越辺川
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越辺川(おっぺがわ)は、埼玉県西部を流れる荒川水系の一級河川である。日本語らしからぬ名前だが、語源にはアイヌ語説・朝鮮語説がある。
飯盛川が合流する付近に白鳥飛来地がある。
[編集] 地理
入間郡越生町黒山地区を源流とする。黒山は黒山温泉があり、ひなびた温泉街となっている。ここより越辺川は埼玉県道61号越生長沢線に沿い、有名な越生梅林を抜け、比企郡鳩山町で比企郡鳩山町を源流とする鳩川と合流したあたりより、両側を高い堤防で囲まれるようになる。この堤防は荒川水系の各河川に設けられているものだが、大雨時には堤防を持たない中小河川が、水位の上がった越辺川と合流出来ずに、周辺地域を浸水させてしまう現象が越辺川流域全体で見られ、近年、流域の小畔川、大谷川、飯盛川、葛川、九十九川では水門・樋門建設による越辺川堤防締切や、放水路(葛川)・ポンプ場建設を行っている。
一方、東に進んだ越辺川には、坂戸市で高麗川が、比企郡川島町で都幾川が次々に合流し、国道254号落合橋を越えた川越市菅間付近で入間川と合流する。