済州島
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済州島 | |
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位置 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 제주도 |
漢字: | 濟州島 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
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片仮名: (現地語読み仮名): |
チェジュド |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
ローマ字転写: | Jeju-do |
済州島(ジェジュド、さいしゅうとう)は、大韓民国の済州特別自治道に属する島。火山島。人口は約55万人、面積は1,845km2。
目次 |
[編集] 地理
韓国の最南端(和歌山県南部、高知県と同緯度)に位置し、付近を暖流である対馬海流が流れているため、韓国の中では最も気候が温暖で、韓国国内では「東洋のハワイ」とも呼ばれる。しかし、実際には、冬になると半島部と同様の北西季節風の影響や島の中央に漢拏山がそびえる地形的要因により、非常に風が強く島の南北の気温差が大きい。緯度の割に寒冷かつ体感温度が低く、漢拏山の北側にある済州市は東京より寒い。関東地方と同程度(年に1、2回以上)のまとまった降雪もある。 韓国唯一のミカンの産地であるが、ミカン畑も南部の西帰浦市に偏在している。
[編集] 歴史
三国志に現れる3世紀の州胡を済州島人に比定する説がある。その後耽羅国が成立し、4世紀頃には、百済に朝貢していた。新羅の朝鮮半島統一後は、主に新羅に朝貢するようになったが、日本へも何度か朝貢するなど、独自の外交をみせた。
高麗時代の1105年に耽羅州として直轄領として組み込まれ、1214年から済州と呼ばれるようになるが、在地支配層は依然健在で、高い独立性を維持し続けた。高麗が元の属国になった後に反乱を起こした三別抄の残党は、済州島を最後の拠点として立てこもった。反乱は元・高麗軍によって平定され、済州島は元の直轄地に組み込まれた。元が済州に牧場を設けたため、以後の済州は馬産地になった。
李氏朝鮮の時代には朝鮮八道の一つ、全羅道に組み込まれ、在地勢力は次第に力を失っていった。李朝時代には流刑地でもあった。15世紀の済州には船に居住して海産物を採る海民がいて、本土の海岸まで出ていくものがあり、一部は海賊化した。
大韓民国の成立時に済州道として単独の道になり、2006年に特別自治道になった。
韓国では伝統的に厳しい済州島差別があり、現在も続いている。1948年4月3日に起った済州島四・三事件では、少なくても死亡者7万人にのぼり、それから逃れる為に、自ら日本に渡って来た在日コリアンも多い。しかし、在日コミュニティーの中にもやはり済州島差別が残っている。
[編集] 済州道のシンボル
トルハルバン(石じいさん):もともと朝鮮王朝時代の行政区域である3つの郡・県のそれぞれの東・西・南門の入口に立てられた、村の災厄を追い払う守護神(道祖神)であったが、現在は済州島のシンボルとして各地に立てられ、土産物としてトルハルバンを模した置物が製作・販売されている。
[編集] 耽羅国三姓神話
済州道には、「三姓神話」という、韓国本土とは違った独自の建国神話がある。 それによると、瀛州(ヨンジュ)と呼ばれ、未だ人の住まない太古の濟州に「高、梁、夫」の三つの姓を持った3人の神人が、漢拏山の北山麓の地の穴(三姓穴)から現れたのが現在の済州の人々の先祖であるという。 ある日、漢拏山から遠くの海をながめていた彼らは、日本海の方から流れてくる木の箱を発見した。開けてみると、箱の中には東国(日本と取る学者が多い。)の美しい3人の姫と馬と五穀が入っており、神人は、彼女たちを妻として迎え、年齢順に住処を定めて暮すようになった。 その後神人の子孫たちは、産業と五穀の栽培を始めて集落を作るようになり、約9百年後に皆の人望を集めた高氏を王として、初めて「タクラ」という王国が成立したとされる。
[編集] 「三多」と「三無」
済州島の特徴を言い表すのに、「三多」と「三無」という言葉がある。
三多とは、「石と風と女の三つが多い」という意味。火山島であるため、火山の噴火により流出した火山岩が多く、台風が度々通過する上、季節風の吹く地域であり、またかつては漁労のため海に出て遭難するなど男性の死亡率が高かったことに由来している。
三無とは、「泥棒と乞食と(泥棒を防ぐ)大きな門の三つがない」という意味。かつての済州は、厳しい自然環境を克服するため協同精神が発達しており、この三つがなかったことに由来しているという。その為に韓国本土に住む人々の気性の激しさとは対照的に性格も温和で純朴だと言われる。
[編集] 観光
ゴルフ場やカジノなどの観光・娯楽施設が多数あるほか、海産物なども豊富なため日本などからも大勢の観光客が訪れる。済州国際空港へは,成田国際空港,中部国際空港,関西国際空港,福岡空港より,大韓航空が就航している。便数は成田が1日1ないし2便,名古屋が1日3便,関西が1日5便,福岡が1日2ないし3便である。
[編集] 自然
漢拏山:標高1950m、(38度線以南の現在の)大韓民国統治範囲において最高峰
[編集] 済州島の軍港化
韓国海軍は2006年現在、済州島に新たに海軍基地を建設中である。 基地建設後は、独島級揚陸艦と計画中の最新鋭潜水艦をそこに集中配備し、済州島に機動艦隊用前進基地を建設する予定。