越後交通
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越後交通(えちごこうつう)は、新潟県長岡市に本社を置くバス会社。新潟県中越地方を中心に路線網を持つ。通称EKK(Echigo Kotsu Kabusikigaisha)。かつて、元首相の田中角栄が社長をつとめ、現在も田中家が主要株主であることで知られる。
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[編集] 沿革
- 1914年3月3日 - 長岡鉄道開業。
- 1915年2月14日 - 栃尾鉄道開業。
- 1928年11月1日 - 中越自動車開業。
- 1943年8月10日 - 中越自動車、戦時統合により新潟県中越地区のバス会社を統合。
- 1950年11月 - 田中角栄、長岡鉄道社長に就任。
- 1959年5月29日 - 中越自動車、東京急行電鉄の傘下に入る。
- 1960年10月1日 - 長岡鉄道が中越自動車ならびに栃尾鉄道を合併。越後交通株式会社に商号を変更。
- 1962年8月 - 長鉄砂利(現在の長鐵工業)を分社。
- 1966年2月4日 - 東急グループを離脱。
- 1969年9月1日 - 不動産事業に進出。
- 1975年3月31日 - 鉄道線の旅客営業を廃止。
- 1980年4月1日 - 越後交通鉄工所を分社。
- 1982年10月14日 - 越後交通工業を分社。
- 1983年 - 越後交通最初のトリコロールカラー色貸切車(ネオプラン製2階建てバス)導入
- 1985年10月16日 - 越後北観光バス(現在の越後柏崎観光バス)を分社。
- 1985年12月10日 - 高速バス新潟線(東京池袋~新潟間)開業。新潟交通、西武バスとの共同運行。
- 1987年12月4日 - 南越後観光バスを分社。
- 1988年9月14日 - 越後交通整備を分社。
- 1995年3月31日 - 鉄道事業を廃止。
- 1998年1月29日 - 越後交通県央観光を分社。
[編集] 営業所
グループ各社の営業所・車庫は一部を除き、行先上は「車庫」とされるケースが多い(例:北長岡車庫、栃尾車庫など)。
[編集] 越後交通
- 本社営業所
- 西長岡案内所
- 北長岡営業所(北長岡車庫)
- 東長岡営業所(悠久山車庫)
- 小千谷営業所(小千谷車庫)
- 十日町営業所(十日町車庫)
- 栃尾営業所(栃尾車庫)
- 柏崎営業所
[編集] 越後交通県央観光
- 本社(三条)営業所
[編集] 南越後観光バス
- 本社(六日町)営業所
- 小出営業所
- 津南営業所(大割野車庫)
他に湯沢車庫がある。また乗り入れの関係で十日町、小千谷にも車庫がある。
[編集] 越後柏崎観光バス
- 本社(柏崎)営業所(越後交通(株)柏崎営業所構内)
- 長岡営業所(越後交通(株)北長岡営業所構内)
- 小千谷営業所(越後交通(株)小千谷営業所構内)
他に十日町、岡野町、出雲崎に案内所・車庫を持つ。
[編集] バスの特徴
- 貸切車両は日野自動車・三菱ふそうを、路線バスはいすゞ自動車・日産ディーゼル・日野・ふそうを導入、県内高速は営業所毎にふそう・日野を導入、東京高速は西武バスとの共同運行時のメンテナンスのメリットから日産UDスペースウィング(中2階)を導入している。
- 特に営業所毎によるが主力メーカーによるバス車両が決まっていて決まったメーカーのバスが多い。例えば本社営業所では三菱ふそう など
- 長岡地区(特に市町村合併前の旧市内)を中心に車両のノンステップを推進する一方で、地方路線や傍系会社では旧東急バス等を中心に中古車両の導入も積極的に行い車両更新のバランスを考慮している。最近では長岡駅を発着する各郊外線でもノンステップ車による運行がみられる(長岡~柏崎)(長岡~栃尾)(長岡駅東口~上見附車庫)(長岡~小千谷)等
- 路線バスは、夜行の高速バスを除き、基本的にワンマン運行となっており、後ろ乗り・あと払い(中ドアから乗車、降車時に運転席横で精算)方式。県内線の高速バスと急行バスの一部は前側1ドアであるため、乗降とも前側からとなる(運賃あと払い)。
- 路線バスの運賃表示器は、近年まで紙の運賃表が落ちてゆく旧式のもの(岩手県北自動車<バスカード導入以前まで>や長野電鉄などでも使用していたもの)を使用していたが、南観光バスなど地域子会社の車輌を除き、現在はほぼデジタル式に入れ替えられている。
- 最近では郊外線用ツーステップ車で行き先方向幕が電光掲示の小型ノンステップ車よりも少々大きめの新しいバスが走っている(メーカーはいすゞ)
- 近年越後柏崎観光バスの柏崎を中心に元東急バスの中古車が多数活躍している(弦巻・東山田で活躍していた車両が特に多い)。
[編集] カラーリング
- 現在、貸切用および高速用で使用されているカラーリングはトリコロールカラー(フランスの国旗と同系色(現在は青部分が濃色になっているが…あと、森永製菓のハイクラウンの包み紙カラーリングに似ている。))車体横にメタリックゴールドの「ECHIGO KOTSU」のロゴが入る。
- かつてはハイライトカラー(煙草のhi-lite)といったブルー系のカラーリングであった(現在でもハイライトカラーは子会社の南越後バスで使われている)。
- 路線バスは、濃銀色に赤色のラインが入る。かつて東急グループ傘下だった旧中越バスの塗色が踏襲されている。尚、現在は東急グループではない。
- 最近は柏崎などの地域で、東急バスの中古車をそのまま走らせており、東急オリジナルカラーを見る事が出来る。
- 近年は長岡の中央循環くるりんカラーや柏崎市内循環かざぐるまカラーなどオリジナルカラーや全面広告バスも登場している。
[編集] 高速バス
- 現在、高速バスは県外に2路線、県内に5路線運行している。高速バスは県内線・県外線の全線に「にいがたバス-i」が導入されている。
[編集] 県外線
現在 新潟-東京(池袋)線(新潟交通・西武バスと共同運行)と上越(直江津)-東京(池袋)線(頸城自動車・西武バスと共同運行)の2路線。
<乗務員や車両は北長岡営業所が担当> (当初は三条営業所が担当していたが、三条営業所が越後交通県央観光に移管となったため、北長岡営業所に変更となる。) 昼行14往復、夜行2往復の計16往復のうち基本的には4往復を越後交通が担当 (基本的には残りの8往復が西武バス、4往復が新潟交通が担当する。) <主な停留所>万代シテイバスセンター-新潟駅万代口-古町-鳥原-巻潟東-三条燕-栄-長岡北-越路-小千谷~(越後川口SA:休憩)~小出-六日町-湯沢~(上里SA:休憩)~川越的場-練馬区役所前(練馬駅)-下落合駅-池袋駅東口-サンシャインシティプリンスホテル
- 上越(直江津)-東京(池袋)線
<乗務員や車両は柏崎営業所が担当> 昼行2往復、夜行1往復の計3往復のうち基本的には0.5往復を越後交通が担当 (基本的には残りの1.5往復が西武バス、1往復が頸城自動車が担当する。) <主な停留所>直江津(バスセンター)-柏崎駅前-柏崎インター口-曽地-西山~(越後川口SA・上里SA:休憩)~川越的場-練馬区役所前-下落合駅-池袋駅東口-サンシャインシティプリンスホテル
[編集] 県内線
- 現在は新潟-長岡線<乗務員や車両は本社営業所が担当>、新潟-十日町線<乗務員や車両は十日町営業所が担当>、新潟-柏崎線<乗務員や車両は柏崎営業所が担当>の3路線を新潟交通と共同運行、新潟-高田線<乗務員や車両は柏崎営業所が担当>(頸城自動車・新潟交通と共同運行)、長岡-高田線<乗務員や車両は本社営業所が担当>(頸城自動車と共同運行)の計5路線を運行している。尚、2007年3月31日を以って長岡-高田線は廃止となった。
[編集] 路線バス
現在は越後交通は主に長岡・柏崎・小千谷・見附などを中心に運行している。柏崎・小千谷・見附・栃尾地区では越後柏崎観光バス、南魚沼・魚沼・十日町・津南・湯沢は南越後観光バス、三条地区は越後交通県央観光がそれぞれ運行している。南越後観光バスは一部は長野県栄村に乗り入れている路線もある。
[編集] グループ企業
[編集] バス
[編集] 出資比率の極めて高い放送事業者
越後交通は、かつて社主であった田中角栄が郵政族議員であったという背景もあり、県内の民放各局に出資している。また会社組織を立ち上げる際には、役員の人選等にも影響を与えていたといわれる。
- また、テレビ新潟放送網(TeNY、NNN系列局)にも一般株主ながら出資している模様。
[編集] かつて行っていた事業
[編集] 鉄道事業
[編集] 野球場
- 悠久山野球場 ※現・長岡市悠久山野球場とは異なる
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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