電子ペーパー
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電子ペーパー(でんしペーパー)は、紙の長所とされる視認性や携帯性を保った表示媒体のうち、表示内容を電気的に書き換えることができるものをいう。ある程度の折り曲げにも耐える。バックライトを用いないため、液晶パネルなど他のディスプレイに対して消費電力が少ない。電源の切断後も一定期間表示内容を維持できる。ただし応答時間が長いため、動画の表示には適さない。
1970年代に米国ゼロックス社のパロアルト研究所に所属していたニック・シェリドンがGyriconと呼ばれる最初の電子ペーパーを開発した。Gyriconの構造は、半球を白、別の半球を黒に塗り分けた微小な球を多数ディスプレイに埋め込んだものである。球の一部は静電気を帯びており、電界によって球を回転させることで白地に黒い文字を浮かび上がらせることができ、数千回の書き換えにも耐えた。 現在では複数の方式が提案されており、カラー表示できるものも登場している。
また、電子ペーパーを利用した製品が販売されるまでに至り、今後は低価格化が普及の鍵とされる。
目次 |
[編集] 種類
- マイクロカプセル方式 - Gyriconと同じ方式
- 電子粉流体方式
- 液晶方式
- エレクトロウェッティング方式 - Electrowetting
[編集] 開発組織
[編集] 関連項目
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[編集] 外部リンク
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