高見映
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高見 映(たかみ えい、(本名:高見 嘉明(たかみ よしあき) 1934年5月10日 - )は俳優、作家など。京都府京都市出身。東京都立立川高等学校卒業。身長は181cmと大柄であるため、『できるかな』の開始当時は「ノッポさん」という名のキャラを務めた。
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[編集] 人物・概要
フレッド・アステアを尊敬し、高校卒業後に渡仏してマルセル・マルソー(仏)に師事(『徹子の部屋』で本人談)。当初はダンサーとして芸歴をスタートさせたが、後に『なにしてあそぼう』『できるかな』のノッポさんの役を24年間演じ、国民的な知名度を得るに至った。24年間、番組ではしゃべらないキャラを演じ続けた。当番組の最終回(1990年3月)にノッポさんが初めて子供たちに語りかけた事は、当時の子供たちに驚きを与えた。
かつては放送作家としても活動しており、『ひらけ!ポンキッキ』などの台本を手掛けた(最初期の『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナルソング「ぼくわるかった」「傷だらけのぼく」「シャワシャワシャワー」「雨のふる日はぼくゴリラ」等の作詞も手がける。童謡「線路は続くよどこまでも」では歌詞の原案を提供)。その関係もあり、後年イベントステージや放送で「ポンキッキ」と「にこにこぷん」が“夢の競演”を行なった際、NHK教育とフジテレビの局を超えた橋渡し役を行なったとも言われている(詳細は別項参照)。
「できるかな」放送終了後は絵本・児童文学作家としての活動を主としており、50冊近くの著書を上梓している(高見ノッポ名義で著作する事が多い)が、根強い“ノッポさん”ファンの声に応えて“あの人は今”系のテレビ番組・企画に出る事も多い。近年では「トリビアの泉」においてガチャピン、ムックと競演。その後「世界一受けたい授業」で久々に“ノッポさん”としてテレビ出演を果たした。
2005年12月からはみんなのうたにおいて童謡風の歌『グラスホッパー物語』を歌い、好評を得たため翌年DVD・CDで同曲をリリース。71歳にして歌手デビューを果たした(名義は高見のっぽ)。
[編集] 主な出演作品
[編集] テレビ
- ブーフーウー
- 魔法のじゅうたん
- おかあさんといっしょ(とんちんこぼうず 和尚さん)
- できるかな(ノッポさん)
- 算数大好き(秋山仁の夏期集中番組)
- ノッポさんの工作塾
- みんなのうた(「グラスホッパー物語」歌唱・作詞・脚本・出演) ※2005年12月~2006年3月期
- NHKスペシャル(「ドキドキ・ヒヤリで子どもは育つ~遊具プロジェクトの挑戦~」高見のっぽ名義でナレーション、2007年2月18日放送)
[編集] 映画
- タンポポ(浮浪者役。子供と一緒に夜のホテルに忍び込み、オムレツを作る)
[編集] CD&DVD
- 『グラスホッパー物語』 ポニーキャニオン
[編集] 著書
- 『グラスホッパー物語』 世界文化社
- 『五歳の記憶~ノッポ流子どもとのつき合い方』 世界文化社 ISBN 4418045228(2004/07)
- 『ノッポさんのひとりごと』 扶桑社 ISBN 4594021581(1996/12)
- 『ノッポさんがしゃべった日』 単行本:丸善メイツ ISBN 4895770516(1991/05), 文庫本:扶桑社 ISBN 4594015301(1994/09)
- 『ノッポさんのドクトルふくろうの処方箋』 丸善メイツ ISBN 4895770591(1992/04)
- (吉田戦車がイラストを担当)
- 『ノッポさんのはじめての手話』(共著) 丸善メイツ ISBN 4895770710(1994/11)
- 『むし』(共著) 学習研究社 ISBN 4052004639(1994/11)
他、高見ノッポ、のっぽさん名義の絵本(文を担当)が多数
[編集] 外部リンク
- nopposan.jpノッポさんの公式サイト
- (株)レーベン企画ノッポさんのイベント関連サイト
- ノッポさんとしゃべった日ノッポさんのオフィシャルブログ