長者
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基本教義 |
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縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
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長者(ちょうじゃ)は人物に対する呼称で、仏教語では、次の2つの用法がある。
[編集] 1.年長者・富裕者
年長者、富裕者に対する呼称。釈迦の在世中、富裕層である広大な土地所有者・商業資本者を居士といい、その中でも、特に社会的勢力があり、富裕層を代表する立場にあるものを長者(ちょうじゃ)という。中国古典でも使用され、社会的地位があり、財産・徳行を備えた者を長者という。年長者。
いずれも、仏教の擁護者として意味があり、長者と漢訳されて、法華経など多くの仏典に用例がある。
[編集] 用例
- 長者窮子喩(ちょうじゃぐうじゆ) 「法華経」信解品
[編集] 2.真言宗での用語
東寺(教王護国寺)の最高管理者の呼称。東寺で最高位の僧侶。空海(弘法大師)の御遺告(ごゆいごう)によって設置され、かつては勅任であった。東寺の別称として長者寺(ちょうじゃでら)と称された。834年(承和元年)空海が補されたのが最初である。始めは1人しかいなかったが、後になり、一ノ長者から四ノ長者まで(4人)に増やされた。後に、長者に補される僧侶を仁和寺・大覚寺・醍醐寺三宝院の門跡より選ぶのが慣習となった。
また、かつては御七日御修法(ごしにちのみしほう)、通称・御修法の大阿闍梨を務めていた。
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