飛込競技
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飛込競技(とびこみきょうぎ、または単に飛び込み・ダイビングとも)は、水泳競技の一種。弾力性のある1m・3mの飛び込み板より跳ね上がって飛び込む飛び板飛び込みと、5m・7.5m・10mの飛び込み台から飛び込む高飛び込み競技の二種類があり、更にそれぞれに、2人一組で飛び込むシンクロナイズドダイビングが存在する。
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[編集] 飛び板飛び込み
弾力性の高い飛び板がプールにせり出しており、この上で競技者は助走・ハードルステップを経て、または飛び板の先端に立ってその弾力を利用して跳ね上がり、空中で体制を整えた後、水面に突入する。この際、空中で回転したり、ひねりを加えたり、体を丸めてみたりといった、様々な演技を行い、得点を得る。
[編集] 高飛び込み
弾力のない多くはコンクリート製の飛び込み台から飛び込む競技だが、落下中の回転やひねり、ポーズなどによって得点を得る。
[編集] シンクロナイズドダイビング
1998年にオーストラリアのパースで開催された世界選手権で初めて行われ、2000年のシドニーオリンピックからオリンピック正式種目となった。2名1組の選手が同時に演技を行い、その演技の完成度と2名の同調性(シンクロナイズゼーション)により順位を競う。得点の占める割合は演技が40%、同調性が60%で、良い演技をしても2名のタイミングが合っていなければ高い得点を得ることができない。3m飛板飛込と10m高飛込の2つの種目がある。
[編集] 飛び込みの危険性
高い場所から重力加速度を伴って落下するので、死亡事故や重症(半身麻痺)に至る事故が多い危険な種目である。従って十分なトレーニングを必要とする。オリンピックや国際競技においても死亡事故が度々発生している。
[編集] 著名な飛び込み選手
- 寺内健
- 宮本基一郎・宮本幸太郎(日本)
- 兄弟でシンクロナイズドダイビングもこなす飛び込み選手。
- 馬渕よしの
- ロサンゼルスオリンピック9位入賞
- 元渕幸 (日本)
- アトランタオリンピック3m飛び板飛込みで6位入賞。後に金戸恵太と結婚
- 中川真依・山下美沙子 (日本)
- 浅田梨沙 (日本)
- グレッグ・ルガニス(米国)
- 田亮(中国)
- 中国の代表的な飛び込み選手。中国では容姿端麗な事から「飛び込みのプリンス」と言われている。2000年のシドニーオリンピックで金メダル、2004年のアテネオリンピックで銅メダルを獲得。2005年に香港の芸能事務所「香港英皇娯楽」へ所属し、独自に芸能活動を開始した事により、中国代表チームから除名処分される。
[編集] 飛込競技を題材にした作品
[編集] 関連項目
- 近代オリンピック
- シンクロナイズドスイミング
- 水泳の総合サイトSWIM-TV
[編集] 外部リンク
- 日本飛び込み選手会
- 飛び込み愛好者のページ
- 飛び込み愛好者のためのDiving For Joy
- コンピュータ・シミュレーションによる飛び込み動画
- 飛込競技の見方 (演技種目などの解説、第28回全国JOCジュニアオリンピックカップ水泳競技大会飛込競技)
- DOGATCH世界水泳特集
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