金町浄水場
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金町浄水場(かなまちじょうすいじょう英称 Kanamachi Purification Plant)は、東京都葛飾区金町浄水場にある東京都水道局の浄水場。
大正15年(1926年)8月竣工。原水は江戸川の表流水から引き入れている。 しかしその取水口のやや上流の向う岸には松戸市の下水処理場の排水口があったり、上流の都市化の進展に伴う水質悪化の影響で中水道以下と酷評される低品質な水道水として有名であった。特に昭和40年代ではカビ臭がひどく、活性炭処理が間に合わずに高速沈でん池のロンダーにスカムが付着する事態まで発生していた。これら取水水系の水質劣化・浄水場自体の機能陳腐化により東京屈指の「まずい水」との汚名を得ていたが、危機感を覚えた東京都水道局は平成4年(1992年)にオゾンによる高度浄水処理を開始した。高度浄水処理施設(オゾン処理)の完成・水系上流の下水処理能力の向上により、現在では東京で一番おいしい水・きれいな水との評価を受けることとなった。この高度浄水処理された水道水の一部は残留塩素が除去され、ボトルウォーター『東京水』として、東京都庁舎をはじめ東京都の施設等で市販されている。 正式部署名は東京都水道局金町浄水管理事務所である。金町浄水管理事務所は三郷浄水場も統括する。
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[編集] 概要
事業所名 | 金町浄水場 kanamachi Purification Plant |
所在地 | 東京都葛飾区金町浄水場1番1号 |
通水 | 1926年8月 |
処理方式 | 急速ろ過 |
通常ろ過水量 | 718,000~1,091,000m³ |
配水池容量 | 286,800m³ |
整地地盤高 | TP+?m |
敷地面積 | 260,500m² |
工事費総額 | ?億円 |
給水区域 | 墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区、足立区、荒川区の全域、中央区、台東区、北区の大部分及び千代田区の一部 |