関門国道トンネル
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関門国道トンネル(かんもんこくどうとんねる)は、山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ国道2号のトンネル(海底トンネル)。「車道」と「人道」の2層構造になっている。1958年3月9日に開通した。
西日本高速道路管理の有料道路である。道路整備特別措置法第5条により、通行料は維持管理のために徴収されているため、料金の徴収期限は存在しない。
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[編集] 車道
県境は関門海峡の海面下56mにある。本州側は中国自動車道下関ICと繋がっており、トンネルが通行止めになると関門橋が迂回路として使われる。片側1車線であり、事故などでしばしば通行止めとなる場合があり、通行止めが長期にわたる場合は関門橋が関門トンネルと同額で通行できる特例措置が執られる。なお、九州側の入り口には、大きなフグが口を開けた絵が描かれている。 海底トンネルの為、タンクローリーといった危険物積載車両は通行できない。
[編集] 通行料金
2006年4月1日からの通行料金。維持及び修繕に要する費用と釣り合うよう見直され値下げされた。
- 大型車:250円
- 中型車:200円
- 普通車:150円
- 軽自動車及び125cc超の二輪車:100円
- 50cc超125cc以下の二輪車:20円
- ※50cc以下の二輪車は通行できないため、人道を利用する(後述)。
[編集] 休憩施設
[編集] 人道
- 距離:780m
- 起点:山口県下関市みもすそ川町(国道9号接続。みもすそ川公園に隣接。)
- 終点:福岡県北九州市門司区大字門司(福岡県道261号門司東本町線接続。和布刈公園に隣接)。
- 通行時間:06:00~22:00
歩行者、自転車、50cc以下の原動機付自転車用の幅4mのトンネル。地上とトンネルの間はエレベーターを利用する。県境は海面下58mにある。なお、本州側人道出入口には下関PAが設置されている(2006年3月1日より無人化)。
[編集] 通行料金
- 歩行者:無料
- 車両:20円
基本的に右側通行である。なお、自転車は下車、原動機付自転車はエンジンを停止し下車、ともに押しての通行となる。トンネルの構造上最初の約300mは下り坂であるため、自転車などに跨って下る姿がしばしば見られるが、絶対に手で押して通行しなければならない(本州・九州側両方に注意喚起看板が設置されている)。雨・日焼け対策が不要なジョギング・ウォーキングコースとして地元住民から重宝されている。
両端とも別路線に接続しているが、人道も国道2号である。