諫早豪雨
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諫早豪雨（いさはやごうう）は1957年7月25日から7月28日にかけて、長崎県諫早市を中心とした地域に発生した集中豪雨およびその影響による災害である。
諫早豪雨は気象庁による命名であるが、地元自治体やマスコミなどは諫早大水害（いさはやだいすいがい）の呼称も用いている。
長崎県瑞穂町では24時間降水量が1,109mmという驚異的な降水量を記録した。
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[編集] 概要
24日、梅雨前線が関東沖から九州南部、黄海南部に南下、25日午前には前線上の黄海南部に低気圧が発生、東に進みながら、前線が北上、済州島から九州西部にかけて雷を伴った強い雨が降った。諫早市では正午以降雨脚が強まり、25日から26日にかけ、大村市、島原市、対岸の熊本県北部を結ぶ細長い帯状の地域に豪雨が集中した。
雲仙岳の北斜面にあたる長崎県瑞穂町西郷の農林省雨量計では、日降水量が当時の日本記録である1,109mmを記録したが、南へ約20km離れた島原半島南端の口之津町では日降水量がわずか86mmと1000mm以上の差があり、典型的な局地的豪雨であった。このころは集中豪雨という言葉がまだ一般には定着していなかった。
長崎県諫早市では、市内中心部を流れる本明川が氾濫。上流で発生した土石流が市内を襲った。さらに、江戸時代にかけられた石橋の眼鏡橋はその頑丈さゆえに、流木や瓦礫をせきとめ、市街地への被害を拡大させた。死者・行方不明者は諫早市の586人など、長崎県内で782人。対岸の熊本県でも死者・行方不明者が160人を越えた。
[編集] 災害からの復興
[編集] 眼鏡橋
本明川の流れを堰き止め、被害を拡大させたとの指摘もあり、河川の改修工事にあわせ、解体する案も浮上したが、当時の野村儀平市長らの働きかけで1958年、日本の石橋として初めて国の重要文化財に指定、1959年（昭和34年）から1960年にかけて諫早公園への移設工事が行われた。
[編集] 国営諫早湾干拓事業
[編集] 川まつり
毎年7月25日夕には、本明川河川敷や諫早公園などを会場に犠牲者慰霊の諫早・川まつりが開かれている。
