関東鉄道キハ2200形気動車
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キハ2200形気動車(キハ2200がたきどうしゃ)とは、関東鉄道が保有する通勤形気動車の一形式。
現在は4両が在籍している。新潟鐵工所(現・新潟トランシス)が製造を担当。
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[編集] 概要
1997年10月より運用開始。当初は2両だったが、翌年9月に2両増備された。
基本仕様は、2100形に準ずる。2100形で採用したボルスタレス台車、新潟鐵工所製DMF13HZエンジンを踏襲し、2100形の両運転台仕様となった。
この形式で特筆されるのは扉配置である。2100形が両開き扉を片側3つ配置していたのに対し、2200型は両端の2つが片開き、中央のひとつのみ両開きとなっている。これはワンマン運転を考慮したものである。
現在、主に水海道以南のワンマン単線区間を担当している。また、日中に守谷までの複線区間乗り入れも行っており、守谷駅で折り返し停車をすることも少なくない。 普通・快速列車問わず幅広く運用され、休日ダイヤの快速は、当車両または2400形に限定される。
単線区間用車両であることから、新製時よりワンマン運転に対応しているが、2400形には設置されている駅名案内LED装置がない。
快速運転には当初対応していなかったが、列車種別装置新設などの改造を2005年に受け全車対応した。
また、2003年5月~8月に防護無線が全車に取り付けられている。
[編集] 諸元
- 旅客定員(名) 137(着席45)名
- 車両重量(t) 32.5t
- 主要寸法(mm) 最大長20000×最大幅2850×最大高3943(床面高さ1140mm)
- 機関 DMF-13HZディーゼル機関 出力242.7kw/2000min(330ps/2000rpm)
- 総排気量12.7l 最大トルク1.41Knn.m/1300min(144kg-m/1300rpm)
- 変速機 TACN-22-1607形3要素1段液体変速機
- 湿式多板式クラッチによる常時噛合方式 減速比:1速1.469/2速1.029
- 変直切り替え:手動
- 最高速度 120km/h (最高運転速度95km/h)
- 台車 空気ばね式ボルスタレス台車(NP128D形 NP128T形) 固定軸距2100mm
- 電気連結器 KE93形+KE53形
- 戸閉装置 DP-45BM形ベルト駆動式両開き
- 制御方式 横軸式カムマスコン
- ブレーキ:自動空気ブレーキ
[編集] ワンマン装置
- ワンマン放送:音声合成装置(スタンドマイクつき)
- 整理券発行機
- 運賃箱
- 運賃表示機
- ワンマン戸開閉スイッチ
- ドア開閉予告チャイム
- 運転台に扉選択スイッチがある。このスイッチを「有人駅」側にして運転台の扉スイッチを操作すると全扉が開きワンマン関連機器は動作しない。「無人駅」側にすると運転台後ろの1扉しか開かず整理券発行機や運賃箱が動作する。
[編集] サービス設備
[編集] 編成
- 一次車:2401、2402
- 二次車:2403、2404
- 改造により快速運転対応
[編集] 関連項目
- 関東鉄道の車両
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