JOCX-DTV | 21 | |||
9 | TOKYO MX | JOMX-DTV | 20 | 3kW | 5kW | 約690万世帯 |
12 | 放送大学 | JOUD-DTV | 28 | 5kW | 19kW | 約1,320万世帯 |
-
- 局名は略称・愛称で表記
- コールサインは主放送に対するもののみ。
- 放送大学は2006年12月1日、それ以外は2003年12月1日放送開始
[編集] 地上デジタルラジオ放送送信設備
2007年(平成19年)4月現在ではまだ「実用化試験局」である。
- コールサイン:JOAZ-FM
- 使用周波数帯:VHFテレビ7chに相当する周波数帯
- 空中線電力:2.4kW
[編集] 地上デジタル放送用アンテナ
特別展望台とアナログ放送用アンテナ部分の中間、高さ260~280mのところに直径13m・高さ12mの円筒形をしたアンテナを設置した。これは「3素子型2L双ループアンテナ5段15面4系統」といわれるもので、ループ型アンテナを構成するエレメントを10段30面に配置している。そして赤に塗装された上5段分から3波、白に塗られた下5段分から4波が送信される。なお、デジタルラジオのアンテナは特別展望台の直下、高さ約245mのところに設置されている。このアンテナを設置した際には、重量増による強度不足を補うためにタワーの構造材に鋼板による補強が行われている(地上波デジタル放送開始時のエピソードの一つとして)。
これらの設備追加により、このタワーの重量増加は420tにのぼるとの案内が行われていた。
2003年の運用開始当初はアナログ放送の混信を避けるため出力の抑制、指向性が掛けられていたが、アナアナ変換による対策がこの地域で完了した2005年までに無指向性・所定の出力となった。
[編集] テレビ中継回線設備
一般視聴者向けの放送アンテナ以外に、テレビ局は素材を遠方の取材先から演奏所に送るためのマイクロ波による中継システムを持っている。このタワーには送られて来たマイクロ波を受信するアンテナが、FM用送信アンテナ群の直下から大展望台にかけて設置されている。これらのアンテナは遠隔操作で取材地方向に向ける事ができる。また、タワー自体による死角ができるので対向する2個所1組で運用される。これらのアンテナで受信した電波は映像専用回線を通じて各放送局の演奏所に送られる。また、共同取材で素材を融通し合う場合があるが、ここで各局に分配できる様になっている。
なお、光ファイバーによる大容量の伝送回線網が日本全国をカバーしたため、放送局相互用マイクロ波回線(NTT中継回線)は廃止された。
[編集] 第2東京タワーについて
2007年(平成19年)現在、このタワーでは現在でも地上デジタル放送波の送信を行っているが、前述した様に、これはあくまでも一時的なものである。2011年7月24日までに地上デジタル放送に全面移行した場合、このタワーでは塔の高さが足りないなどの問題から、2007年(平成19年)の時点では首都圏に於いて放送受信障害がどの程度出るかは総務省でも把握できていないが、首都圏域すべて(アナログ放送の放送区域)をカバーし切れないと言われている。そこで、東京タワーに代わる新しい電波塔の建設が検討された。
日本電波塔は、この新東京タワー案に対して放送局各局にデジタル放送完全移行後に塔頂部のアナログ放送用のスーパーターンスタイルアンテナを撤去してデジタル放送用アンテナを設置すると共に、高さを30m伸延し、360mとする方針を各局に打診している様である。この場合、費用は40億円で済むと言われ、各局の放送設備もそのまま流用できる。
地上デジタル放送開始には間に合わなかったが、NHKと民放キー局は新塔の建設予定地を最終的に墨田区押上にある東武鉄道貨物操車場跡地に選び、ここに新塔『第2東京タワー』(仮称、地元では「すみだタワー」と呼んでいる模様)を建設する事となった。2008年度に着工し、地上デジタル放送の全面移行予定の2011年度の完成を予定している。高さは約610mと、CNタワーの553mを抜いて世界一となる予定である。途中450m地点に特別展望ロビー、350m地点に展望ロビーを設置する。事業費は約500億円。但し、多額の建設費用面・NHKや民放各局の賃貸料の問題などクリアしなければならない問題が多く、現行の放送設備に於いてデジタル放送受信が問題がなければ、第2東京タワーの建設も白紙となる可能性もある。代わりに、現東京タワーの改修工事で鉄塔を高くする可能性も否めない。
このタワーは、もし新塔が建てられれば放送施設としては徐々に役目を終え、東京のシンボル、もしくは昭和時代の“史跡”としての存続を模索していくものと見られる。また、しばらくはFMラジオ波などの送信を続ける方針(FM電波の送信には十分)とも言われる。従って現在の東京タワーはそのまま残される。
詳細については新東京タワーを参照の事。
[編集] 東京タワーが登場する作品
[編集] テレビドラマ・映画・小説
- Tokyo Tower
- 江國香織の小説及びそれを原作にした映画。
- 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
- リリー・フランキーの小説及びそれを原作にしたテレビドラマ・映画。2007年(平成19年)1月からフジテレビ系のドラマとして放送される。
- ALWAYS 三丁目の夕日
- 建設中の姿で劇中に登場。徐々に高くなっていく様子が正確に描かれている。
- 鬼畜
- 娘を東京タワーの雑踏に置き去りにして捨てる。
- モスラ
- モスラ幼虫が成虫になるため繭を作った。
- 大怪獣ガメラ
- 東京を蹂躙するガメラが破壊する。
- キングコングの逆襲
- キングコングとメカニコングの決戦場となる。
- 三大怪獣 地球最大の決戦
- 劇中に登場するキングギドラが翼からの衝撃波で破壊。
- わたしは真悟
- 主人公「さとる」と「まりん」が頂上からジャンプする。
- 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
- 劇中に登場する怪獣ガイガンの鍵爪が東京タワーを破壊。
- ガメラ 大怪獣空中決戦
- 自衛隊の81式短距離地対空誘導弾が誤爆して破壊され、そこに怪獣ギャオスが巣を作る。
- ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
- ゴジラシリーズの中で唯一ゴジラによって東京タワーが破壊された作品。
- ゴジラ FINAL WARS
- 戦いの最中、廃墟になった東京の街で半壊した東京タワーが登場する。
- 黒蜥蜴
- 三島由紀夫の戯曲や、それにのっとった映画で誘拐された令嬢の身代金(ダイヤ・『エジプトの星』)の引き渡し場所として登場。なお、江戸川乱歩の原作では東京タワーではなく大阪の通天閣となっている。
- 鉄人28号
- マンモスタワー
- 1958年(昭和33年)のテレビドラマ。新興メディア、テレビの象徴として描かれる。聳(そび)え立つ東京タワーの下、映画会社の重役達はテレビの将来性を黙殺する。
- みんな~やってるか!
- 北野武監督作で唯一のコメディー。ダンカン演じるバッタ男が東京タワーに腹部を貫通され、もがく場面が作品のオチとなる。
- アンフェア
- 雪平夏見の亡くなった父、雪平宗一郎が最期に見た景色。劇中でも度々東京タワーが登場する。
[編集] 漫画・アニメ・特撮
- ドラえもん
- 初代オープニング「ドラえもんのうた」のオープニングアニメーションに東京タワーが登場する。
- 『ドラえもん のび太と鉄人兵団』
- 鏡面世界の東京が破壊される中で、この東京タワーも鉄人兵団によって破壊される。
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- 単行本136巻及び「こち亀千両箱」に収録されている『ぼくたちの東京タワーの巻』がある。
- CYBORGじいちゃんG
- 単行本21世紀版1号に収録されている『66年ぶりのお騒がせ!の巻(前編)』にて、もうろく怪獣・ジジラが松葉杖の代わりに使っている。
- ウルトラQ
- 円谷プロ1966年製作の空想特撮シリーズ第1弾「ウルトラQ」第19話「2020年の挑戦」において、巨大化した誘拐怪人ケムール人に神田博士の発明した「Kミニオード」から発せられる「Xチャンネル光波」を東京タワーより照射し、これを倒した。
- 日本沈没
- 第25話『噫々 東京が沈む』にて沈没。
- 天地無用! in LOVE
- クライマックスの舞台となった。
- ぼくの地球を守って
- クライマックスの舞台となった。
- 逮捕しちゃうぞ the MOVIE
- クライマックスの舞台となった。また、TV版(1stシーズン)でも東京タワー特別展望台(と増上寺)が舞台となった(FILE34『地上250メートルの休暇』およびFILE35:『地上250メートルの友情)。
- 勇者エクスカイザー
- ガイスターがタワザーというロボットにされた。
- 勇者王ガオガイガー
- EI-01・パスダーやゾンダリアン四天王が地下に潜伏した場所。また、EI-01のパーツとして使われた。
- クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃
- 頂上に異空間から謎の巨大な繭が出現。また、クライマックスの舞台となった。
- 魔法遣いに大切なこと
- 第8話『恋のバカヂカラ』に於いて大きく曲げられてしまう。
- あかほり外道アワーらぶげ
- 「絶対正義ラブフェロモン」の第5話『男はつらいよセキーマン!』のラストで、関智一=セキーマンが大展望台の上に乗っかっている。
- 魔法騎士レイアース
- 主人公3人が最初に出会い、異世界セフィーロに召喚された場所。
- 東京BABYLON
- 第1話の舞台。東京タワーの展望台からの眺めが好きだった人の幽霊が出た。
- X
- 夢見の予言では、東京が崩壊した後も東京タワーと東京都庁だけは残っている。東京タワーは「七つの封印」、都庁は「七人の御使い」の本拠地になっている模様。
- カードキャプターさくら
- 原作ではさくらがエリオル達との最終決戦において、アニメ版では第46話『さくらと最後の審判』で月の最終審判において、それぞれの舞台として登場している。また、劇中ではさくらが見る予知夢の舞台としても頻繁に登場する。
- デジモンアドベンチャー
- 第32話『熱いぜ東京タワー!デスメラモン』で戦いの舞台となった。
- 魔弾戦記リュウケンドー
- 「あけぼのタワー」の名称で度々劇中に登場する。
- 仮面ライダーカブト
- 度々劇中に登場する。
- デトロイト・メタル・シティ
- クラウザーII世がタワーを公開レイプした。なお、ファンの内では六本木ヒルズはクラウザーII世と東京タワーの子供だという事になっている。
- 代紋TAKE2
- 阿久津丈二への復讐に燃える江原真吾に雇われた傭兵集団に爆弾で爆破され近隣のアメリカ大使館庭になぎ倒される。
- おぼっちゃまくん
- 主人公の茶魔が柿野とケンカした時追い掛けっことなり、頂上まで昇った。
- 邪眼は月輪に飛ぶ
- 主人公の杣口鵜平が邪眼を持つ梟ミネルヴァを誘き出し、タワー横で殺害した。
- 武装錬金
- 武装錬金ピリオド及びアニメの最終回において、主人公のライバル・蝶野攻爵(パピヨン)が頂上で喝采を浴びていた。
[編集] 音楽
- 末永華子 『LaLa空中散歩』 東京タワー公式キャンペーンソング・CMソング(アルバム『東京タワー』収録)
- なぎら健壱 『東京タワー』
- 角松敏生 『Tokyo Tower』
- 松任谷由実 『手のひらの東京タワー』(アルバム『昨晩お会いしましょう』収録)
- CHAGE 『トーキョータワー』
- 遠藤賢司 『哀愁の東京タワー』(アルバム『宇宙防衛軍』収録)
- 松浦亜弥 『ドッキドキ!LOVEメール』 PVの途中で東京タワーの上部分が倒れてしまう。
- ルドイア☆星惑三第 『東京タワーとあなたと火星』(火星るる)
- 爆風スランプ 『おしゃれな東京タワー』(アルバム『しあわせ』収録)
- 美空ひばり 『東京タワー』
- 池田聡 『東京タワーを消せるなら』
- アグネス・チャン 『東京タワーを鉛筆にして』
- 寒空はだか 『東京タワーの歌』
- THE BOOM 『東京タワー』
[編集] その他
- 本田技研工業(ホンダ)の軽自動車「ゼスト」 第1弾CMで東京タワーが2本から3本になる。
- TOWER 「Salyu」のTOWERという曲のミュージック・ビデオにも登場。
- ザ・トキオ 平和のパチンコ台。役物として中央で東京タワーが回転している。大量出玉として人気を得た台である。基準改正後に15R仕様の「ニュートキオ」がリリースされた。
- スズキ・GSX400X(オートバイ)のモチーフとなった。
[編集] 位置情報
[編集] アクセス
[編集] 鉄道
- 赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)から徒歩5分
- 神谷町駅(東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線)から徒歩7分
- 御成門駅(都営地下鉄三田線)から徒歩6分
- 大門駅(都営地下鉄浅草線・大江戸線)から徒歩10分
- 浜松町駅(JR山手線・京浜東北線、東京モノレール羽田線)から徒歩15分
[編集] 路線バス
- 東京タワー(東京タワー敷地内、徒歩0分)
- 東京タワー(道路沿い、徒歩1分)
- 東京タワー入口(桜田通り、徒歩3分)
[編集] 関連項目
- 観光地
- 内藤多仲 東京タワーの構造設計を指揮した建築構造学者。
- ノッポン 東京タワーのキャラクター
- 新東京タワー
- CLAMP(漫画家) 自作品に東京タワーがよく出て来る。
- マザー牧場 前田グループ
- 楽曲『哀愁の東京タワー』遠藤賢司
- 楽曲『TOKYO TOWER』角松敏生
- さっぽろテレビ塔
- 名古屋テレビ塔
[編集] 外部リンク
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