首都高速道路都心環状線
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首都高速道路都心環状線(しゅとこうそくどうろとしんかんじょうせん、Inner Circular Route)は、東京都千代田区、中央区、港区を環状的に結ぶ延長約14.8kmの首都高速道路の路線である。また、京橋JCT~東銀座間の会社線接続部も、この路線の一部として案内されている。一周は道路状況にもよるが、あまり混雑していなければ15分弱で走れるが、渋滞も多い。
東京・都心を走り、都心の各所とのアクセス、及び放射状路線同士を接続する役割担う環状線である。郊外から郊外への移動も都心環状線を経由せざるをえない状態が渋滞を慢性化させている。都心を通過する必要性の薄い車両の乗り入れを減少させるべく、中央環状線全線の早期開通が待たれている。
目次 |
路線番号
- C1
法定基本計画上の路線名称は、区間により次のように分かれている。
- 都道首都高速1号線(江戸橋JCT~京橋~汐留JCT)
- 都道首都高速1号線、2号線が重複(汐留JCT~浜崎橋JCT)
- 都道首都高速2号線(汐留JCT~浜崎橋JCT~一ノ橋JCT)(汐留JCT~浜崎橋JCTは1号線と重複)
- 都道首都高速2号線分岐線(一ノ橋JCT~谷町JCT)
- 都道首都高速3号線(谷町JCT~三宅坂JCT)
- 都道首都高速4号線(三宅坂JCT~神田橋JCT)
- 都道首都高速4号線分岐線(神田橋JCT~江戸橋JCT)
支線(会社線接続部)
- 都道首都高速8号線(京橋JCT~東銀座)
歴史
- 1962年12月 - 京橋出入口~浜崎橋JCT間開通。
- 1963年12月 - 呉服橋出入口~京橋出入口間開通。
- 1964年8月 - 三宅坂JCT~呉服橋出入口間開通。
- 1964年9月 - 霞が関出入口~三宅坂JCT間開通。
- 1964年10月 - 浜崎橋JCT~芝公園出入口間開通。
- 1966年7月 - 京橋JCT
- 1967年7月 - 芝公園出入口~霞が関出入口間開通。
ジャンクションとランプ
- 11 宝町出入口(内回り出入口)
- JCT 京橋JCT(支線(8号線)経由会社線)
- 12 京橋出入口(外回り出入口)
- 13 新富町出口(内回り出入口)
- 14 新富町出口(外回り出入口)
- 15 銀座出入口(外回り出入口)
- 16 銀座出入口(内回り出入口)
- JCT 汐留JCT(八重洲線経由会社線)
- 18 汐留出入口(外回り出入口)
- JCT 浜崎橋JCT(1号羽田線)
- 19 芝公園出入口(内回り出入口)
- 20 芝公園出入口(外回り出入口)
- JCT 一ノ橋JCT(2号目黒線)
- 21 飯倉出入口(外回り出入口)
- JCT 谷町JCT(3号渋谷線)
- 23 霞が関出入口(外回り出入口)
- 24 霞が関出入口(内回り出入口)
- JCT 三宅坂JCT(4号新宿線)
- 25 代官町出入口(内回り出入口)
- 26 北の丸出口(外回り出口)
- JCT 竹橋JCT(5号池袋線)
- 27 神田橋出入口(外回り出入口)
- JCT 神田橋JCT(八重洲線)
- 29 神田橋出入口(内回り出入口)
- 30 呉服橋出入口(外回り出入口)
- 31 江戸橋出入口(内回り出入口)
- JCT 江戸橋JCT(1号上野線、6号向島線)
支線
ルーレット族
環状線である都心環状線を、あたかも公道レースのように速度を出して周回する車がいる。これを俗にルーレット族という。主に1周を周回するタイムを競うもので、夜になると走り屋がよく出現する。きついカーブの多い都心環状線を制限速度を超えた速度で走行することは他車をも事故に巻き込む恐れがあり、危険である。ルーレット族は首都高速道路上のPAを溜まり場とすることが多いため、ルーレット族対策として、土曜日の深夜は主要PAの利用制限が行われている。